同じ会合に出席していた『ザブングル』に関しては、所属のワタナベエンターテインメントが早々に2人がもらったギャラの金額を明かした上で修正申告。さらにボランティア活動をして、8月末で謹慎期間を終えると発表した。これに対し、吉本の動きは何とも鈍かった。暴力団幹部の会合に出席し、「無期限謹慎」となった『スリムクラブ』『2700』の4人はともかく、「当面の間、謹慎処分」の宮迫、田村以下の処遇を決めかねていたからだ。
この動きの鈍さには吉本内でも反発が高まっていた。そこでザブングルに倣って、ギャラを公表、修正申告、NPO法人に寄付したことを発表した。さらに宮迫、田村らの願いということで、もらったギャラの金額が低かった若手7人の来月中の復帰の検討に入った。
「蓄えがある宮迫、田村と違って若手は謹慎=生活ができなくなる。またギャラが100万円の宮迫、50万円の田村と、3万円の若手では責任の重さが違うということで、吉本内部の大御所たちも働きかけ、若手たちはザブングルとほぼ同じ時期に復帰できることになった」(お笑い関係者)
しかし、この対応は“諸刃の刀”となりかねない。宮迫、田村の謹慎処分を解く機会を逃してしまったからだ。
「宮迫と田村はテレビでレギュラー番組を持っているが、テレビ局、そして何よりCMスポンサーが2人の復帰を全く望んでおらず、謹慎を解いたところで戻れない。仮に復帰したところで、仕事はゼロだ」(テレビ局関係者)
宮迫、田村の2人が崖っぷちから一発逆転するには、やはり会見なりを開いて、世間を味方に付けるしかないのだが、「ギャラはなかったとウソをつくことを主導して、世間の反発を一身に買った宮迫は、半分ウツ状態になっており、とてもまともな状態で会見を開けない。同じく言い訳や演技がうまくない田村も、会見でボロを出すことは確実で、とてもプラスに働くとは思えない」(同・関係者)
宮迫、田村の2人は完全に袋小路に入ってしまった。