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トレンド 2011年02月16日 14時30分
連載ラノベ 夢ごこち(21)
デパートからの帰り道は、階段を使わずに、ゆるい坂を歩いて、川辺を回ることにした。健太君は、屋上では元気がなかったけど、アイスキャンディーを取ってくれた時は、小動物みたいにすばしっこかった。やっぱり、男の子だ。 健太君は前を歩いている。 健太君が急に立ち止まって、土手際を木の枝でほじくり始めた。しゃがむ時に、半ズボンから出ている健太君の太ももが、たわんで膨らんだ。 それに、シャツも体にぴったりで、でも健太君は着ている服なんか気にする様子も見せず、気ままに動き回っている。 健太君は、今度は立ち上がって、走りだした。走り始める時、健太君はベルトをしていない半ズボンを持ち上げた。太もものつけ根が見えた。真っ白。この年頃の男の子って、ほんとうにかわいい。 健太君のあとをゆっくり歩いて、健太君の横に並んだ。健太君は、さっきから川へ顔を向けている。 「健ちゃん、何を見てるの」 聞いたけど、健太君は返事をしないで、川を見ている。 健太君の視線の先で、男の子たちが遊んでいた。石で流れをせき止めて、自分たちのダムを造っているみたい。水の流れは、速くなっている。 後ろから、健太君の髪の毛に、そっと触れた。ふんわりしている。もう、抱きしめちゃいたい。健太君の横にしゃがんだ。こうすると、健太君と同じくらいの背丈になる。 「健ちゃんのお友だち」 聞きながら、短い刈り上げになっている健太君の髪の毛をなでた。手のひらの内側がこすられて、気持ちいい。 すると、健太君がこっちを向いた。もっとこすられて、気持ちいい。お腹のところまでかゆくなった。スカートにシャツがちゃんと入っているか、もう片方の手で確かめてしまった。 健太君は私を見てくれたけど、すましている。瞳が真っ黒。健太君の唇が動いた。 「知ってる人」 健太君は、まじめに答えてきた。 でも、「知ってる人」という答え方が、おかしい。仲良しじゃないけど、どこの家の子だかはわかるってことだ。 健太君が、また川辺を見た。ダムを造る男の子たちの背中が動いている。その向こうで、川が流れを増している。(つづく/文・竹内みちまろ/イラスト・ezu.&夜野青)
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トレンド 2011年02月16日 14時00分
AKB48佐藤亜美菜、小林香菜、レイザーラモンRGらを迎えたUstream生番組が無事24時間を完走!
2月13日(日)0時より放送されたジュピターテレコム(以下、J:COM)のUstream生番組「先生!補習が24時間休みなしってホントですか!?(涙)」が無事24時間放送を完走した。 このプログラムはタレントの青山愛子が「24時間の補習授業」にチャレンジするJ:COMのコンテンツ体験型番組。都内某所に“監禁”された青山がスポーツ、グルメ、音楽、映画、韓流、アイドル、アニメ、自然etc。幅広いジャンルの専門チャンネルに沿って登場する延べ29名のタレントや芸人を「先生役」に迎え、各先生方がそれぞれの素晴らしき趣味の世界を24時間に渡って次々とレクチャーしていく、楽しくも過酷な内容。各授業の最後には先生がクイズを出題し、それに答えることで青山は24時間でJ:COMを学習していった。 実際の放送では先生役のゲスト、AKB48の佐藤亜美菜によるAKB「会いたかった」の振り付け生レクチャー、同じくAKB48小林香菜による「ネ申TV」で実際に行ったバンジージャンプなどの体験談。またレイザーラモンRGは「市川AB蔵」に扮して登場。音楽に目覚めたきっかけについて語ったほか、お得意の「あるある」ネタも生放送中のリクエストに応える形で多数披露した。 この放送はUstream内(http://www.ustream.tv/channel/wwwwwh)にアーカイブがあり、いつでも視聴することが可能。また後日Youtubeに作成されるJ:COMオフィシャルチャンネルにも今回放送したコンテンツが格納される予定だ。そして放送中に先生から出題されたクイズに答えて応募すると正解者の中から抽選で豪華な賞品が当たるプレゼントは現在も実施中。応募は2月28日(月)まで、気になった方はアーカイブを観て応募してみよう。▽番組情報「先生!補習が24時間休みなしってホントですか!?(涙)」配信日時:2011年2月13日(日)0時〜24時(アーカイブ視聴可)配信URL:http://www.ustream.tv/channel/wwwwwh出演:青山愛子 他
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トレンド 2011年02月16日 13時30分
巨大ひな飾り、江戸城の写真、…大相撲=両国
JR両国駅構内(東京都墨田区)に巨大ひな飾りが出現し、利用客の目を楽しませている。これは、17段ある3番線ホームの階段を利用し、両国駅駅員が飾ったもの。両国駅3番線ホームは、臨時列車運行時などに使用され普段は使われていない。また、ひな飾りがある階段へ続く通路の壁には、開業時の両国駅、路面電車が走る東京、蒸気機関車の写真などが展示されている。ひな人形は、3月3日まで飾られる。 両国駅は、江戸城(皇居)近くを流れ東京湾に注ぐ隅田川のそばにある。両国駅付近には「旧安田庭園」がある。「旧安田庭園」には、江戸時代には隅田川の水を引き入れて潮の干満で景観が変化した廻遊式庭園がある。明治になり安田財閥創始者安田善次郎の所有となるが、大正12年の関東大震災で崩壊した。現在の庭園は、復元されたもの。付近一帯からは、建設中の「東京スカイツリー」を眺めることもできる。 両国駅ホームからは、江戸東京博物館と両国国技館の建物が見える。 江戸東京博物館では、1月18日から3月6日まで、「140年前の江戸城を撮った男−横山松三郎展」が開催されている。横山松三郎は、幕末から明治にかけて西洋から入ってきた写真技術を学び、写真館を開業した人物。 中国や西洋で発達した城塞都市に対し、江戸のような城下町を「惣構(そうがまえ)」という。江戸にはかつて「見附」と呼ばれた外郭門が無数にあった。外郭門の一つ「数寄屋橋門」(現・千代田区有楽町二丁目)があった場所には、現在、「有楽町マリオン」と呼ばれる複合高層ビルが建っている。江戸の「惣構」は文明開化と関東大震災で失われた。 開催中の「横山松三郎展」では、幕末の混乱で荒廃した江戸城、壕や水路で区画された町、塁や外郭門などを撮影した貴重な写真も見ることができる。 最後に、両国といえば、大相撲。両国駅付近には、ちゃんこ鍋を出す店らも多いが、それら店舗の従業員は、総じて口が重かった。相撲とは直接的な関係のないある商店の従業員は、「しっかりと、みんなが納得できる形で、けじめをつけることが必要でしょう」と語った。(竹内みちまろ)
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社会 2011年02月16日 13時00分
愛知県西三河地方の伝説 「薬師如来転説のクスノキ」
愛知県豊田市挙母町にある挙母(ころも)神社は江戸時代から「子守大明神」・「子守の宮」といわれ、歴代の挙母藩主が敬い、またこの地方の庶民からの崇敬の中心となっていた。明治4(1871)年に県社として現在の「挙母神社」と改められた。挙母神社は子どもの成長を見守る神様として「お子守さん」として庶民から親しまれてきた。それゆえに、安産祈願、初宮参り、七五三参りに多くの参拝者が訪れる。毎年、10月の第三土・日の2日間には神社の祭礼である「挙母まつり」が行われる。 挙母神社の境内にあるクスノキは根廻り9.5m、目通り6.5m、高さ25m、樹齢650年と推定され、昭和41(1966)年5月14日、豊田市の天然記念物に指定されている。挙母神社の創建は「挙母記」・「鎌倉実記」などの文献による文治年間(1185〜1189)と「挙母祀」による建久年間(1190〜1198)の二説あるが、いずれも800年以上も前の創建なので、クスノキは挙母神社の創建後に植えられたことになる。 元亀3(172)年、挙母神社の境内に隣接している浄土宗輝雲山瑞光院が火災に見舞われた。その時、薬師堂は焼けてしまったが、ご本尊の薬師如来像はこのクスノキの下で難を避けられたという言い伝えが残っている。クスノキは常緑樹で、火災に強いと証明された一例でもある。またクスノキは「樟脳」の原料にもなり、無煙火薬、フィルムなどの製造、ナフタリン、防臭剤、医薬品に使用され、彫刻や木魚などの材料にもなっている。挙母神社の境内にはクスノキの他にも豊田市の名木に指定されている銀杏や鹿児の木、櫨の木なども植えられている。(写真「挙母神社のクスノキ」愛知県豊田市挙母町5丁目1番地)(「三州の河の住人」皆月 斜 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2011年02月16日 12時30分
『江〜姫たちの戦国〜』第6回、あり得ない展開にも脚本の奥深さ
NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』の第6回「光秀の天下」が、2月13日に放送された。突っ込みどころ満載でありながら、脚本の奥深さが感じさせた。 堺で本能寺の変を知った江(上野樹里)は、徳川家康(北大路欣也)と命がけの伊賀越えをする。しかし、家康と別れた後は上野城に到着したものの、野武士に捕らわれてしまう。安土城に送られた江は明智光秀(市村正親)と対面し、なぜ謀反を起こしたのかと問い詰める。史実や時代考証を重視する視聴者ならば、テレビに向かって「あり得ない」と突っ込みたくなる展開がテンコ盛りである。 しかし、このあり得ない展開も『江』の一生を描くドラマでは意味が出てくる。安土城に送られた江が最初に対面する人物が、光秀の家老の斉藤利三(神尾佑)である。利三は江に対して高圧的で、紳士的な光秀と対照的である。これは直近の演出効果としては、光秀の人間味を際立たせ、敵であっても光秀を憎めないという江の心情に説得力を持たせている。 この利三の娘が後の春日局であり、将軍継嗣問題で江は春日局と対立する。長期的に見れば春日局との確執の伏線として、江を斉藤利三と対面させたのではないかと思えてくる。そして利三と対面させるために、家康との伊賀越えからの、歴史的にはあり得ない展開としたとも考えられる。 実際、『江』の脚本は意外と練られている。今回は上野城にいる市(鈴木保奈美)や茶々(宮沢りえ)、初(水川あさみ)が本能寺の変を知るところから始まる。本能寺の変は彼女たちにとって衝撃であった。彼女たちの庇護者であった信長の死は、彼女らの生存にとって一大事である。現実に彼女たちは清州城へ避難する。 一方で信長の死に動揺する展開は、従前の茶々や初の設定と矛盾する。茶々や初は父親を殺した信長に反感を抱いていたためである。これまでの流れからすれば、信長の死に「天罰」と冷淡に反応してもおかしくない。ここに従前の流れと新たな現実との間にギャップが生じる。 このギャップをドラマでは上手く回避した。初が憧れていた森坊丸・力丸の死に嘆き悲しむことで、信長への複雑な感情は隠された。イケメンの森兄弟に初がメロメロになる展開は典型的なスイーツ大河として、多くの視聴者の嘲笑の対象となった。しかし、本能寺の変に嘆き悲しむ初を描くためには必要な内容であった。考え抜かれた脚本の『江』に今後も注目である。(林田力)
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芸能 2011年02月16日 12時15分
人気メンバーにはやっぱり甘い? 今度はSKE48のメンバーが恋愛スキャンダル!?
名古屋を拠点として活動するAKB48の妹分グループ、SKE48のメンバーに恋愛スキャンダルが起きた。SKE48のチームSのメンバーである矢神久美と思われる女性と同年代の男性のツーショット写真がネット上で流出した。 矢神久美は1994年生まれの16歳。SKE48のシングルCDの選抜メンバーには全て選ばれ、AKB48のシングル『ポニーテールとシュシュ』のカップリング曲に抜擢されるなど、今後を期待される存在。最近では、テレビ番組でおバカキャラとしても話題になっていた。 SKE48もAKB48と同じく恋愛禁止のグループ。ファンの間では、「クビになるのでは…」と心配する声も出たが、今月13日に運営側が、「矢神久美と男の子の写真画像について、本人へ確認をしましたところ、過去に友人達と遊んだ際に撮った写真であり今回その画像がネット上で掲載され本人も驚いてました」と事情を説明。注意のみの処分となったという。また、本人からも14日の自身のブログで、「誤解を招くような軽率な行動をしていた事、本当に、 申し訳ありません」と謝罪した。 恋愛禁止のAKB48などで、これまでも熱愛スキャンダルはたびたびあったものの、主力メンバーであればあるほど、本人の否定のみで解雇などの厳しい処分がされることがなかった。しかし、研究生などのまだ人気のないメンバーには厳しい処分が下されたこともあり、ファンの間では、「不公平じゃないか」との声も出ている。
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芸能 2011年02月16日 12時00分
芸能界 おネエ系三国志
テレビのバラエティ番組では欠かすことができなくなった“おネエ系”たち。トークも若手芸人などよりも安定していることから、制作側からも重宝される存在だ。しかし、最近はその“おネエ系”も人数が増え、その人間関係は複雑で、3つの派閥が存在するという。 最近、特に勢いがあるのが、マツコデラックスとミッツマングローブ。この二人は毒舌を売りにして、昨年から大ブレイク。いまや“おネエ系”のトップを走る派閥だ。「新興勢力ながら、トークの実力もともなっている。ただ、今後、さらに地盤を強化するためには、さらに新しい新人の育成が必要でしょう」(芸能ライター)。 お笑い界からの勢力が、はるな愛をリーダーとする派閥。ここには山咲トオル、前田健、楽しんごなどが在籍する。「この派閥の欠点はみんな一発屋のニオイがするところ。ただ、はるな愛や楽しんごは実業家としても成功している。資金力があることが強み」(芸能ライター)。 最後の派閥がファッション閥。ヘアメークアーティストのIKKOを中心に植松晃士などがいる。「この派閥の強みは、次から次へと新人を輩出できること。この世界は本当にあっち系の人が多いですからね」(芸能ライター) 1つの番組ごとに“おネエ系”の席は決して多くない中、この派閥を超えた交流はほとんど皆無であり、仲は最悪という。「テレビ界には“共演させてはいけないリスト”というのがありますが、派閥を超えたMとHはそこにしっかり名前が出ています」。 果たして今後、“おネエ系”はどの勢力が主導権を天下を獲るのか、注目して見守りたい。
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芸能 2011年02月16日 11時40分
KARAの今後はメンバーの親次第?
韓国の女性5人組「KARA」のメンバースンヨン、ニコル、ジヨンが14日、専属契約無効を求める訴えをソウル中央地裁に起こした騒動で、15日にメンバーの親たちが日本のテレビ局などの取材に応じた。 スンヨンの父親は「事務所側との交渉や調整をしている状態ではなく、何度も協議を申し込んだが何の反応もない」、ジヨンの父親は「事務所側の誠意が足りない」などと不満を述べた。 「当初は、メンバー3人というよりも、騒動の“黒幕”とされる人物と接触するなど、ニコルの母親が今回の件を主導していると思われたが、3人の親が足並みをそろえての提訴だったようだ」(韓国の芸能界に詳しいジャーナリスト) また、訴状では「日本語を話せるマネージャーをつけず、日本に放置させた」、「社長の娘の店のモデルになることを強要し、悪口が書かれた衣装を着て写真集を撮影させられた」などと主張していることが明らかになった。 「一部週刊誌が報じたが、KARAのメンバーたちはマネージャーもつかずに都内の繁華街にある立ち食いの寿司屋に足を運んでいたようだ。普段からマネージメントがずさんだったのでは」(同) さらに、3人の親のあのグループに対する対抗心も今回の提訴につながったようだ。 「KARAはバラエティー番組でブレークした、どちらかといえば“お笑い系”。それに対して、KARAとともに日本でK-POPブームを巻き起こした少女時代は、女性誌の取材しか受けず、CMや広告を中心にした“モデル系”の戦略で同年代の女性の絶大な支持を受けている。韓国での人気は少女時代に大きく引き離されているため、『なんで、ああいう売り方ができないのだ』と何度も事務所に不満を訴えていたようだ」(同) 事務所がなんとか3人の親を懐柔すれば騒動も丸く収まりそうな気配だ。
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社会 2011年02月16日 11時00分
無縁社会を乗り越えろ
最近テレビなどで盛んに「無縁社会」という言葉が叫ばれるようになった。働きたいのに働くことができない、30代・40代の無縁社会である。彼らの主張は「自分は社会から必要とされていない」「自分は誰にも支えられていない」という趣旨のものであるが、彼らの多くに共通するのが、正常な社会生活を送れていないという事実である。 ある30代の者は生活保護を受けながら、アパートの部屋で自分の生きる意味を自問自答していた。彼の心にあるのは、自分は定職に就けない。自分は社会からはたして必要とされているのか、などである。 つまり、現在働き盛りの世代の無縁社会とは、本人の経済状況から無縁となる場合が大多数を占めている。本人が望んでも満足な定職に就けないという問題がその原因となっていた。 これらを扱う番組では、なぜ彼がこのような無縁な状態になったかなどの説明はあった。しかし現状の生活を受け入れるまでに、彼がどのような努力をしたのかについては触れらていない。 つまりは、どんな職でもよいから自分から積極的に、様々な職種で働いてみたかということである。テレビに登場した彼らの多くに共通するのは、驚くほどに勤労意識が低いことである。生きるためには何でもやるといハングリー精神が、彼らにはまず見られないことだ。これでは、たとえ彼らに正社員の雇用を世話したとしても、彼らがそれに対応できる力が、まずは欠如しているのではないかと思えてしまう。 要は社会とは弱肉強食の過酷な生存競争なのである。社会という巨大な戦場の中で、これらの人々は、自分が弱肉強食社会の勝者となるための努力と忍耐を、はたしてどれぐらいしてきたのだろうか。 これらテレビの「無縁社会特集」に登場する人々の多くは、定職に就けない。社会から自分は見放されたという被害者意識だけが強く、被害妄想的な孤独な殻に閉じ篭っている感じがしてならない。 運・不運はあるだろうが、彼らの現状は、彼らがこれまで生きてきた結果なのである。自分が社会に流されるままに生きてきた現在の姿なのである。 彼らの努力次第では、現在の姿をいくらでも回避できたはずだと筆者は思うのである。もっと自分から社会へ関わる努力をすれば、道は開けるのではないだろうか。(白井正雪)
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スポーツ 2011年02月16日 09時00分
『田中対斉藤』の前哨戦 200球越えのブルペン投球は宣戦布告か…
久米島のブルペンも熱かった…。 東北楽天ゴールデンイーグルス・田中将大投手(22)がブルペン入りし、熱の入った投球練習を行った(2月13日)。それを見守っていた星野仙一監督(64)も「素晴しい。力みがなく、前でピュッと投げてる」と称賛していたが、この日の田中はいつもとは少し違った。 「人生で初めて200球も投げました…」 キャンプ中盤に差し掛かったこの時期、実績のある投手は一気にブルペンでの投球数を増やしていく。この日、田中が放った投球数は「207球」。その理由をこうコメントしていた。 「ただ単に投げているだけでは意味がない。最初から疲れていたなかで投げたかった。(たくさんの)投球を投げることで、そのなかで自分の投げたいフォームができているかどうか…」(ぶら下がり会見で発言) おそらく、星野監督の命じた『中5日』の先発ローテーションを意識しているのだろう。これまで、田中は主に『中6日』で先発登板してきた。登板間隔が1日縮めば、シーズンを通しての登板機会は増える。最多勝などのタイトルは狙いやすくなるかもしれないが、ペナントレースは長い。自ずと『体力勝負』になっていくわけだが、単純にスタミナを養えばいいというものでもない。力ではなく、正しいフォームで投げ続けなければ、投球のキレを失う。田中の持ち味であるスピードと威力のある直球を、『力』ではなく、『自分のフォーム』で投げようともしていた。 同じころ、甲子園のライバル・斎藤佑樹(22=北海道日本ハムファイターズ)は韓国・サムスンとの練習試合に登板している。斉藤を意識しての200球越えではないだろうか。 「周囲(主にマスコミとファン)が両者の直接対決を煽っているような節もありますが、斉藤が実戦デビューする日だから、200球を投げたということは絶対にないと思いますよ」 関係者は異口同音にそう否定していたが、田中と斉藤のこの日の投球は対照的だった。 田中は「疲れているなかでの力投」、斉藤は「低めに集める技巧型の投球」。今季より導入される『統一球』は縫い目がやや高く、「直球もバッターの手元で微妙に変化する」といった感想も出ている。同じ統一球を使っても、ノラリクラリとかわす斉藤と、時折、雄叫びも上げながら全力投球する田中。意識していないとしても、両者の性格、投球スタイルの違いが鮮明に表れたのである。 名護市での日本ハム対サムスンの練習試合に帯同したメディア陣によれば、田中が試合で放った球数は14球。「うち3球が変化球だった」と答えていたそうだが、統一球がもたらす微妙な変化を楽しむようにストレートを投げていたという。 「星野監督も2人の対決を演出すると明言していましたからね。新人の斉藤は何も失うものはありませんが、田中は違います。田中は同世代の前田健太(広島)が投手タイトルを獲得するのを去年見ていますから、斉藤個人ではなく、同世代全体へのライバル心に燃えているんだと思います」(前出・同) 勝手に敵愾心を煽るのは迷惑だろうが、対照的な2人の投球に、やはりこう思った。「直接対決が早く観たい!」。
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