石井は25日夜、「麻生大臣や桜田大臣の度重なる失言、そしてイチロー氏の韓国ヘイト発言問題。『差別意識があった』とか『意識が低い』というより、そもそも『意識がなかった』のだ」などと、麻生太郎財務大臣と桜田義孝五輪担当大臣の失言と絡め、イチロー選手が韓国にヘイト発言をした旨ツイートする。
さらに、「多面的に物事を考えるような環境で育ってこなかったから。そしてそれを無知だと恥じる事も必要なかったから」などと3人を痛烈に批判した。
これにネットユーザーが激怒。「イチローはヘイト発言をしていない」「怒りを見せたのは韓国が無礼な振る舞いをしたから」「事実無根」と非難が殺到。また、「イチローの功績を素直に認められないかわいそうな人」「日本の宝を批判して韓国擁護ってどこの国の人ですか?」「韓国を持ち上げるために政権とイチローを貶めるなんて最低」「お前が全然多方面でものを見ていない」という声も出た。
石井が問題視した発言は、イチロー選手が2006年の第1回WBC開催時のインタビューだと思われる。同選手は記者の質問に答え、「向こう30年日本にはちょっと手が出せないなみたいな、そんな勝ち方をしたいと思います」と発言。それを韓国や日本の一部メディアが「韓国は日本に30年勝てない」と誇張して報じ、「ヘイト発言」などと取り上げたのだ。しかし、実際には「韓国は日本に勝てない」とは一言も言っておらず、「圧倒的に勝ちたい」というのが本意であることは、文面を見ればわかるはずだ。
韓国は誇張発言に激怒し、日本に予選リーグ第2ラウンドで勝利した際、鬱憤晴らしの意味を込めたのか、マウンドに国旗を立てるという暴挙に出る。この際、珍しくイチロー選手は悔しさを顕わにし、「僕の野球人生で最も屈辱的な日」と語った。
そして、準決勝で日本が勝利し、韓国を敗退させた際には、静かに「同じ相手に3つ負けることは許されない」と語るイチロー選手がいた。そこには、自身の発言を都合よく切り取られたメディアに対する怒りも含まれているように見えた。
石井は「ヘイト発言問題」と語っているが、イチロー選手はそもそもそんな発言などしておらず、記者の誘導尋問と切り取りによって「仕立て上げられた」と見る人が多数。そのような状況下で、「イチロー選手のヘイト発言問題」と決めつけたことは名誉毀損にもなりかねないもので、自身が一方の情報だけを信じている。「多方面から物を見ていない」ことは明白だ。
過去には「浅田真央選手は早く彼氏を作るべき。エッチしなければミキティ(注・安藤美姫選手のこと)やキムヨナには勝てないよ」と発言し、大炎上したことがある石井。今回の発言も不用意なものと言わざるを得ない。影響力のある芸能人が批判を浴びるような発言を連発していることを恥じたほうがいいかもしれない。
文・神代恭介
記事内の引用について
ラサール石井公式ツイッター
https://twitter.com/lasar141