矢野燿大
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スポーツ 2020年07月13日 18時30分
エモやん「福留は怒ってるんじゃ」 阪神・大山の“謎盗塁”に苦言、岡田元監督も「絶対にやってはいけない」と一喝しファン共感
12日に行われた阪神対DeNAの一戦。この試合に「4番・三塁」でスタメン出場した阪神・大山悠輔のプレーが、ネット上の阪神ファンの間で物議を醸している。 同戦の大山は6回裏の第3打席で先制点となるタイムリーヒットを放つと、8回裏の第4打席では追加点となるタイムリーツーベース。初回の第1打席で放ったヒットを含め「4打数3安打・2打点」の活躍で、チームの「2-1」での勝利に大きく貢献した。 問題となっているのは、タイムリーツーベースを放った8回裏に飛び出たプレー。大山の一打で1点を取りなおも2死二塁という場面でボーアが打席に入ったが、DeNAベンチは申告敬遠を選択。2死一、二塁とさらにチャンスが広がったことを受け、阪神ベンチは福留孝介を代打に送りさらなる得点を狙った。 ところが、福留に初球が投じられた瞬間、二塁走者の大山は三塁への盗塁を敢行。一度はセーフになったが、リクエストの結果アウトに判定が覆り、広がったチャンスは一瞬でついえてしまった。 >>元ロッテ・里崎氏、阪神首脳陣に「大山を出そう」スタメン固定を提案、「よく言ってくれた」賛同の声相次ぐ<< 大山の三盗失敗を受け、複数の阪神OBが大手メディアの報道やテレビ番組などでコメントしている。元阪神監督で野球解説者の岡田彰布氏は、13日の『デイリースポーツ』(株式会社デイリースポーツ/電子版)の記事内で「絶対にチームとしてやってはいけないこと」、「チームとしての代打策だから、打者の勝負を最優先にしなければならない」と苦言を呈している。 元阪神で野球解説者の江本孟紀氏は、12日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に電話で生出演。番組内で「これ福留は怒ってるんじゃないか」、「あそこで三塁に走るっていうのはなかなか(ない)。いくら投手のフォームを盗んだ(見抜いた)といっても走ってはいけない(場面)」と、セオリーに反するプレーだったと指摘した。 大山の盗塁を受けては、ネット上にも「大山はよく打ってくれたけど、あの盗塁だけは本当に意味不明だった」、「大山の独断かベンチのサインかは分からないが、いずれにせよあの場面でやるべき作戦ではなかった」、「流れを自ら手放すボーンヘッドでしかない、現にその後1点返されたし」、「打撃は好調だったから、その分気持ちが前がかりになってしまったのかも」といった反応が多数寄せられている。 今回の大山のプレーについて、試合後の報道ではチームを率いる矢野燿大監督のコメントは特に伝えられていない。この点について一部ファンからは「勝敗に直結しかねないミスなんだから、報道を通じて一言釘を刺しておくべきなのでは?」、「ベンチからサインが出てたのかどうかだけでもいいから説明してほしい」といった不満が挙がっているが、矢野監督が今後言及することはあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年07月07日 17時00分
金村義明氏、阪神・藤浪に「坊主にでもして一軍で投げえ!」 二軍戦0封で一軍復帰にゴーサイン、ファンからは反発も
元近鉄で野球解説者の金村義明氏が、6日放送の『上泉雄一のええなぁ!』(MBSラジオ)に生出演。阪神・藤浪晋太郎の早期一軍昇格を切望した。 >>阪神・藤浪「これ無駄じゃないですか」コーチに反抗的な態度も?恩師が入団当初のエピソードを告白、復活へ向けた助言も<< 今年は3月末に新型コロナウイルスに感染し、5月28日には一軍練習に寝坊で遅刻。翌29日から無期限の二軍降格処分となるなど苦境が続いている藤浪。降格後に登板した二軍戦では好投を続けており、直近の登板となった7月5日・対中日戦でも「5回無安打無失点・6奪三振」だったが、一軍昇格は14~16日の対オリックス3連戦中に予定される次回登板の結果次第とみられている。 5日の藤浪の投球内容は番組内でも取り上げられたが、金村氏は「もうええねんそんなんもう、早よ一軍に上げえ!(7~9日の)巨人戦に投げさせえって」と、首脳陣は藤浪をすぐにでも一軍に上げるべきと主張。 続けて、「チームメイトに『色々すいませんでした』、『俺がやります!』って言いながら、坊主にでもして一軍で投げえ!」と、藤浪自身も一軍昇格へ態度でアピールした方がいいと勧めた。 コロナ感染や遅刻で話題を集めたこともあり、二軍でも登板するごとに注目や報道量が増えている藤浪。ただ、金村氏は「(しょせん)相手は二軍やないか!」、「二軍なら抑えて当然や!」と、藤浪の二軍での好投は騒ぎ立てるほどのことではないとした。 藤浪は昨秋と今春のキャンプで師事した山本昌臨時コーチの指導の成果が出てきており、ブルペン陣を休ませられるような完投能力もあるという金村氏。「そういうピッチングを見せてくれたら、優勝まであるやろな」と、藤浪が救世主になることを期待していた。 今回の放送を受け、ネット上には「5日の試合は2四球と制球も安定してたし、もうそろそろ一軍に上げてもいいのでは」、「今の先発で安定してるの西(勇輝)と青柳(晃洋)ぐらいだから、藤浪が加わってくれないと困る」、「二軍で好投したぐらいでチヤホヤされるような投手ではない、一軍で活躍して称賛された方が本人のためにもなる」といった賛同の声が多数寄せられている。 一方、「3イニングとか5イニングをちょこちょこっと投げてるだけだから一軍昇格はまだ早い」、「6月に右胸痛めてるし、変に焦ったらまた怪我しそうだからもうしばらく二軍で良くない?」、「投球内容より態度が問題、そこが改まってないなら一軍の士気を乱すだけだから上がってこないで欲しい」といった反発も複数見受けられた。 次回登板では7~8イニング、100球前後を目安に投球すると伝えられている藤浪。チームを率いる矢野燿大監督は「しっかりした内容の投球であれば、こちらも上げようという選択肢に十分なる」と一軍昇格には結果が必要と語っているが、果たして藤浪は首脳陣やファンを納得させるような投球を見せることができるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年07月02日 17時00分
阪神・ボーアに「今すぐ二軍に落とせ」ファン激怒 相手に救われた“怠慢走塁”、矢野監督のカミナリは必至?
1日に行われた阪神対中日の一戦。この試合に「5番・一塁」で先発した阪神・ボーアのプレーが、ネット上の阪神ファンの間で物議を醸している。 >>阪神・ボーア、打率0割台でも「悪くはない」元阪神片岡氏が復調を予言、視察中に見た“光明”も明かす<< 問題となったのは、4回2死一塁でボーアが第2打席を迎えた場面。ボーアは中日先発・山本拓実のスライダーを引っ掛けゴロにしてしまうが、打球を捕球した中日の二塁・阿部寿樹が一塁に送球しようとした際に落球。さらに、拾い直した球を悪送球したため、ボーアは二塁エラーで出塁する形となった。 しかし、ボーアは「アウトになる」と思ったのか、阿部が捕球した直後に走塁スピードがあからさまに減速。その直後の落球を見て再び加速したため結果的にはセーフになったが、送球ミスがなければ完全にアウトのタイミングだった。 ボーアの走塁を受け、ネット上には「なに最初から諦めてんだよ、阿部が普通に送球してたらアウトじゃないか」、「勝手にアウトと決めつけてノロノロ走るのは怠慢走塁でしかない」、「開幕から不調でも復活してくれるって信じてたけど、あの走塁見て一気に嫌いになった」、「チームが最下位の状況でこんな怠慢プレーするような選手はいらん、今すぐ二軍に落とせ」、「矢野(燿大)監督は怠慢走塁に厳しいから絶対ブチ切れてるだろうな」といった批判が多数寄せられている。 「矢野監督は走塁で全力プレーをしない選手には厳しい監督で、昨シーズンも振り逃げを狙わなかった木浪聖也に『諦めるような選手は使いたくない』、二塁に滑り込まずアウトになった大山悠輔に『スライディングしないのは論外』とそれぞれカミナリを落としています。ボーアの走塁についてのコメントは特に伝えられていませんが、決して快く思ってはいないでしょうね」(野球ライター) 開幕11戦目となった同戦でようやく来日初アーチを放つも、「その前に怠慢走塁やってるからそこまで嬉しく思わない」、「こんな姿勢なら1本打ったところで調子は上がらない」と手放しで称賛されてはいないボーア。大事な来日1年目の序盤で早くも悪いレッテルを貼られる状況となっているが、今後の試合でファンの信頼を取り戻すような全力プレーを見せることはあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月30日 13時50分
元阪神・関本氏、梅野の「どこに不満がある?」矢野監督に苦言で賛否 「やり方変えるのも必要」スタメン固定には反発も
元阪神で野球解説者の関本賢太郎氏が、29日放送の『ガチ虎!』(ABCラジオ)に生出演。阪神の“日替わり捕手起用”に疑問を呈した。 >>無期限二軍の阪神・藤浪に、“即復帰”を提案で賛否首脳陣に元楽天監督・田尾氏が「投げさせたら」ファンからは反発も<< 今回の放送で関本氏は、23日~28日の阪神の試合を振り返り解説。その中で梅野、原口、坂本の日替わり出場が続く阪神の捕手起用について語った。 昨シーズンまでの阪神は、ゴールデングラブ賞を2年連続(2018-2019)で獲得した梅野隆太郎が正捕手として主にスタメン起用されていた。ただ、今シーズンは梅野が5試合、原口文仁が3試合、坂本誠志郎が1試合とスタメン捕手が分散しており、25日~26日を除いては毎日スタメン捕手が変わる日替わり起用が続いている。 この日替わり起用について、関本氏は「梅野っていう去年タイトルも獲ったレギュラーがいて、『どこに不満があるんかな?』っていうのは正直感じる」とコメント。実績のある梅野をなぜスタメンに固定しないのかと、矢野燿大監督を始めとした首脳陣に苦言を呈した。 原口は打撃力、坂本はキャッチング、フレーミングといった総合的な力と、他捕手にも良さがあるという関本氏だが、「投手がどう感じてるのか(が不安)。毎日投げる中継ぎ投手が、毎日捕手が違うのはどう感じるのかなと思う」と指摘。毎試合捕手が違うという状況は、中継ぎ投手を混乱させるのではと推測した。 矢野監督が捕手出身であることから、何かしらの意図があって日替わり起用をしているのではないかと推察した関本氏。それでも、「(日替わり起用が)当分続くのか、それとも固定していくのかは分からないけど、僕は梅野で固定するのがいいんじゃないかと思う」と、梅野をスタメンに固定して戦うべきではないかと主張していた。 今回の放送を受け、ネット上には「実績十分な梅野を固定しない理由が分からない、チームも最下位だし一刻も早く固定してほしい」、「スタメンは梅野、途中から原口・坂本って言うならまだ分かるけど、最初から原口・坂本にマスクを被らせるのは違うと思う」、「色んなOBから疑問の声が飛んでるし、1日でも早くやめた方がいいんじゃないか」、「対戦が一巡するまで好きにさせろよと思ってたけど、負けが込んでるからそうも言ってられなくなってきた」といった賛同の声が多数寄せられている。 一方、「たかだが9試合でやめろっていうのは早い、開幕から1か月後の7月中旬くらいまではこのまま試すべき」、「怪我や不振のリスクを考えたら、梅野1人に疲労を溜めない今のやり方は全然いいと思うけどなあ」、「去年は梅野が正捕手でもギリギリ3位だったんだし、優勝を狙うには今までのやり方変えるのも必要だろ」といった、スタメン固定への反対意見も複数見受けられた。 「開幕から続けられている阪神の日替わり捕手起用ですが、これまでにも複数の球界捕手OBが疑問を呈しています。元近鉄他監督の梨田昌孝氏は、スポーツ紙上での解説の中で、『投手との相性も理解はできるが、レギュラー捕手の梅野を固定すべき』とコメント。元中日監督の谷繁元信氏も、阪神戦のラジオ中継で解説を務めた際に『せっかく梅野が2年、3年かけて育ってきたところ(を固定しないのは)、僕の中では“?(ハテナ)”が出る』と口にしています。こうした周囲の疑問は、当然矢野監督の耳にも入っているとは思うのですが…」(野球ライター) 日替わり捕手でチームが好調なら話は違ったかもしれないが、阪神は28日終了時点で「2勝7敗・勝率.222」で最下位に沈んでいる。チームは本日30日から対中日3連戦に臨むが、矢野監督はこのまま日替わり起用を続けるのだろうか。文/ 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月16日 11時50分
阪神の出来次第でDeNA独走に? 大黒柱の“左アレルギー”、巨人との開幕3連戦で克服できるか
約3か月遅れて始まるプロ野球・ペナントレースが盛り上がるかどうか、それは、矢野燿大監督の手腕に掛かっている。 再調整の練習試合を終え、矢野阪神は5勝3敗3分け、セ・リーグ首位でフィニッシュした。しかし、4番を予定しているジャスティン・ボーアの弱点も露呈してしまった。左投手が大の苦手…。その弱点はメジャーリーグ時代から指摘されていた。沖縄・宜野座キャンプの実戦から数えてみたが、ナント、16打数連続ノーヒット(計18打席)。「ヒドすぎる」の言葉しか出て来ない。この主砲の左アレルギーが、セ・リーグの優勝争いに大きく影響してきそうだ。 「優勝予想ですが、今のところ、巨人、DeNA、一歩後退して阪神を挙げるプロ野球解説者が多いです。あくまでも数字上の話ですが、東京ヤクルトが『勝ち星配給チーム』になってしまうかも」(ベテラン記者) 横浜DeNAベイスターズをメインにしてペナントレースの行方を考えると、カギを握るのは阪神となる。※ ・2019年の対戦カード別勝敗表 巨人 11勝14敗 阪神 8勝16敗1分け 広島 13勝11敗1分け 中日 14勝11敗 ヤクルト 15勝10敗 交流戦 10勝7敗1分け※ DeNAは首位・巨人にも負け越したが、Aクラスの2位を確保しつつも、阪神戦を苦手としていた。しかも、14年以降、負け越しが続いている。 「阪神打線が『ヒッターズパーク』の横浜スタジアムに来ると、爆発するからです。本拠地が広い甲子園球場だからか、横浜スタジアムに来ると、阪神ナインはホームランが出そうと思うんだそうです。DeNAの投手陣は完全に呑み込まれています」 在阪地区で活躍するプロ野球解説者がそう評していた。 しかし、こんな見方もできる。DeNAは左の好投手が多い。エースの今永昇太を筆頭に、先発陣に東克樹、濱口遥大、リリーバーにも石田健大、砂田毅樹、濱矢廣大、エスコバーがいて、3年目の櫻井周斗もオープン戦、練習試合で好投した。 先発投手が「左」で、試合中盤以降の得点チャンスでボーアに回って来た時、DeNAベンチは迷わず、左のエスコバーらにスイッチしてくるだろう。4番バッターに代打を送るなんてことは、日本球界の常識からして考えられないが…。 「練習試合で勝利した試合は、ボーア絡みで挙げた得点も多い。ボーアが打てなくなったら、得点効率がガタ落ちとなる」(前出・同) 今季、阪神がDeNAと互角、負け越すようなことがあったら、DeNAを独走させてしまうかかもしれない。 「阪神は巨人との3連戦で幕を開けますが、試合終盤、原辰徳監督は左の高木京、藤岡らを投入してくるでしょう。高木京、藤岡ともに真っ直ぐがそんなに速い投手ではない。両投手とボーアの対戦結果で、セ・リーグのペナントレースの展望が占えると思います」(前出・同) 矢野監督はボーア1人に責任を負わせない試合運びをしなければならない。阪神が“左腕王国・DeNA”を叩かなければ、独走チームを出してしまうだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月16日 07時00分
阪神・バースの本名が明かされ話題に 意外に多い球界の改名、再起を図った現役監督、MLB時代のあだ名で登録された助っ人も
1983年から1988年にかけて阪神でプレーし、2年連続三冠王に輝くなど大活躍した助っ人打者のランディ・バース。そのバースについての逸話が、14日放送の『SPORTSウォッチャー』(テレビ東京系)で取り上げられ話題となっている。 >>阪神、練習試合でセ・リーグ首位も喜べない? 新助っ人が露呈した不安、矢野監督も“投手頼み”に舵を切るか<< 番組で取り上げられたのは、バースの本名は「バス」だが事情により登録名が「バース」に変更されたという逸話。番組によると、改名の理由は球団親会社の阪神電鉄がバス事業を手掛けていたこと。バースの成績に応じ「阪神バス大ブレーキ」、「阪神バス大爆発」といったイメージを損なうような見出しが使われる可能性があると、複数のスポーツ紙記者が指摘したことが改名につながったという。 今回の放送を受け、ネット上にも「バースって本名じゃないのか、当時まだ生まれてないから知らなかった」、「確かにバス爆発とか出されたら一般の人は大事件が起こったって勘違いするよな」といった反応が寄せられていたバースの逸話。過去を振り返ると、バースと同じく本名とは異なる名前を登録名とした選手は他にもいる。 阪急・オリックス(1983-1991)、ダイエー(1992)で活躍したブーマーは、本名が「グレゴリー・デウェイン・ウェルズ」で、どこにもブーマーという名前は入っていない。なぜ登録名がブーマーになったかというと、ブーマーは阪急入団前年までMLB・マイナーでプレーし、マイナーで本塁打を連発し“ブームを呼ぶ男”という意味で「ブーマー」というあだ名で呼ばれていたからだと、当時報じられた。ブーマーはNPB10年間で「.317・277本塁打・901打点・1413安打」とあだ名通りともいえる成績を残した。 中日(2000)でプレーしたディンゴも、本名は「デビッド・ウェイン・ニルソン」と全く違う名前。これは当時の球団幹部がスポーツ紙に「ニル損」と書かれることを回避するため、ディンゴの母国・オーストラリアに生息するイヌ科の動物「ディンゴ」にちなんで登録名にしたといわれている。ただ、ディンゴは18試合で1本塁打と不振にあえぎ同年8月に退団したため、この珍しい登録名も1年で消滅している。 本名とは違う登録名を用いているのは助っ人に限った話ではない。現在阪神の指揮を執る矢野燿大監督は、現役時代の2009年オフに同年の不振からの復活をかけ、姓名判断を元に登録名を本名の「矢野輝弘」から「矢野燿大」に改名。矢野監督は翌2010年にさらに成績が下降し同年限りで引退するが、その後現在に至るまで改名後の名前を使用し続けている。 NPBでは西武(2004-2011)、ロッテ(2013-2014)でプレーしたG.G.佐藤は「佐藤隆彦」が本名だが、故・野村克也さんの妻だった故・沙知代さんが由来で「G.G.佐藤」という登録名を用いていた。佐藤は中学時代に沙知代さんが関わっていた少年野球チームに所属していたがあるとき、沙知代さんから「ジジイじゃないんだからシャキッとしなさい」と言われたとのこと。それ以降「ジジイ」、「ジージー」といったあだ名で呼ばれるようになったことから、プロでもアルファベット表記を交えた「G.G佐藤」という登録名を用いたという。 現在でもオリックス・T-岡田(本名:岡田貴弘)や日本ハム・金子弌大(本名:金子千尋)など、本名ではない登録名を用いている選手が複数いる球界。一般的に改名が行われるのはシーズンオフの時期だが、今オフはあっと驚く改名に踏み切る選手は現れるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月15日 11時45分
阪神、練習試合でセ・リーグ首位も喜べない? 新助っ人が露呈した不安、矢野監督も“投手頼み”に舵を切るか
セ・リーグ首位で、フィニッシュ。矢野阪神が6月14日のオリックスとの練習試合を引き分け、練習試合を「5勝3敗3分け」で終了した。練習試合とは言え、セ・リーグでいちばん勝率が高いのだから、矢野燿大監督も悪い気はしないはずだ。 「欲を言えばまだまだありますけど…。チームとして必要なところはできた」 同日の試合後、矢野監督は記者団にそう答えている。歯切れが悪かったのは、欠点も露呈してしまったからだろう。 「打線はもう一度組み直すことになると思います。練習試合の最終戦ですが、先に3点を挙げたのは阪神の方。なのに、その後、全然得点を挙げられませんでした」(在阪記者) 阪神がセ・リーグトップで練習試合を終えた勝因は「打線」だ。対外試合でまだ1本も本塁打の出ていなかった主砲・ボーアのバットが火を噴き、他選手を勢いづけた。しかし、敗因もまた、在阪メディアが指摘するように「打線」にある。ボーアが左投手に全く適応できていないのだ。 メジャーリーグ時代のボーアを知る米国人ライターがこう言う。 「昨年、エンゼルスで大谷翔平とチームメイトでした。米国では、ボーアは『対右投手用の一塁手』と位置づけられています。マーリンズ、フィリーズ、エンゼルスと渡り歩きましたが、『プラトーン』を前提に獲得された選手でした」 プラトーンとは、他選手との併用。左投手が先発する試合では他選手にスタメンを渡し、スタメンで試合に出られるのは、対右投手の時だけだった。 もっとも、本人は「左投手でも打てる」と思っており、フル出場を訴えてきた。何度かチャンスをもらったが、そのチャンスをモノにできず、今日に至っている。 「阪神打線がペナントレース本番でも爆発できるかどうかは、全てボーア次第」(前出・在阪記者) 関西地区で活躍するプロ野球解説者によれば、矢野監督はショートのポジションでは「プラトーン」を予定しているという。2年目の木浪と北條を使い分けるそうだが、ボーアに関しては「4番でフル出場することが理想」と話していたそうだ。 「メジャーリーグ時代の対左投手の打率ですが、ボーアは2割をやっと超える程度しか残していません。技術的な理由があるのかもしれません」(前出・米国人ライター) オープン戦、練習試合でのボーアの対左投手の打率だが、16打数ノーヒット。開幕カードでぶつかる巨人、次節の東京ヤクルト、第3節のDeNAにも好左腕がいる。ボーアのプラトーン起用も検討したそうが良さそうだが、こんな指摘も聞かれた。 「スアレスから藤川球児に繋ぐ継投策がうまく行きました。1点差で8回に突入すれば、この2人でなんとかなると言うのが矢野監督の心境でしょう。中継ぎ投手をドンドンと投入する試合になるのでは」(前出・プロ野球解説者) 先のオリックス戦後、矢野監督は「チームとして必要なことはできた」と言っている。「必要なこととは?」と聞き直した記者団に対し、矢野監督は「誰が出ても戦力面で大きく変わるチームではないので」と誤魔化し、ハッキリとは答えなかったが、この練習試合の期間中、二軍で調整を続けていた高橋遥人のことを気に掛けていたそうだ。 近年の阪神は外国人スラッガーを獲得しているが、結局は投手力で凌いできた。今年も“投手頼み”となりそうだが、誰か一人がダメになると全員に蔓延する悪循環はなくなった。“ボロ負け”しなくなった分、今年の阪神は優勝戦線に踏みとどまってくれるのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月02日 17時00分
金村義明氏、阪神・藤浪に「西武にトレードしてやれば」二軍降格で辛らつな提案 「欲しいチームなんてあるのか」と賛否
元プロ野球選手で野球解説者の金村義明氏が、1日放送の『上泉雄一のええなぁ!』(MBSラジオ)に生出演。阪神・藤浪晋太郎について言及した。 藤浪は先月28日に一軍練習に遅刻したことが原因で同月29日からの二軍降格が決まりファンの間で波紋が広がっている。また、この件を伝える報道の中では、矢野燿大監督の「これが初めてじゃない」というコメントも伝えられている。 >>阪神・藤浪だけじゃない! もっと重い罰則が課されたケースも、遅刻で身を滅ぼしたプロ野球選手たち<< 藤浪の二軍降格について、金村氏は「何回も(遅刻)やってるからあの温厚な矢野監督が二軍に落としたんやろ。チームの士気にも関わるから」と矢野監督の心情を推察。 続けて、藤浪が今年3月に新型コロナウイルスに感染したことを引き合いに出しつつ、「(チームや他球団の)みんなに迷惑かけて、これお前野球で返さな何で返すねん」と苦言を呈した。 また、金村氏は「他のチームメイトもブチ切れてるんちゃう?今やったらもうそんなことはできんけど、昔やったら福留(孝介)あたりがどついとるんちゃうか」、「(現役時代の)俺がもし同じことやったら、チームの先輩やマネージャーに間違いなくボコボコにしばかれてるで」と、今回の一件はチームメイトや球団関係者もかなり憤っているのではないかと推測した。 藤浪に対して失望感をにじませた金村氏。番組の最後には「鳥谷(敬/昨年阪神を退団)はロッテで伸び伸びとやってるから、藤浪も西武(あたり)にトレードしてやればいいのに。(高校の後輩の)森友哉とバッテリー組んだら伸び伸びと(投げられるのでは)」とトレードも提案していた。 今回の放送を受け、ネット上には「コロナを乗り越えて『さあこれから』って時の遅刻だから矢野監督も裏切られたような気持ちなのかな」、「誰よりも自覚をもって行動しなければならない立場なのに遅刻するのは野球以前の問題だろ」、「福留とか能見(篤史)あたりのベテランは見えないところで説教してるんじゃない?」、「トレードで環境変えるのも手だとは思うが、今の藤浪を欲しいチームなんてあるんだろうか…」といった反応が多数寄せられている。 「近年制球難で不振が続く藤浪には以前から“トレード待望論”がありましたが、今回の一件を受け賛同の声が強まりつつあります。金村氏は藤浪が食事会に参加しコロナに感染した3月から『何を言われてもしょうがないような行動をしてしまっている』と厳しくコメントしていましたが、今回の一件を受け『阪神を出て他球団で心機一転を図った方がいい』と考えているようです」 「ただ、昨シーズンプロ入り後初の未勝利に終わった藤浪のトレードに応じる球団があるとは考えづらく、仮にトレードされて環境が変わっても本人の意識がそのままなら何も意味がないでしょう。本人が残りたいのか、それとも出ていきたいのかについては不明ですが、いずれにせよ改心して真摯に取り組まなければこれからも茨の道が続くのではないでしょうか」(野球ライター) 今回の二軍降格は無期限とされているため、二軍で開幕を迎えることが確実視されている藤浪。これからの取り組み、そして結果で周囲の信頼を取り戻すことはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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