アメリカ・イリノイ州で、3歳の息子が銃を手に取って誤って22歳の母親を撃ち死亡させる事件が起きたと海外ニュースサイト『Law & Crime』と『FOX 32』、『ABC Chicago』などが3月14日までに報じた。
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報道によると3月11日の午後8時30分頃、息子は母親と父親と車で近所のスーパーマーケットに向かっていたという。息子は後部座席のベビーシートに座っていた。母親は運転席に座っていたが、父親がどこに座っていたのかは現段階では明かされていない。
車でスーパーマーケットに向かう途中、息子は車の中に置いてあった銃を手にした。なぜ車の中に銃があったのかは不明である。息子は銃を手に取り、銃で遊んでいたが誤って撃ち、弾が母親の首に当たった。母親はすぐに近くの病院に運ばれ、病院で緊急治療を受けたが、約1時間後に死亡が確認されたそうだ。
なお、同州はアメリカの中でも最も厳しい銃規制が敷かれている州である。銃を所持することはできるが、購入するには州による許可と所有者のライセンスが必要となる。犯罪歴や家庭内暴力歴がないかなどがチェックされ、許可が与えられる。また、同州では銃の携帯は認められていない。
事件を受け警察が調査を進めた結果、父親は銃が自分のものだと認めた。父親は銃を所持する許可は得ていたが、銃を携帯していたとして警察に勾留されたという。警察は事件に関し、「息子が引き金を引いて銃を撃ったのか、銃を落としてその際に弾が放たれたのか、それとも銃が誤作動したのかは分かっていない」と明かしている。なお、警察は現在勾留している父親を起訴するかどうか今後、決定していくとしている。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「息子は間違いなく意図的に撃っていない。事件の事実を理解できる年になったときのショックの大きさは計り知れない」「息子の心のケアが長期的に必要」「誤って撃ったとしても引き金を引かなければ銃は撃てない。息子にそんな力はないと思う」「警察は何も言っていないけど、自分は父親を疑ってしまう」などの声が挙がっていた。
息子に悪意がなかったことは確かであるが、子どもが簡単に銃を手にできる環境がある以上、銃の取り扱いに関しさらなる議論が必要になってくるかもしれない。
記事内の引用について
「‘This Child Has to Go Through This Trauma for the Rest of His Life’: Illinois 3-Year-Old Accidentally Shot Mom in Neck, Killed Her」(Law & Crime)より
https://lawandcrime.com/crime/this-child-has-to-go-through-this-trauma-for-the-rest-of-his-life-illinois-3-year-old-accidentally-shot-mom-in-neck-killed-her/
「Dolton tragedy: Father faces gun charge after 3-year-old accidentally shoots, kills mother」(FOX 32)より
https://www.fox32chicago.com/news/dolton-tragedy-father-faces-gun-charge-after-3-year-old-accidentally-shoots-kills-mother
「Young mother killed after accidentally shot by toddler playing with gun; father in custody」(ABC Chicago)より
https://abc7chicago.com/dolton-shooting-food-4-less-accidental-dejah-bennet/11649060/