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芸能 2016年03月07日 11時52分
SHIHOが清原亜希にエール
モデルのSHIHOが6日、都内にて自著『SHIHO loves YOGA〜おうちヨガ〜』(エムオン・エンタテインメント)の発売記念イベントを行った。 会場では、覚せい剤取締法違反で逮捕された、元プロ野球選手、清原和博容疑者の元妻でモデルの清原亜希について「今年は一度も会ってないですよね」とコメント。SHIHOは、ファッション誌「Marisol(集英社)」で清原亜希と共にモデルを務めているが、年に何度か会う程度とのことだったが、「お会いしたいです。大変な時期だと思いますけれど、意味があることだと思うので前向きに、好きなことだったり、時間を大事にして過ごすことが大事かな」とエールを送った。 『SHIHO loves YOGA〜おうちヨガ〜』は2008年に出版し、ヨガブームの火付け役となった『おうちヨガ』の大幅改定版となっており、再びヨガに取り組んで、発見したことを、写真やDVDの映像で紹介している。SHIHOは、出版の経緯について「出産の後、子供に集中して、運動をしていなかったので、体がすごく変わって。落ち込んで、モデルの危機もすごく感じたので、毎日の習慣を変えてヨガを取り入れたのが2年前です」と話す。 ヨガ開始から約3か月ほどで、体型を戻したそうで、「周りの皆から褒められました」とコメントした。また、長女の話題となると「すごくしっかりしてる」と笑顔。SHIHO自身がうっかりして長女のお弁当などを忘れることがあるらしく「私は結構ボケボケで、幼稚園で忘れ物が多いのですが、『ママ、明日は遠足だから今から用意しよう!』って(笑)」とほのぼのエピソードを明かした。(斎藤雅道)
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芸能ネタ 2016年03月07日 11時51分
R-1ぐらんぷり2016 ハリウッドザコシショウが頂点
ひとり芸No.1コンテスト『Cygames R-1ぐらんぷり2016』で頂点に君臨したのは、苦節24年目のハリウッドザコシショウだった。今年は、過去最多の3,786人がエントリー。優勝賞金は500万円で、副賞としてはニューカレドニア旅行と、関西テレビ・フジテレビ系の全国ネットの冠番組が与えられる。 “ルール無用のお笑い超人”のキャッチコピーが付けられたザコシショウは、Bブロックのトップバッターで登場。“誇張しすぎたものまね”や“やりつくされたものまねをあえてやる”シリーズで、スタジオの空気を瞬時に変え、すさまじい爆発力を見せた。ファイナルステージでは、Aブロックを制した小島よしお、Cブロックで勝ちあがったゆりやんレトリィバァと激突。森進一やSMAP・木村拓哉、長渕剛など誇張してマネ、圧倒的な大差をみせつけた。 振り返れば、ここまでの道のりは長かった。デビューは大阪の吉本興業で、02年あたりまでは「G☆MENS」というコンビを組んでいた。ところが、泣かず飛ばずのまま解散。得意だった絵を生かして漫画家を志したが、4コマ漫画を持ちこんだ出版社の編集者から、「4コマ漫画がこんなにつまらなかったことはないよ」と言われ、断念。ピン芸人に転向した。 ギャラが安いお笑いライブでは食っていけず、家賃が滞納。所属事務所(SMA)が運営するお笑いライブハウス・Beach vで生活した時期もあった。08年ごろ、コアな人気を誇っていたお笑い番組『あらびき団』(TBS系)でマニア受けして、プチブレイク。のちに結婚。しかし、番組終了と同時に再び仕事が減少し、42歳になった今も水道検針のアルバイトをやめられずにいる。 吉本時代の同期である陣内智則やケンドーコバヤシ、中川家がどんどん売れていくなか、およそ3年前から“R-1”で勝つためのネタづくりに変えていった。「3分の中でものまね3個くらい入れてたら受からなかったけど、ほかのコンテストを見たら、ボケをいっぱい入れ込んでたので、いっぱい入れた構成にしたんです」。できるものまねは、「2兆個(笑)」。今回は、持ち時間3分の1stステージで8個、最終決戦で6個のものまねを詰め込み、とにかく笑わせた。作戦だった。 「YouTubeとTwitterでものまねを上げてるんですけど、なぜやったかというと、今年の“R-1”予選を勝ちたいがため。世間の目をこっちに向けたかった。有吉(弘行)くんや宮迫(博之)さんがリツイートしてくれると、その画像に対して何千リツイートかあって、予選に来る人も俺のことを知らない方がいなくなった」。これも作戦だった。“R-1”の決勝者進出記者会見があった日からこの日までは、ひたすらエゴサーチ。自分がどう思われているかの情報を収集しまくった。昨年は白ブリーフでの出場だったが、今年は黒色に黒いテンガロンハットに変えたのも、メディア対策だった。 「昔は深夜番組で出オチだったり、ワンポイントでしか笑いが取れなかった。それじゃダメだと気づかせてくれたのが、“R-1”。こういう芸風だから獲れないと思ってたんですけど、今回突破できたので、芸人として成長できたんじゃないかなと思います」。 文字通りの大器晩成。ザコシショウは今年6月、双子のパパになる。(伊藤雅奈子)
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芸能 2016年03月07日 11時45分
安座間美優 美容の秘訣は「十割そば」
モデルの安座間美優が6日、東京・渋谷などを女性5000人が走るマラソンイベント「第6回渋谷・表参道 Women's Run」に合わせて行われたミネラルウォーター「エビアン」のPRイベントに出席した。 安座間は、ゴール地点となった、国立代々木競技場に設置されたエビアン特設ブースで女性ランナーたちに拍手などを送り応援し、完走者に「おめでとうございます」と笑顔で声をかけるなど、会場を盛り上げた。 イベント後に行われた会見では、美容の秘訣についての質問を受け「グルテンフリーにこだわっているので、最近、十割そばを家で作るようになった」とコメント。また、運動でも健康を保っているそうで「私の場合、日焼け対策も必要なので、長袖、レギンス、首に巻くものは必ず身に着けます」と語った。 ちなみに運動する際の格好については「女性はピンクのスポーツウエアがいいですよね」と話していた。(雅楽次郎)
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芸能ネタ 2016年03月07日 11時38分
R-1ぐらんぷり2016 チャレンジャー枠も激戦だった!
きのう6日に開催された『Cygames R-1ぐらんぷり2016』には、過去最多となる3,786人がエントリー。19時開始の決勝戦に先駆けて、同日14時半からは、東京・時事通信ホールで「復活ステージ」が実施された。準決勝で惜しくも敗退した33組が、決勝戦のA、B、Cの各ブロックの最後のチャレンジャー枠に入るため、持ち時間3分でしのぎを削った。 最初のブロックで場内温度を一気に高めたのは、サンシャイン池崎。浸透しつつあるハイテンション漫談で心理テストを行い、自慢の「イエーイ!」を叫びまくった。続くブロックで爆発したのは、“マセキ芸能社の最終兵器”ルシファー吉岡。スキンヘッドの怪しげな吉岡は、14年に開催された『第5回 あなたが選ぶ! お笑いハーベスト大賞 〜出てこい! 未来のレジェンド芸人〜』で優勝して、業界が大注目。その腕前は折り紙つきだったが、今回は、男性の下半身に特化したギリギリのネタで、満場の客を沸かせた。観客の平均年齢がやや高めだった運も、味方に付けた格好だ。 3つめのブロックでは、12年度の覇者である三浦マイルドが登場。医者とアウトロー、プロ野球の監督とコンビニ店員、塾の先生と闇金融業などを例に挙げ、“どっちも言いそう”なセリフをテンポよく話した。このブロックには、藤崎マーケットのトキも登場しており、相方の田崎ともに藤崎は、コンビ芸人で唯一一緒にこの舞台を踏んでいる。昨年末は、漫才日本一決定戦“キングオブコント”でも決勝戦にたどりついたふたり。一発屋芸人と呼ばせない執念みなぎる好結果だ。 終盤になるにつれて混戦の様相を呈し、全裸芸人のアキラ100%が異常な注目を浴び、決勝戦の常連となっているヒューマン中村が安定感を誇示。昨年、「復活ステージ」から決勝戦に勝ちあがったマツモトクラブや、すでに知名度抜群のあばれる君、永野らもウケた。 当日の観客と審査員によって投票され、上位3人が夢の晴れ舞台に進出できる。結果、マツモト、ルシファー、サンシャイン(上位順)がその片道切符を手にして、フジテレビ系のステージに立った。(伊藤雅奈子)
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芸能 2016年03月07日 11時28分
映画「星ガ丘ワンダーランド」 佐々木希と木村佳乃が丸裸!?
映画「星ガ丘ワンダーランド」の初日舞台挨拶が5日、東京・新宿バルト9で行われ、主演の中村倫也はじめ佐々木希、市原隼人、木村佳乃、柳沢翔監督らが出席した。 同作品はとある田舎町にできた遊園地の繁栄と衰退をベースに突然母を失った2人の兄弟と、突然に母がやってきた2人の姉弟、そして美しい母をめぐる彼らの人生をファンタジックかつ美しい映像で紡いだ心温まるストーリー。 佐々木は主演を務める中村との共演について聞かれると「何度も共演している頼れる先輩です。安心して飛びこめるというのはこういう事なんだなと改めて強く思いました。スタッフ、キャストへの気の配り方なども勉強になりました」とコメント。 絶賛された中村は「チーム真ん中の柱なので自分と自分の周りにいる人たちが皆充実して笑いながらやれたら良いなと思いました」と話した。 この映画のテーマになっている落し物にちなみ人生最大の落し物、忘れ物について問われた佐々木は「親戚の叔父さんにお小遣いを頂き、そのお金でサイフを買いました。その後にトイレに行きサイフを忘れてすぐに取りに行きましたがありませんでした。悲しかったです」と今思い出しても悲しいという思い出話を披露。 最後の挨拶で中村は「皆さんに胸を張ってお見せ出来る映画が出来ました」と自信の発言。続いて「僕もそうですが、佐々木希や木村佳乃の丸裸が映画に出ていると思います」とドッキリ発言に後ろにいた佐々木は中村の背中を叩き赤面。 映画『星ガ丘ワンダーランド』は全国公開中
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アイドル 2016年03月07日 11時10分
AKB48グループ 岩手で復興支援ライブ
AKB48グループは、「誰かのために」プロジェクトの一環として、3月6日(日)、岩手県民会館でコンサートを行った。 6日(日)、岩手県盛岡市にある岩手県民会館大ホールで、AKB48グループ計26名のメンバーによる復興支援ライブを行った。招待した地元の方や、各地から訪れた約1,500人のファンと楽しいひとときを共にした。会場ロビーには山田町のジオラマやAKB48の被災地訪問のポスター、写真などが展示され、ライブ前にはこれまでの被災地訪問活動5年の歴史として映像VTRが上映されるなど、開演前から様々な催しを準備。また、地元で活動している二人組アイドル「石巻ミルキーガール」が前座で登場したり、岩手県のゆるキャラ「わんこ兄弟」、仙台から「青空応援団」も参加。一緒にライブを盛り上げていた。 また、3月11日当日は、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48 各劇場での復興支援特別公演を行う。詳細は後日発表予定。
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芸能 2016年03月07日 11時08分
山寺宏一が「おはスタ」を卒業「最高に幸せな時間でした」
声優でタレントの山寺宏一が1997年から務めているテレビ東京の子ども向けバラエティー番組「おはスタ」の司会を卒業することが分かった。7日の番組で発表された。 「超重大発表」として、4月から番組を「大リニューアル」することが発表され、さらに、1997年10月の番組スタート当初から18年半に渡ってMCを務めた「やまちゃん」こと山寺が番組を卒業することが明らかにされた。山寺は、「全国の小学生と同じ時間を生放送で共有できるということが本当にやまちゃんにとっては最高に幸せな時間でした」と語った。
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レジャー 2016年03月07日 09時00分
【第53回弥生賞】マカヒキ無傷の3連勝
競馬の皐月賞トライアル「第53回弥生賞」(GII・芝2000メートル、6日中山競馬12頭)は、ルメール騎手のマカヒキ(56キロ、2番人気)が、最後の直線で先頭に立った断然人気のリオンディーズをゴール寸前でクビ差交わして優勝。無傷の3連勝で初重賞制覇を達成。本番に向けて大きく弾みを付けた。1分59秒9。3着エアスピネル(56キロ武豊騎手、3番人気)2馬身。以上の3頭が皐月賞優先出走権を獲得した。 マカヒキは父ディープインパクト、母ウィキウィキの牡3歳馬(鹿毛)。馬主は金子真人ホールディングス(株)。戦績=3戦3勝。主な勝ち鞍=重賞初勝利。ルメール騎手、友道康夫調教師とも初勝利。「配当」単勝(11)260円複勝(11)110円(10)110円(4)110円枠連(7)(8)220円ワイド(10)(11)120円(4)(11)160円(4)(10)130円馬連(10)(11)220円馬単(11)(10)440円3連複(4)(10)(11)190円3連単(11)(10)(4)830円*レース結果については、必ずJRA公式発表でご確認ください。
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スポーツ 2016年03月06日 14時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈“熊殺し”ウィリーの献身〉
先の2月15日、国際大山空手道連盟総主である大山茂氏が79歳で亡くなった。劇画『空手バカ一代』の読者ならば、極真会館の前身である大山道場の時代からの、大山倍達の高弟としてなじみ深い名前だろう。 そもそも大山倍達が「大山」姓を名乗るようになったのは、大山茂の実父の下で書生をしていたからであり、2人は血のつながりこそなくとも深い縁で結ばれていた。極真の大会での氷柱割りや真剣白刃取りといった演舞、あるいは審判としての姿を知る人もいるだろう。 またウィリー・ウイリアムスvsアントニオ猪木の異種格闘技戦で、愛弟子ウィリーのセコンドに付く姿を記憶する人も多いだろう。ドクターストップによる引き分けの裁定が下った後、大山が鬼の形相でレフェリーに詰め寄るシーンは、この試合がいかに異様な状況下で行われたかを如実に表していた。 「大山茂氏が怒ったのは、リング内では5秒以内と決められていたはずの寝技が、場外ではそれを超えても反則にならないからでした。場外で極真勢と新日勢が揉み合った際に猪木が脇腹を負傷したのも、拳を握る姿がカメラに映ったことから“大山がやった”とする噂がありましたけど、あれは後に、やはり極真の添野義二が『猪木が落っこちてきたときに踏んづけた』と語っています」(スポーツ紙記者) 猪木戦に向けてのウィリーが特訓した際には、当時40歳をすぎていた大山自らがスパーリング相手を買って出て、猪木を想定したタックルや寝技、グラウンド状態からのアリキックを披露し、その格闘センスの高さを示したこともあった。 「早くから極真のニューヨーク支部に渡って、体格に勝るアメリカ人たちを指導してきた。自分より優れた者の言うことしか聞かない彼らを手なずけたのだから、相当な実力者であったことに違いありません」(格闘技ライター) 日本人の極真門下生の多くも、世界大会の前などはアメリカの大山の下を訪れて修行するのが恒例となり、やはり指導者としての能力の高さがうかがえた。 そんな大山にとっての最高傑作といえるのが、やはり前述のウィリーということになる。2メートル近い長身でいて均整の取れた体躯。手足も長く、接近してのドツキ合いが主流だった当時の極真ルールにおいて、体格に劣る日本人選手は近寄ることすら難しいような状況だった。 世界大会の開催当初から「日本人以外の選手が優勝するようなことがあれば腹を斬る」と公言していた極真総帥・大山倍達にしてみれば、孫弟子ウィリーの成長はうれしい反面、悩みの種でもあった。 「日本発の武道として世界進出する段階で、外国人が優勝するとその価値が減じるというのが大山倍達の考えだったようです」(同) そして、猪木との異種格闘技戦を間近に控えた1980年の『第2回世界空手道選手権大会』で、事件は起こった。 圧倒的実力で一本勝ちを重ねていくウィリーと、準決勝で対峙したのは三瓶啓二。のちに全日本3連覇を果たし、中村誠とともに“三誠時代”と称された猛者で、前年の全日本選手権でも準優勝の実績を残していた。 身長でもウィリーが30センチは上回り、周囲が“三瓶に勝機はない”と思ったとしても無理はない。 だが、試合開始となると突如、ウィリーが暴走を始める。 両手で襟をつかんでの膝蹴り連打から、投げ飛ばし、さらに倒れた三瓶の上から殴りかかっていく。いずれも極真ルール下では明らかな反則行為である。 試合再開後には腰に手を当てたままやる気のない態度を見せつつ、またもや襟づかみに投げ飛ばし。結局、そのまま反則負けを宣せられたのであった。 「これには大人の事情が強くかかわっていたといわれます。ウィリーに負けさせるにも、猪木戦を前に“ケガで棄権”というわけにもいかない。そこで選んだのが暴走反則負けだったというわけです」(同) 熊や猪木とも闘い、さらには反則負けの汚名にも甘んじた、そんなウィリーの献身が、最強をうたう極真発展の礎となったともいえるだろう。
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スポーツ 2016年03月06日 13時00分
新日本の育成プロジェクト『LION'S GATE』を紐解く4つのワード
「他団体選手の招聘を含めて、ファーム(2軍)のようなモノを作りたい。イメージ的には小さな興行をやっていくと考えてもらってもいい。ファームの所属選手や、いろんな他団体を含めたトライアル、負傷欠場していた選手の再チャレンジの場所だったり、いろんなモノを試す場になればいいと思うし、いまの新日本は非常にレベルが高いリングなので、いきなりは上がれない場合もある。国内でこういう場が少なくなっているので、トライアル、チャレンジの場を作っていきたい」 昨年7月に行われた新日本プロレスの戦略発表会で、木谷高明オーナーはこのように「ライオンズゲート計画」をブチ上げた。その第1弾となる「LION'S GATE PROJECT 1」が先月25日に新宿FACEで開催され、467人(超満員札止め)のファンを動員。通常興行に比べて、チケット料金は安く設定され、逆に試合数は9試合と多く組まれたが、どの試合も内容が素晴らしく順調な船出を飾ったと言っていいだろう。次回大会も5月19日に同所で開催されることが会場で発表された。 これまでも新日本は「夢☆勝ちます」「ライオンズロード」「NEVER」などヤングライオン(新日本に所属している若手選手)はもちろんのこと、他団体やフリーの若手選手にも門戸を開放して育成を目的とした興行を開催してきたが、ブシロード体制になってからは初の試みとなる。今回のプロジェクトは“ファーム(2軍)”“所属選手”“他団体”“再チャレンジ”という4つのワードがポイントと言えそうだ。第1回大会では、それらを紐解く要素がたくさん散りばめられていた。 第1試合前には、アマレスの育成チーム「ブシロードクラブ」からプロレスデビューに向けて歩み始めた岡倫之と北村克哉が、レスリングのエキシビションマッチを行った。両選手ともにレスリング元全日本王者の実績を持っており、2人のヘビー級選手にも見劣らない肉体と潜在能力の高さを見たファンからは、即戦力として期待する声が数多く上がっていた。この試合でレフェリーを務めたのは、自身もアマレスの育成チーム(当時新日本が設けていた「闘魂クラブ」)からデビューした永田裕志。永田は「LION'S GATE PROJECT」のプロデューサー的な役割も担っている。 「この2人の潜在能力を、皆さん見ていただけましたでしょうか? 2月から新日本プロレスの道場に入って、目下、猛トレーニングをやっている最中であります。いずれこの『LION'S GATE』の舞台で2人はデビューすることになりますので、皆さん、その時までご声援よろしくお願いします」 試合後にマイクを持ち、岡と北村のデビューの場が通常興行ではなく『LION'S GATE』であることを明らかにした永田。興行終了後に改めて2人のデビュー時期について聞かれるとこう語った。 「僕は入門して4か月だったので、そういうの考えたら、どんどん早くていいんじゃないですかね。中西(学)さんなんて1か月半ですから。なんにもできないのに、急遽抜擢されて。受け身もできないのに、それでも壊れずにシリーズを完走しちゃった。(スコット・)ノートンやトニー・ホームやバンバン・ビガロとやっても(笑)。そういう怪物性が北村や岡にもある気はする。ただ、受け身とか最低限のものは覚えてくれないと、人材を壊すことになるので、習得すべきことは早く習得させたいですね」 “青い目のヤングライオン”ジェイ・ホワイトに胸を貸したプロレスリング・ノアの小川良成は、試合後にこんなコメントを残した。 「俺が新日本に上がるなんて想像もできなかったので、ちょっといい刺激をもらいました」 試合前にはノア期待の新人、清宮海斗と対戦する田口隆祐に小川が「しょっぱいから厳しくやってくれ」と話していたことも、田口のコメントから明らかになっている。 第1回大会は全試合で新日本vsノアというカードが組まれ、リングアナやレフェリーも両団体からそれぞれ務めた。第1試合では本城匠のデビュー戦の相手を“他団体”のマイバッハ谷口が務めたというのも異例である。現在のノアは昨年より新日本から乗り込んで来た鈴木軍と激しい抗争を繰り広げており、前日の後楽園大会で鈴木みのるに勝利し、杉浦貴が持つGHCヘビー級王座への挑戦権を獲得した中嶋勝彦は、鈴木に破壊された右腕の怪我を押しながらもガチガチにテーピングをして強行出場。ジュース・ロビンソンと今大会ベストバウト級の試合を行った。 「いつもの緑のマットとは違う熱が、ここにはあると思う。ぜひ2回目も開催してほしいですね。価値のある刺激が、このマットにあると思います。ノアも負けてられない」 試合後の中嶋はロビンソンとの対戦を振り返った後に『LION'S GATE』の継続開催を提唱した。中嶋に限らず、若手選手に胸を貸した両団体のトップ選手は新人選手との闘いを純粋に楽しんでいるように見えた。カード的には新日本vsノアという図式であるにもかかわらず、対抗戦というムードはなく、出場選手たちが団体の枠を超えてこのプロジェクトの趣旨を理解した上で試合に臨んだことが、大会を成功に導いた大きな要因ではないだろうか。 「試合の前の日、当日の朝までずっと、俺は『LION'S GATE』で何が必要か考えて、答えが出ないまま大会を迎えた。それで第1試合からずっと観てたら、ひたむきさとかがむしゃらとか、俺がとっくの昔に忘れてしまったこと、それを若い選手が見せてくれた。これが今日のテーマなんだって改めて思い知った」 これは天山広吉とのテンコジタッグで、平柳玄藩&キャプテン・ノアと対戦した小島聡のコメント。全9試合の中でこの試合だけチャレンジマッチという形ではなかったため、小島は試合直前まで己のテーマを見出すのに苦労したようだ。永田、中西とともに第3世代のテンコジだが、かつて開催されていた「夢☆勝ちます」には、彼らもヤングライオン時代にチャレンジする立場で出場している。通常興行でなかなかアピールする場がない第3世代にとって、『LION'S GATE』はあの頃とは違う意味で“再チャレンジ”できるチャンスなのだ。 「これから若い人材を、いろんなところから引っ張ってきたいと思います。最後は僕を打ち破って、若い選手が勝つのがいいんじゃないかと。ただ、僕の壁を打ち破るのは相当厳しいので、そこは覚悟しないとダメ」 メインでノアの北宮光洋と対戦した永田は、第1回大会をこのように総括した。永田としては、団体を問わず胸を貸すことに関して「いろんな選手とやるのはやぶさかではない」という。普段交わることがない他団体の若手選手にとって、永田を筆頭とする経験豊富な新日本の第3世代と対戦できることは財産であり、まさに第3世代の存在が『LION'S GATE』の価値を高めていくことになる。 興行面においてはプロ野球のファームのように、いずれは通常興行の日程に関係なく別動隊として『LION'S GATE』を開催していくのがベストだろう。新日本の大会が開催されている会場から離れていれば、同日開催でも問題ないだろうし、年に数回、後楽園ホールで“親子”興行を昼夜で開催しても面白い。『LION'S GATE』には、選手の育成に加えて、プロレス人口を増やすために小規模な地方会場でのシリーズ開催など、フットワークの軽さも期待したい。(増田晋侍)<リアルライブ・コラム連載「新日Times」VOL.8>
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