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トレンド 2011年03月01日 15時00分
薬屋さんは町の不思議ゾーンである
どこの町にでもある「薬屋さん」ですが、この薬屋さんって、よく観察してみると不思議なゾ〜ンなんですよねえ。 この前もふらりと入ったのですが、その薬屋さんでは、ペットフードコーナーの横に離乳食や粉ミルクがあり、 【赤ちゃんもペットも似たようなものなのかも】 と想像させてくれたり、さらにそのベビーコーナーの横にコンドームが売ってあったりして、 【貧乏人の子沢山になりたくなけりゃあ避妊を考えろよ】 と、店主の秘密メッセージが隠されているのかなと、想像させてくれるステキなつくりになっていました。 さらに薬屋さんというのは、あまり自分に関係のない世界を垣間見せてくれる場所でもあります。 たとえば、ダイエットコーナーがあって、ダイエット食品の名前が 【すごくでるでる】 みたいな商品名だったり、コンドームのコーナーに 【暗闇でも光るコンドーム】 なるものがあったりして、一般人の裏側を垣間見せてくれたりするのです。 そういえば、市販薬の商品名っておもしろいものが多くて、頭痛がけろりと治るから【ケロリン】とか、貧血を改善するお薬で【ファイチ】(ファイトのもじりでしょうか?)があったり、便秘薬の名前が【スルーラック】(楽にスルッと出るという意味だろうか?)だったりして、けっこう面白かったりします。 薬っていうのは、病気の人やケガをした人を治すために、とても大切なもので、だからこそ薬の商品開発も、薬剤師や医者といった理系の人が、必死に研究して作られるわけですけど、それがいざ薬屋さんに並ぶときに、ダジャレみたいな名前になっていたりするんですね。 そうやって観察してみると、薬屋さんってちょっとおもしろいワンダーランドであるかも知れません。 もし時間があれば、じっくり薬屋さんを観察してみると意外な発見があるかも知れませんよ。(巨椋修(おぐらおさむ) 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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その他 2011年03月01日 14時30分
「ミルキィホームズ」ブシロードLIVEで熱唱!
TVアニメ「探偵オペラ ミルキィホームズ」から生まれた、声優アイドルユニット『ミルキィホームズ』が27日パシフィコ横浜で行われた「ブシロードカードゲームLIVE2011」に出演した。 会場に集まった約5,000人のファンが大型スクリーンに「ミルキィホームズ」のDVDやPSPゲームの映像が流れるだけで大声援が沸き、今の人気度がうかがえた。 そしてアニメと同じ探偵衣裳で登場し、ブシロードのテーマソングやアニメOP「正解はひとつ!じゃない!」とPSPゲームOP「雨上がりのミライ」を熱唱し最高潮な盛り上がりをみせた。 三森すずこは自身が声優を務める、PS3ソフト「魔界戦記ディスガイア4」のED「カナリア航海」をしっとりと歌い上げ、ミルキィの時とは全く違う魅力を見せていた。 アニメの舞台が近未来の世界「偵都ヨコハマ」という事で、4月10日に「横浜ベイスターズVS読売ジャイアンツ」(横浜スタジアム)戦において「探偵オペラ ミルキィホームズ ゲーム」が開催される。 そこでは、ミルキィホームズによる試合前のライブや両チームへ花束贈呈、そして始球式も行われるようだ! 5月にはライブツアー「MilkyHolmes Live Tour 2011 “Secret Garden”」が各地で開催される。(4日名古屋クラブクアトロ・15日大阪STUDIO PARTITA・21日福岡DRUM Be-1・28日横浜BLITZ)
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トレンド 2011年03月01日 14時00分
おひな祭りに、「雛人形」付きのこんなお菓子はいかが
3月3日はひな祭り。古くから続く(起源は平安時代から)女の子のすこやかな成長を祈る年中行事、旧暦では桃の花が咲く4月ごろの季節に行う、言わずと知れた「桃の節句」である。 昔から娘のいる家は、3月3日のひな祭りに、ちらし寿司と蛤(はまぐり)のお吸い物、ひし餅、雛あられ、甘酒などを用意し、嫁ぐその日までの成長を祝ったもの。そしてなんといってもこの日に欠かせないのが「雛人形」だ。 「雛人形」は宮中の婚儀を模したもので、男雛と女雛はそれぞれ天皇と皇后をあらわし、宮中の殿上人の装束(平安装束)を着ている。その下には女官の三人官女、「太鼓」「大鼓」「小鼓」「笛」「謡」の音楽隊・五人囃子、大臣の随身(ずいじん)、三歌人(柿本人麻呂、小野小町、菅原道真)、能の鶴亀、稚児2名などが並ぶ。昔は総勢20体ほどの人形たちによる7段飾りが主流であったが、最近では住宅事情もあり、男雛と女雛、三人官女、嫁入り道具だけの3段飾りや、男雛と女雛のみのコンパクトな雛人形が主流。またスペインのリヤドロ社が販売する磁器(焼き物)の雛人形も人気がある。また、雛人形はひなまつりが終わったらすぐ片付けないと、不精な娘と見なされ、結婚を逃すとも言われる。 300円ほどで手軽にお雛様が用意できる、とてもかわいい菓子を見つけた。梅味と柚子味のおまんじゅうが1個ずつ入った箱に、紙の屏風がおまけについている雪華堂の「ひな小箱」。これらを上手に飾るとちょっとした雛飾りになるというアイデア商品だ。思えば和菓子屋さんは3月3日はかき入れ時。店内を除くとさくら餅や道明寺などピンクの菓子や雛の形をした上生菓子など、華やかな菓子がたくさん並んでいる。さて、「もう嫁いじゃった…」「うちに娘がいない…」「もういまさら…」などの事情でひな祭りを祝わないあなた、せめて和菓子で春を告げる華やかなお祭り気分を味わってみては。(コダイユキエ)
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トレンド 2011年03月01日 13時30分
【連載】「ミカエル・コバタの沖縄あれこれ」第13回 牛の島〜八重山諸島・黒島
ハイサイ! 今回は八重山諸島にある黒島を紹介したいと思います。 黒島は周囲12.6km、面積10.02平方kmの小さな島。人口は214人(1月現在)で、牛の数がその10倍以上の3000頭を超すといわれていることから、俗に牛の島と呼ばれています。牛の数を見れば分かる通り、畜産業が盛んで、毎年2月に開催される「黒島牛祭り」には約4000人の観光客が訪れます。 黒島はあまり観光地化されていません。そのため、各ツアー会社の観光ルートから、はずされていることも多いです。同じ八重山でも、年間30万人を超える観光客が入域する竹富島や西表島に対し、黒島の年間観光客は3万人(10年実績)です。 ですが、この島にある仲本海岸は県下でも有数のシュノーケルスポットで、多くの人が訪れます。ここは景色も良く、トイレやシャワー施設も完備されていますので、シュノーケルをしない人でも楽しめます。 仲本海岸の他に、黒島港からほど近い所に西の浜という美しいビーチがあります。ただ、ここはウミガメの産卵場所なので、遊泳禁止となっております。 観光地化されていないことで、いいこともあります。この島は本当に穏やかでのどかな島。竹富島のように、島の大きさに不釣り合いな多くのツアー客が慌しく走り回ることもありませんので、のんびり島での休日を過ごしたい人にはうってつけです。 宿泊施設ですが、以前はマリンビレッジというリゾート風ホテルがあったのですが、08年に閉鎖され、現在ホテルはありません。泊まりたい人には、民宿が数軒あります。 人工的な手が入っていない自然豊かな小島を、のんびり楽しみたい人にはオススメの島です。 アクセスですが、石垣港から船で約30分。運賃は片道1130円、往復2150円。八重山観光と安栄観光が共同運航で1日6往復、石垣島ドリーム観光が1日3往復しています。島内に路線バス、タクシーはありません。ただ、小さくて平坦な島なので、レンタサイクルで十分、一周できます。(旅人:ミカエル・コバタ)
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社会 2011年03月01日 13時00分
スマートフォンにまつわるトラブルあれこれ・その1
日本でも着実に浸透しつつあるスマートフォン。特に普及のきっかけとなったのはアップルのiPhoneだろう。 だが、iPhoneに限った話ではないが、スマートフォンと一般の携帯(ガラパゴス)は携帯電話としてのシステムそのものがかなり異なる。 今回、スマートフォーン(iPhone)への機種変更によって起きたトホホなエピソードをご紹介したいと思う。 【キャリア変更と共に迷惑電話のオンパレード〜営業ビジネスマンAのケース】 iPhoneに機種・キャリア変更して暫くして後、迷惑電話が頻繁に。どうも割り当てられた電話番号を以前利用していた人物は、金銭的トラブルを数多く抱えていたようである。 携帯電話に限った話ではないが、電話番号は一度使われた番号が解約されれば消滅するわけではなく、新規の契約に際して過去利用されていた電話番号が割り当てられることもある。 迷惑電話を拒否する為に、利用者Aは着信拒否設定を試みるも、本体設定のどこを探してもそれに該当する操作が見当たらない。調べてみると、着信拒否設定は有料。仕方なしに設定サービスを契約する羽目になってしまった。 ちなみにソフトバンクモバイルが提供する迷惑電話防止サービス「ナンバーブロック」は、月額105円の有料制だ。 機種にもよるのだろうが、筆者が持っている携帯などは履歴や電話帳を参照して着信拒否設定が携帯電話単体で出来る。 そもそも、迷惑電話がかかってくる要因は一切利用者側にはないというのに、とんだ災難である。 国産の携帯電話であれば、着信拒否設定が本体・OSに組まれているのは、これまでであれば当然だった感覚があるのだが、海外の携帯電話事情では着信拒否設定など無用の長物なのだろうか?(つづく 蟹山 新太郎)
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芸能 2011年03月01日 12時30分
元AKB48メンバーやまぐちりこに続く!? 元SKE48が風俗嬢に転身情報
SKE48といえば、大人気アイドルグループAKB48の妹分グループであり、松井珠理奈(選抜総選挙10位)と松井玲奈(選抜総選挙11位)の“W松井”をはじめ、全国的にも知名度の知れたメンバーが多く在籍する。そんなSKE48の元メンバーが風俗嬢に転身したとの情報がネット上で流れている。 一部情報によると、問題の元メンバーは09年に行われたSKE48の2期オーディションで135倍の倍率を勝ち抜いて合格。順調にそのまま活動をはじめれば、チームKIIとして活躍するはずだったが、SKE48入りを辞退。現在、名古屋市内の風俗店では、「元S○E」の看板で、指名ランキングトップになっている。風俗店のプロフィールによると、好きなタイプは、「やさしいSな人」で、性感帯は胸。また、得意プレイについては、「まだわかりません」となっている。 AKB48からは、元初期メンバーである、やまぐちりこがAVデビューしているが、彼女はなんと6億円を稼ぎ出したともいわれている。やはり元アイドルの看板は絶大のようだ。
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トレンド 2011年03月01日 12時00分
『東スポ映画大賞』開催! 北野武監督『アウトレイジ』で5冠の偉業達成!
2月27日、港区のグランドプリンス赤坂にて『第20回東京スポーツ映画大賞』及び『第11回ビートたけしのエンターテインメント大賞』が行われた。 この映画賞は日本各地で行われている映画祭の主催者達がノミネートした作品・人物を、審査委員長であるビートたけし氏が最終的に選考(もちろん独断と偏見も含む)し賞を与えるというもの。 開会のあいさつでたけし氏は「映画は最近3Dだとか、ネット配信だとかで昔ながらの劇場で楽しむというのが少なくなってきている」とチクリ。続けてたけし氏はパリへ行く途中の飛行機の中で『アバター』を観たというエピソードを語り「3D映画をあんな小さいスクリーンで観る感覚がわからんです」と近年の映画事情を交えたトークで笑いをさそった。 最初の表彰は「外国作品賞」。これにはたけし会長の「ばかばかしくていいじゃない」との理由で『第9地区』が選ばれ、授与式には映画に登場したエイリアンが姿を現した。 エイリアンの登場に大喜びのたけし氏はエイリアンを叩きながら「『北京原人』以来だ」とコメントした。 続いては『新人賞』。新人賞には『アウトレイジ』で暴力団組織の組長を演じた北村総一郎氏が受賞。『75歳で新人賞』の北村氏は「ムチャクチャ嬉しいです。新人賞というのは生涯で一回しかもらえない賞。ギネスブックに申請しようかと思います」と冗談を交えたトークで会場を沸かせた。 特別作品賞にはたけし氏の「よくぞ座頭市シリーズを終わらせてくれた!」との理由で『座頭市THE LAST』が受賞。授与式にはなんと監督を勤めた阪本順治氏が登場! 阪本監督は「欠席すると何言われるかわからないから来ました…是非たけしさんには今度、私の映画に出ていただいて、映画の中で死んでいただきたいなと思います」と終始テンションは低めであった。 なお、北野武監督作品『アウトレイジ』は作品賞、監督賞、助演男優賞(石橋蓮司、椎名桔平)、新人賞(北村総一郎)と賞を総なめにし、なんと奇跡の5冠を達成!! 記念すべき20回目の節目に偉業を成し遂げた北野監督は終始、ご満悦の様子であった。(昭和ロマン探求家・穂積昭雪(多摩映画祭実行委員の経験もある24歳)山口敏太郎事務所)【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2011年03月01日 12時00分
人形演劇祭 “inochi” で人形師・岡本芳一を知ろう
日本よりも海外でその名を知られていた人形師に、岡本芳一という男がいた。 残念なことに、昨年7月「骨髄異形成症候群」という難病のためにこの世を去っている。 岡本芳一の人形演劇は、子ども向けの人形劇とはまったく違うアングラ演劇と、不思議なエロチックさにあふれた人形とが絡み合う“オトナ向けの人形演劇芸術”であった。 百鬼どんどろこと、人形師・岡本芳一が亡くなってしまった今となっては、彼の人形演劇芸術を観ることは、現在全国順次公開中の映画『ヘヴンズストーリー』、この春に公開される岡本芳一が自ら製作した映画『VEIN-静脈-』や『VEIN0-静脈-』と、同時上映される岡本芳一の追ったドキュメント映画『人形のいる風景〜ドキュメント・オブ・百鬼どんどろ〜』ぐらいしかない。 しかし、来たる3月2日(水)〜3月6日(日)に、東京・調布市せんがわ劇場で、第2回人形演劇祭 “inochi”が開催される運びとなった。 この人形演劇祭“inochi”では、さまざまな人形が登場する。 イヌの人形やサカナの人形などもあるように、「人形」はヒトガタとは限らない。生物の姿とも限らない。 モノにいのちがあるように感じられたとき、それは“人形”になる。 子どものみならず、おとなが十分に楽しめる深みのある舞台表現。それが人形演劇なのだ。 そうした舞台を一堂に集めた、日本では珍しいユニークなフェスティバル、人形演劇祭“inochi”は、3月2日から、調布市せんがわ劇場で開催される。(http://www.sengawa-gekijo.jp/kouen/ningyouengekisai.html) 元々調布市せんがわ劇場は、昨年の人形演劇祭 “inochi”第1回公演が開かれる予定の場所であった。それと同人、すでに病気で入院していた岡本芳一の主演映画『VEIN-静脈-』が初上映された場所でもある。 日本を代表する人形師・岡本芳一は、存命中にパンフレットの巻頭にこう寄せている。 「『人形劇』という言葉には、どうしても子供向けというイメージがある。人形との表現はもっと自由で、幅広い可能性を持っているはず。それを、この人形演劇祭が世界へ発信していくことを願っている」 そしてこの第2回 人形演劇祭 “inochi” では、人形と人生を歩んできた岡本芳一の足跡を辿れる貴重な展示があるのだ。 ◆第2回 人形演劇祭 “inochi” ホワイエ 展示 (無料) 「百鬼どんどろ・岡本芳一の足跡」 期間:2011年3月2日(水)〜3月6日(日) 展示スペース:調布市仙川劇場1Fホワイエ 展示時間帯:平日16:00〜21:00/土曜12:00〜20:00/日曜12:00〜17:30 命のない人形に、命を吹き込む人形使い・岡本芳一をお知りになりたい方、人形という不思議なものに心引かれる方は、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか?(巨椋修(おぐらおさむ) 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
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芸能 2011年03月01日 11時45分
著書では“本音”を明かさなかったエリカ様の夫
夫でハイパーメディアクリエイターの高城剛氏と離婚騒動で渦中の沢尻エリカだが、2月28日に出席した会見で高城氏との離婚の“Xデー”が5月16日であることを明かした。 「5月16日については思わず漏らしちゃったかのようなわざとらしさだったが、最初から発表するつもりだったんだろう。高城氏は『離婚騒動発生から起こったすべての事実を話すこと』を離婚届提出の条件として要求しているが、会見では黒幕の存在などを否定。まだまだ隠していることだらけ」(週刊誌記者) 一方、渦中の高城氏は1日に都内で新刊本「私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明」(マガジンハウス)の出版イベントを行うが、多くの媒体の取材が許された沢尻の会見とは対照的に高城氏の指定したメディア以外の取材はNGだが、同書には何が書かれているのか? 同書は144の質問に高城氏が答える一問一答形式でつづられているが、高城氏はあえて定住地を持たない理由について、「つい最近も突然、理不尽な圧力が僕に押し寄せました」と暗に離婚騒動に触れ、「そのような圧力に抵抗するには、正面から抵抗せずにほっておくのが良い手だてだと考えています」と自己流の“サバイバル術”を明かし、「もし、僕が東京で大きな会社を経営し、それなりの邸宅に住んでいたら、動くこともできずにメディアスクラムに押しつぶされて、きっとこの本も出なかった」としている。 直接的に離婚騒動に触れる部分は一切なく、「現代メディアは『恐怖を与えること』で構築されています」、「僕的に言えば電子恐山(笑)」とメディア批判を繰り広げている。 また、一番影響を受けた人物として「母親。茶道の家元です」としているだけに、母親が体調不良にもかかわらず、兄とともに母親の自宅を訪れ話し合いをしようとした沢尻に対して怒り心頭に違いない。 出版会見では気心を許しているメディアに何を語るかが注目される。
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スポーツ 2011年03月01日 08時00分
キャンプ・オープン戦中間報告(4)「巨人」
あのオトコが完全復活するかもしれない 人気チームだから、ほんの些細な弱点も目立ってしまうのだろうか。巨人の弱点は『投手陣』、『犠打』、クリーンアップの高齢化だ。 昨年オフ、投手陣の再整備に集中して大量補強を行った。投手陣の補強に偏重しすぎた感もあるが、間違ってはいない。セ・リーグは過去10年、チーム防御率1位チームが8度もリーグ優勝しているのだ。澤村拓一(22=中央大学)のストレートは脅威であり、新外国人投手や中堅ピッチャーも先発ローテーション枠を勝ち取ろうと必死に頑張っていた。こういう緊張のある練習が『強さの源』ともなっているのだろう。 強いて不安を挙げるとすれば、澤村が紅白戦、対外試合で内角球を投げていないことだ。東京ヤクルトの(佐藤)由規がルーキーイヤーで躓いたのは内角球のコントロールに欠いたからだとも言われている。持ち球を隠すため、意図的に投げていないのならいいのだが…。 投手陣が順調な仕上がりを見せているからだろうか。どうも、野手陣の湿りがちな打撃練習が気になってしまう。原辰徳監督(52)が紅白戦で『2番・坂本』をテストした(18日)。昨季のチーム全体での犠打犠飛数は107。リーグワーストだ。リーグ優勝を果たした中日が191(1位)、さほど細かい作戦を使ってこない阪神でさえ「149」を記録している。低反発の新統一ボールによる影響で本塁打は減少するとなれば、「走者を次の塁に確実に進める」バントは、さらに重要な作戦となってくるわけだ。バントの名手、川相昌弘・二軍監督(46)による特別指導も夜間練習で行われたと聞く。「選手への意識付け」だろうが、こういう分かりやすい練習メニューが組むのも『巨人の特徴』である。バントの成功率を高め、攻撃的な2番バッター(=坂本)で打順を編成する日もあるのだろう。 気になるのは、チャンスメイクする坂本たちではなく、クリーンアップのほうだ。 過去の実績からして、小笠原道大(37)、ラミレス(36)もシーズン終了時には好成績を残しているだろう。だが、ベテランはスロースターターであり、フリー打撃などで球足のさほど速くない打球を見ていると、その傾向が如実に表れていた(キャンプ中盤まで)。大田泰示(20)の覚醒が待たれるが、現・中核打者の小笠原、ラミレスの後を打つ「5、6、7番」が前半戦の明暗を分けるような気がしてならない。阿部慎之助(31)、亀井義行(28)、ライアル(27)、谷佳知(38)、矢野謙次(30)…。候補者は多いが、3年以上続けて高打率を残したのは阿部だけだ。長野久義(26)にも貪欲に5番奪取に挑戦してほしい。社会人時代の長野は“中畑的な雰囲気”も醸し出していた。「存在感のある、目立つ選手」だった。去年は新人なので、多少の遠慮もあったと思うが、もっと大暴れしないと、選手層の厚い巨人のなかでは生きていけない。長野に元気がないのは気掛かりである。 そんな野手陣のなかで、「おおっ!」と思わせてくれたのは、5年目の田中大二郎(22)と高橋由伸(35)だ。この2人は打撃好調である。とくに高橋は期待していいと思う。昨季は腰の怪我からの復帰で手探り状態だったが、今のところ、体調も良いと聞いている。また、鈴木尚広(32)も面白い。スイッチヒッターの1番バッタータイプだが、キャンプでは右打席での練習に時間を割いていた。鈴木の右打席は打球が伸びる。1番候補は松本鉄也(26)、売り出し中の若手・橋本到(20)、藤村大介(21)、坂本などライバルも多いが、今年は「5番以下」の打順で勝負してもいいのではないだろうか。そう思えるくらい、右打席のバッティングが良かった。今季は『右の代打』でこの鈴木が起用される場面も見られそうだ。 亀井、ライアル、大田による三塁の定位置争いだが、3人とも決め手に欠く。外野手を含めた他選手の状態を見ながら、併用していくことになるだろう。現時点では、小笠原を三塁に戻し、一塁で高橋を使ったのが良いと思うが…。(スポーツライター・飯山満)