「楽天の三木谷社長は一昨年秋にTBS株取得した際に『丸裸になってでもやる』と豪語した。ここにきて、それが嘘でなかったことが分かった。しかも楽天は株主名簿の閲覧を要請、株主総会での委任状獲得に走り回っている。これは三木谷社長の本気度合の表れです」(証券会社幹部)
TBSが危機感を顕にするのも無理はない。楽天はTBSに対し、6月総会に2つの株主提案を行っている。一つは三木谷社長と、ビデオレンタル店の「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブの増田宗昭社長(楽天社外取締役)をTBSの社外取締役に選任しろ、という提案。もう一つは買収防衛策の条件引き上げだ。
「カルチェア・コンビニエンス・クラブの増田社長はTBSと共同出資で映像コンテンツの販売会社を運営しているようにTBSとも関係が深い。その増田社長をブリッジ役に据えることでTBSの“三木谷アレルギー”を少しでも薄めようとの狙いでしょう」(民放テレビ関係者)