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その他 2013年08月30日 15時30分
「妹萌え」を確立された『シスター・プリンセス』
現在、アニメで妹キャラというのは重要な位置を占めていることが多い。「妹萌え」というひとつジャンルとして扱われることも珍しくないが、この流れを一気に加速させたのが、2001年4月〜9月まで放送された『シスター・プリンセス』(通称シスプリ)だ。 このアニメはメディアワークス刊「電撃G'sマガジン」の読者参加企画から発展しコミカライズ、ゲーム化、アニメ化されたメディアミックス作品。「電撃G'sマガジン」は、この後も何度も同じメディアミックス方式で作品を送り出しておりしており、現在はスクールアイドルにスポットをあてた『ラブライブ!』が展開されている。 このアニメの注目すべき点は12人も登場するヒロインポジションのキャラクターが全て妹という設定だ。実はこの作品が展開される前の1998年、『With You』というPC用ゲームがリリースされ、伊藤乃絵美という妹キャラクターがメインキャラクターを上回る人気を得て、同人誌などが大量に書かれるといことが起きた。この妹人気に影響され、「じゃあ妹キャラ大量に出せばヒットするんじゃないのか?」と思ったかどうかはわからないが、12通りのキャッチーなキャラクター、「お兄ちゃま」、「にいや」、「あにぃ」など、キャラごとに異なる兄の呼び方などがウケ、作品が発表された直後からシスプリは大ヒットした。 その後、同作はアニメの第2期、『シスター・プリンセス RePure』を 2002年10月〜12月まで放送。シリーズの展開は、2003年3月に発売されたゲーム、『Sister Princess 2』で終了するが、この作品の影響力は強く、現在の深夜アニメなどでよくみる妹キャラ定着化の原因となった。ちなみに同作の妹キャラの1人、亞里亞の声優にはデビュー間もない水樹奈々がキャスティングされており、この作品で水樹奈々の存在を知った人は多いだろう。(斎藤雅道)
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レジャー 2013年08月30日 15時30分
橋本千春の勝馬ピックアップ!(8/31)新潟2歳S 他4鞍
第2回新潟競馬11日目(8月31日土曜日)予想・橋本 千春☆新潟11R「長岡ステークス」(芝1600メートル) 台風の影響で馬場状態が勝敗を左右しそうだが、道悪大歓迎のパワースポットに期待したい。追い込みタイプで道悪はマイナスのイメージが強いが、時計を要する分この馬にはプラスになる。終いは確実に伸びてくるし、長く脚を使えるのは心強い限りだ。前走の天の川Sは小回りの福島コースで2着と不発に終わったが、舞台が広い新潟コースに替わりチャンスは大きく広がった。ライバルが道悪に脚を取られているのを尻目に、直線一気の差し切りを決める。強敵は、オリービン。前2戦ともハンデ58.5キロに泣かされたが定量57キロなら実力的に巻き返しは必至だ。穴は、ラロメリア。休み明けだが仕上げに不足はなく、得意の道悪馬場を味方に一角崩しがあって良い。◎2パワースポット○5オリービン▲8ラロメリア△9ターフェル、16スイートサルサ☆新潟10R「弥彦特別」(芝1800メートル) 休養を挟んで特別2連勝中と、本格化著しいロジサンデーの勢いは止まらない。とりわけ、前走浦佐特別の勝ちタイム1分58秒0(2000メートル)は優秀で1週前の千万特別より0秒8も速い。これを物差しに考えたら、スピードは昇級しても即通用する。緩急自在に動けるセンスの良さも強調材料だし、一気呵成に3連勝を達成する。相手は、レイカーラ。休養前に千万特別を快勝している実力の持ち主で、久々でも好勝負だ。台風の目は、3歳馬のナンヨーケンゴー。新馬勝ちしている素質馬で、新潟コースも2勝と実績は文句なし。まだ底が割れていない分、プラスアルファは大きいし逆転も十分考えられる。◎9ロジサンデー○6レイカーラ▲1ナンヨーケンゴー△3タツミリュウ、8アップルジャック☆新潟9R「燕特別」(芝2200メートル) 休み明けをひと叩きされたアウォーディーが本領を発揮する。その前走はプラス12キロと太め残りが響いて不発に終わったが、0秒5差なら悲観する内容ではない。1度使って太め残りも解消された。初勝利を挙げたのが新潟と同じ左回りの中京コースで、2着馬を0秒4差突き放すベストパフォーマンスを披露している。ダービーTR・青葉賞5着の実績もここでは大威張りできる。相手は、もう1頭の3歳馬レッドルーファス。2着以下を子供扱いした前走の勝ち内容なら、昇級しても即通用する。穴は、休み明け2戦目で走り頃のライトヴァース。◎1アウォーディー○13レッドルーファス▲14ライトヴァース△9エイダイポイント、12ウインフロレゾン☆函館11R「札幌2歳ステークス」(芝1800メートル) 新馬戦を圧勝し返す刀でコスモス賞を連勝。エリート街道を驀進するマイネルフロストには逆らえない。レースセンスの良さ+完成度の高さと、どの角度から見てもライバルを一歩リードしている。1800メートルで2戦2勝と距離適性も文句なし。ハッキリ言って死角が見当たらない。人気でも素直にこの馬から入るのが賢明だ。当面の相手は、オーナーメイトのマイネグレヴィル。コスモス賞はハナ・クビ3着の接戦で4着は4馬身突き放しているのだから内容は負けて強し。僅かだが逆転の可能性もある。穴は、バウンスシャッセ。素質は前記両馬に勝るとも劣らない。◎10マイネルフロスト○6マイネグレヴィル▲3バウンスシャッセ△1レッドリヴェール、4ハイアーレート☆小倉11R「北九州短距離S」(芝1200メートル) 降級2戦目のフィリピンTを快勝し、再び現級に復帰したビキニブロンドをイチ押し。3走前の彦根Sを小差2着と好走し、メドは立っているので目下の充実ぶりとハンデ54キロなら2連勝のチャンスは十分ある。差し切りが決まる。相手は、リトルゲルダ。アイビスSDで重賞メンバー相手に3着した実力はここでは上位の評価を与えられる。ハンデ55キロがカギだが、好勝負は間違いない。穴は、2連勝中と勢いに乗る究極の上がり馬メイショウイザヨイ。◎11ビキニブロンド○1リトルゲルダ▲18メイショウイザヨイ△9サイレントソニック、13ミヤジエムジェイ※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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レジャー 2013年08月30日 15時30分
一発逆転! 仲町通のここが抜きどころ(8/31) 札幌2歳S
◆札幌11R 札幌2歳S◎レッドリヴェール○オールステイ▲バウンスシャッセ△ハイアーレート△マイネルフロスト△マイネルグレヴィル 出走馬14頭全てがデビュー勝ちで、内9頭がキャリア1戦での挑戦。唯一の2勝馬マイネルフロストが人気の中心となりそうだが、どの馬も使っての変わり身などプラス材料が多く、横一線と考える。 期待は、鞍上に岩田騎手を配したレッドリヴェール。阪神の新馬戦ではスローペースを後方から大外を回って楽に差し切った。420キロ台の小柄な牝馬だが、小さな体を伸縮させてスケールの大きな競馬をしており、なかなか素質を感じさせる内容だった。この時期なら牡馬相手でもひけはとらないとみる。ステイゴールド産駒で気性面の難しさはあるものの、早めに函館入りしパドックを中心に入念にスクーリング済み。落ち着いて非常に良い状態に映る。 牝馬の出走が多いのも今年の特徴だが、もう一頭、バウンスシャッセのレースぶりにも注目したい。500キロ超の大型牝馬でありながら、軽い走りが目に付く。現時点での完成度は、このメンバーでは上位に入るだろう。前出レッドとは対照的に、どっしりとしてタフな印象を受ける。 牡馬ではオールステイの変わり身が顕著。今週の追い切りでは4馬身先行した相手を、直線、手綱を緩めただけで3馬身突き放した。さほど強い調教をせずに迎えたデビュー戦をあっさり逃げ切り勝ちしており、一度使っての上積みは相当大きいはず。やや瞬発力に欠ける血統構成なので、先行してしぶとさを生かすようなレースが理想。今回も、前、前での競馬になるだろう。残り目も十分だ。 他で穴っぽいのは、福島での新馬勝ちだが、洋芝、中距離への適性が高そうなハイアーレートあたりか。当日のパドックの気配を見ながら手広く買って遊びたい。【馬連】流し(1)軸(3)(4)(6)(8)(10)【3連単】フォーメーション(1)(8)→(1)(3)(8)→(3)(4)(6)(8)(10)<プロフィール>仲町通(なかまち・とおる)在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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トレンド 2013年08月30日 15時30分
レピッシュ・マグミの「音楽玉手箱」今週はこの1枚を聞け!<第150回>
毎週金曜日に連載するレピッシュのマグミによるオススメCDを紹介する企画の第150回目。マグミがDJの際にいつも持ち歩く音楽玉手箱」(CDボックス)から、今週のオススメCDをピックアップしてもらった。◇今週のこの1枚◇ジョージ・ハリスン「Cloud Nine」(1987年/Dark Horse) ジョージ・ハリスンのソロアルバムで、多分、一番売れたアルバムではないでしょうか。1stシングルの「Got My Mind Set on You」は、アメリカでもNo.1ヒットとなりました。個人的にも一番好きなアルバムです。 ビートルズの中でもポール・マッカートニーとジョン・レノンに挟まれ、初期から作品は発表していますが、作曲では、いぶし銀的な存在だったと思います。途中からインドの音楽に没頭し、個性が強く見られるようになります。後期になると、2人に後れを取らないような作品を発表するようになります。前期の作品も好きなのですが、後期は名曲が多いですね。「Abbey Road」の「Something」などは、シングルでも大ヒットしています。 この当時、前作のアルバムがあまり売上が芳しくなく、どちらかと言えば、自分の出資する映画会社「ハンドメイド・フィルムズ」に力を注ぎ、ショーン・ペンとマドンナ元夫妻が主演して話題を呼んだ「上海サプライズ」で制作総指揮を務めるなどしていました。その中で自分の未発表曲を公開し、エキストラでもビッグバンドの一員として出演し、その時、エレクトリック・ライト・オーケストラを休止していたジェフ・リンも出演していて、そこで意気投合してこのアルバムを共同で作ることになりました。 非常にシンプルな音の作りで、音数も少なく、一つ一つの音のインパクトが強いです。当然、ハリソン風の美メロ満載です。ジェフ・リンの味付けも非常に気持ちのよいサイケデリック感を出しています。のんびりした曲は、この人の性格にも合って、いい味が出てますね。 彼も癌で亡くなったのですが、同じ時代に重なれただけでも幸せを感じますね。■マグミ オフィシャルウェブサイト http://magumi.jp/main.html■ライブ日程はこちら http://npn.co.jp/newsrelease/detail/2491382/
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スポーツ 2013年08月30日 15時30分
現実は厳し! メッツ移籍の松坂大輔が連続KO喫す
インディアンス傘下3Aコロンバスを8月20日(日本時間21日)に自由契約となり、メッツに移籍した松坂大輔投手(32)が、28日(同29日)のフィリーズ戦(シティフィールド)で2度目の先発をした。 この日の松坂は制球に苦しみ、四死球を連発。3回までは走者を許しながら、なんとか無失点で切り抜けたが、3回裏に自軍が1点を先制した直後の4回表に1点を奪われて同点にされた。 5回表に一死満塁から、押し出し死球を与えたところで降板。その後、救援投手が2点タイムリー安打を浴びて、計4失点を喫した。 4回1/3を投げて、球数は110球にも及び、6安打4四球2死球4失点5奪三振で2連敗となった。 松坂は「球の走りや勢いは悪くなかったが、とにかくコントロールできなかった。自分で難しく野球をやってしまった。早々とブルペン(リリーフ陣)を使うことになって申し訳ないです」と反省の弁。 「少しだけ自分の中でよかったと思えることがある。それを次の試合に生かしたい。次は内容よりも結果ですね」と自身に言い聞かせた松坂。 テリー・コリンズ監督は「持ち球自体は十分にいい。制球が良くなれば」と話し、次戦での改善に期待した。 連続KO降板となった松坂だが、先発投手が足りないメッツのチーム事情から、ローテーションから外されることはない。次回登板は9月2日(同3日)のブレーブス戦が予定される。 松坂の報酬は公表されていないが、メジャー最低年俸を、契約から今季終了までの期間で日割りした約10万ドル(約980万円)とみられている。金銭にこだわらず、格安な年俸でメッツと契約したのは、来季を見据えてのこと。残り試合で好投すれば、良い条件で残留の可能性もあるし、他球団からのオファーもあるだろう。 残された期間は、あと1カ月。松坂はこのチャンスで、良い結果を出すしかない。(落合一郎)
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芸能 2013年08月30日 11時45分
元付き人が暴露した楽しんごの怖〜い“素顔”
得意のギャグ「ラブ注入」がおととしの「新語・流行語大賞」にノミネートされたお笑い芸人の楽しんごのから日常的に暴力行為を受けていたことを元付き人の男性が発売中の写真誌「フライデー」(講談社)で告発している。 記事によると、男性は昨年の5月ごろ、飲み屋で楽と意気投合。男性は過去に会社を経営していたこともあり、整体店や焼き肉店をプロデュースする楽から芸能活動以外の仕事を手伝うことを依頼され、今年初めから一緒に働くことになったという。 ところが、仕事は楽の部屋の掃除・洗濯や運転などまるで付き人のようなことばかりで、5カ月の間、給料の支払いはなし。おまけに、次第に暴力をふるうようになり、体を叩くのは日常茶飯事で、鼻くそを食べさせられたり、人前で6リットルの水を一気飲みさせられたこともあったというのだ。 今年7月21日には北海道で仕事があった楽から飛行機時間に間に合うように自宅に起こしに来ることを命じられ、何度も起こしたが起きず、飛行機に間に合う時間に楽が起きたものの、「もっと早く起こせよ!」と怒鳴って殴り、ラブならぬ“ジャブ”を男性に注入。 口の中を切った男性が病院で全治1週間のケガと診断されたことを後日、楽に告げると、「慰謝料とか取ろうと思ってるんでしょ!」と逆ギレした挙げ句、一方的に男性の口座に100万円を振り込んできたというが、男性の怒りは収まらず、暴行を受けた件をすでに警察に届け出たというのだ。 「楽の整体は45分2万円にもかかわらず、予約がいっぱい。食べ放題の焼き肉屋は価格設定を安くし過ぎたため、流行りすぎて近々閉店するようだが、ほかにも飲食店をプロデュースするなど、本業以外で儲かりまくっているが、このところ、本業はさっぱり。今回の件が公になっただけに、テレビ局は楽を起用しづらい状況になってしまった。そのうち副業にも悪影響を及ぼさなければいいのだが…」(芸能記者) 楽といえば、今年1月、以前「Mint姉弟」として姉弟の設定でコンビ活動していた相方のすぎはら美里が自身のブログで、「今までずっと黙ってきましたが、私の大事な友人に拉致暴行し、全治2週間の怪我を負わせた為です。その方は1年、PTSDで病院に通いました」と楽と絶縁に至った経緯を説明。楽本人は以前出演した番組で「歌舞伎町で7人に絡まられたがボコボコにした」と自慢していたこともあっただけに、その“素顔”は癒やし系乙女のオネェキャラとは大違いだったようだ。
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芸能 2013年08月30日 11時45分
芹那、優木まおみ、吉岡美穂が「からだのレシピ」シリーズ150万個販売記念記者発表会に出席
タレント・芹那、優木まおみ、吉岡美穂、ユージ、女優・田丸麻紀が29日都内で行われた生酵素サプリメント「からだのレシピ」シリーズ150万個販売記念記者発表会に出席した。 トークイベントではユージが4人の美女に美しさを保つ秘訣を質問した。芹那は「毎日洗顔後のパックを10年位続けています。この生酵素に出会って栄養も取れて調子いいです。毎日愛用しています」、田丸は「睡眠、食など質の良さにこだわっています。あとは週3で水泳や加圧トレーニングなどをしています」、優木は「フルーツに生酵素を入れて、スーパー酵素ドリンクで飲んでいます。まろやかにしてくれて一層飲み易くなります」、吉岡は「生酵素サプリを飲んで、早寝早起き、三食きちんと食べる事を心掛けています」とそれぞれ語った。 女性陣の中で唯一独身の芹那は結婚願望について「ありますよ! いつでもどうぞ!」と笑顔でアピール。 またIZAMを夫にもつ吉岡は、鬼嫁と言われる事に「ケンカはしますが、仲良くやっています」と苦笑い。また吉岡は新婚の優木、田丸に「衝突することはありますが、次の日何事も無かった様に笑うことですね」と夫婦円満のアドバイス。(アミーゴ・タケ)
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芸能 2013年08月30日 11時45分
AKB48 柏木由紀が横浜アリーナでソロコンサート
AKB48の柏木由紀が横浜アリーナでソロコンサート「柏木由紀 3rd ソロライブ 寝ても覚めてもゆきりんワールド 〜もっと夢中にさせちゃうぞっ〜」を行うことがわかった。横浜アリーナでAKB48のソロメンバーがコンサートを行うのははじめて。動員数も1万人になる見込み。柏木のソロコンサートは3回目となる。
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芸能 2013年08月30日 11時45分
フットボールアワー後藤輝基が婚姻届を提出
お笑い芸人、フットボールアワーの後藤輝基が、29日に都内の区役所へ婚姻届を提出したことがわかった。後藤は8月18日オンエアされた、日本テレビ系「行列のできる法律相談所」で女性に電話でプロポーズし、女性から快諾を受けていた。お相手は28歳の一般女性。 また、後藤は日本テレビが10月10日スタートの木曜7時の同局系バラエティー「あのニュースで得する人損する人」で、後藤がフリーアナウンサーの羽鳥慎一(42)とともに司会を務めることも発表されている。
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トレンド 2013年08月30日 11時45分
NON STYLE 井上裕介が伝えたいポジティヴ・シンキング
「ついこの前ですよ。大阪の街を歩いてたら、3、4歳ぐらいの子にいきなりキックされて、『ベロベロベ〜』って、走って逃げられました。『やったな〜!』言うて、追いかけましたけど」。 NON STYLEの井上裕介。彼を取り巻く「キモい」、「生理的に無理」、「ナルシスト」といったネガティブな言語は、時に無礼な行動となって、その小さい身体を痛撃する。それでも井上は、笑っている。「悪がいないと、善は輝きませんからね」と、ポジティブに笑っている。 26日に発売された初のソロ単行本『スーパー・ポジティヴ・シンキング 〜日本一嫌われてる芸能人が笑顔でいる理由〜』(ヨシモトブックス)で井上は、笑うことができる理由を、今まで語ることがなかった幼少期の孤独感とともに、わかりやすく綴っている。この“わかりやすく”が、本著のキーワードだ。 「最初は20代、30代の男性に向けた本で…っていわれたんですけど、断固として拒否しました。芸人らしさを入れたかったし、小学生が読んでもわかる本にしたかったから。全世代が理解できなくても、たとえば10代の女の子なら、この10ページだけはめっちゃわかる! と、そういう本がいいんで」 井上を作動させているのは、単純にして明快ななにか。それは戦略的と思われがちだが、じつに容易な二者択一だ。 「笑うか泣くか、どっちかしかないんやったら、笑ってるほうが楽しい。仕事があるかないかのどっちかやったら、あるほうが楽しい。じゃあ、“ある”にするためには、どうすればいいか。人気者はたくさんいるけど、嫌われ者は出ていない。だったら、そっちに進もうと、自分が幸せになる小さな二択を選んだだけです」 「悪口の独占企業」と笑い飛ばせるのは、鉄の心臓の持ち主だからではない。成長していく過程で身につけた、生き残るための術である。路上漫才で辛酸をなめ、『M-1グランプリ2008』で悲願の優勝をはたすも、脚光を浴びたのは、敗者復活戦から準優勝に食いこんだオードリーだったという現実を目の当たりにして、逆境をバネに、イジリをエサに、悪口を活力に変換して見せたのだ。 「相方(石田明)のように、“スーパー・ネガティヴ・シンキング”な人間には、理解できない本です(笑)。でも、明日もう1日いいことがあるかもしれないと思って過ごしていけば、1年、2年はがんばれるし、考え方ひとつで人生はいくらでも楽しくなる。その人生を送るには、信頼できる仲間が必要なんだよと、そんなメッセージが伝わればいいなぁと思います」 読了すると、「井上が嫌い!」と断言できなくなってしまった自分と対面できる。そんな可能性も秘めた、1冊だ。 (伊藤雅奈子)【プロフィール】井上裕介(いのうえ・ゆうすけ) 1980年3月1日生まれ、大阪府出身。2000年に石田明とコンビ結成。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。