「日本ラグビー界は重鎮がはびこり、旧態依然とした体質を抜本的に改めることなど不可能。どうせブームは一過性で終わりますよ」
ラグビー界の老害の筆頭が、大会協賛企業であるキヤノン会長でW杯組織委員会会長の御手洗冨士夫氏だ。御手洗氏の影響力の高さを示すのが、キヤノン所属の田村優選手のゴリ押し。
「田村は不動のスタンドオフとして全試合に出場しました。しかし、準々決勝で南アフリカの選手にへっぴり腰のタックルを軽々と弾き飛ばされて先制トライを許しました。変質者が女の子に抱き着くかのようなプレーで、敗戦のA級戦犯。もともと守れない、走れない二線級の選手でしたが、キヤノン所属ということで重用され、練習では田村へのタックルが禁じられていたほど。ここまで大事に扱われたのは、現場サイドの御手洗氏への忖度に他なりませんよ」(同・ライター)
準々決勝の2試合を大分県で開催したのも、御手洗氏の差し金だという。
「会場は、アクセスが悪い大分駅から、バスや徒歩でさらに小一時間かかるヘンピな場所です。外国人客は『何でこんな不便なところでやったのか』とイラ立ちの声を上げていました」(同)
御手洗氏と同じく業界に君臨するのが、ラグビー協会名誉会長の森喜朗元首相。この2人がラグビー界の権限をすべて掌握し、イエスマンらがご機嫌をうかがうのがラグビー界の実情だ。
「南アフリカを破った前大会でもブームとなりましたが、直後のトップリーグは閑古鳥が鳴く始末。運営規模はいまだにサッカーJ3以下で、収益が生まれない。代表選手の日当なんて体を懸けているのに1万円ですよ。協会の重鎮が退場しない限り、ラグビーの人気向上にはつながりません」(スポーツ紙記者)
老害たちにレッドカードが突き付けられてもおかしくない。