現在、こんな噂がテレビ界に広まるほど追い込まれているのが“クドカン”の愛称で知られる脚本家の宮藤官九郎(48)だ。理由は至極明快。担当する大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』が、大河史上で記録に残るような低視聴率を連発しているからだ。
「初回こそ15・5%を取ったものの、その後はどんどん数字を落としているんです。まさに右肩下がりを絵に描いたような典型的なワーストモデル。なんとか2桁はキープして欲しいと皆が願っていたのですが…」(NHK編成関係者)
2月10日に放送された第6話が、大河ドラマ史上最速となる視聴率9.9%の1桁を記録。NHKのドラマ関係者からは悲鳴が上がったという。
「過去、平均視聴率1桁を記録したのは、'12年の『平清盛』、'15年の『花燃ゆ』、'18年の『西郷どん』の3作品のみ。しかし、放送間もない2月10日でのシングルは初めて。これでは、高額な受信料を投入して制作する大河としては絶対に認められない。視聴者からも、ムダな制作費を掛けるくらいなら、打ち切って違う番組を放送しろという声が必ず出る。このまま放送を続行すれば、受信料不払いの理由にされかねない」(制作関係者)
と、NHK上層部がアタフタするのも当然なのだ。大河ドラマの制作費は1本1億円超えといわれている。
「しっかりとNHKの決算書に記載されています。1年放送されると、計50億円近いお金がかかるんです。地方自治体の年間福祉予算に匹敵する額。笑い事では済まされないです」(同)
NHKはこの緊急事態を受け、脚本の見直しを担当プロデューサーに厳命。さらに視聴率が上がらなければ、クドカンの更迭も示唆しているという。
「脚本がつまらないから視聴率がとれない。一部から面白いとか言われているが、大河ドラマのレベルには全く達していない。史実だかフィクションだか分からない展開に客が付いてこれない。また知名度のない登場人物を何人も登用するため、頭が混乱してしまう。最悪なのは、感情移入がしにくいこと」(民放関係者)
一方で聞こえてきたのが、なんとも間抜けなお話。
「クドカンは'13年に大ヒットしたドラマ『あまちゃん』の成功事例にいまだに酔っているんです。事実、『いだてん〜』にも出演しているのは小泉今日子、橋本愛、ピエール瀧、勝地涼ら“あまちゃんファミリー”。『いだてん〜』も朝ドラレベルでいいんだと、台本を仕上げたツケが回ってきているのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)
クドカン、まだまだ“あまちゃん”だった?