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簡易宿泊所潜伏でついに逮捕 43億円“押し花詐欺”指名手配犯の末路

 《まさと、なんばしょっと!》と印象的なキャッチコピーが刷り込まれた公開指名手配ポスターが全国の警察署や交番の掲示板に張り出されたのは2月15日。これは押し花のアート作品を巡る出資詐欺事件で指名手配された、フラワーライフ(東京都渋谷区)顧問の雅人容疑者(57)の情報を求めるものだったが、3月17日、ついにこの「まさと」が詐欺容疑で御用となった。

 容疑者は、すでに詐欺容疑で逮捕されている同社社長の村田多恵子被告(58)らと共謀。主婦らに対し「押し花のレンタル事業に出資すれば毎月配当金を支払う」と言い、8900万円を騙し取った疑いが持たれている。
 「同社は当初、契約先のホテルや結婚式場などに押し花アート作品を貸し出すレンタル事業を始め、2007年ごろから出資者を募集。毎月“サポート料”を振り込むとして呼び掛けた。こうしたシステムは容疑者が発案し、同社が福岡から東京へ進出する際に村田被告とともに上京して、さらに事業を拡大させたのです」(全国紙社会部記者)

 容疑者らが集めた出資額は、全国40都道府県2300人から60億円に達するとみられている。最初のうちこそサポート料を振り込んでいたが、そのうち出資金をサポート料に回す自転車操業に陥り、'14年春以降は出資者への返還が滞っていた。その被害総額は何と43億円にも上るとみられている。
 「容疑者は村田被告が逮捕された1月21日の数日前に、同社の拠点のひとつがある千葉県匝瑳市で目撃されて以来、行方が分からなくなっていた。そのため警視庁は全国指名手配犯人としてポスターを張り出したのです」(同)

 さらに功を奏したのが、テレビ特番による呼びかけだった。3月7日に放送された『緊急!TV公開大捜査 特捜事件ファイル2016』(TBS系)で同事件を取り上げたところ、視聴者から多くの情報が寄せられたのだ。
 「大阪での目撃情報が圧倒的に多かったため捜査員を大量投入したところ、西成区に潜伏している容疑者を確認したのです。簡易宿泊所から出てきたところを確保すると、『テレビを見て捕まると思っていた』と完全に諦めた様子でした」(捜査関係者)

 逮捕時はポロシャツ姿で見るからにゲッソリ痩せていたという。

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