無尽とは関東の呼び方で、沖縄では模合(もあい)、関西では、頼母子(たのもし)と呼ばれている、日本の金融形態の一つだ。複数の個人や法人が講の組織に加盟し、金品を定期または不定期に払い、利息の額を競い合う競りや抽選によって、金品・物品の給付をするという仕組み。
無尽講に参加したメンバーは、飲食店や会社経営者らで、月1回の頻度で開催。計約432万円を掛け金として集めたと見られている。警察は、集めた現金の一部が暴力団の資金源となっている可能性から、捜査を進めている。
沖縄では、積み立てられた金で宴会や旅行を催すこともあれば、くじに当たった人が総取りすることもある。地域での付き合いの延長や相互扶助としての意味合いが強く、同県では過半数が参加しているとも言われているほか、山梨県、福島県などでも根強く残っている。今回、逮捕となったのは、容疑者のバックボーンが問題なのだろう。地域として生きていくための目的であれば、問題ないのではないか。