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芸能 2015年04月29日 14時05分
売れる前にヘアヌードを披露していた朝ドラ『マッサン』の主演女優
NHKの連続テレビ小説「マッサン」でヒロイン・エリーを演じた米女優のシャーロット・ケイト・フォックスが、来日前に出演した米映画「誘惑のジェラシー」(チェイス・スミス監督)でヘアヌードを披露していることを発売中の「週刊現代」(講談社)が報じている。 同作はアメリカ南部の小さな町を舞台に、兄弟2人と3人の女性たちの愛と嫉妬が複雑に交錯する物語。シャーロットは都会から田舎に流れる着いたブロンド美女役で、まだ無名ながら、全裸シーンや濃厚なSEXシーンを披露。同作が5月29日に世界に先駆けて日本国内でのDVD発売が決定し、その場面写真の一部を袋とじで同誌に掲載。 シャーロットは主役の兄弟とからむ準主役級だが、日本版のジャケットでは堂々の主役級扱い。写真をみる限り、バストトップは小ぶりながら、乳輪は小さめで日本人が好みそうで、シャーロットのファンは「マッサン」での、あまりのギャップに衝撃を受けそうだ。 「日本でも真木よう子や尾野真千子ら今をときめく女優が売れる前に脱いでいる。昨年の初めまでに撮影されたというが、シャーロットはまだまだ無名。当時から物怖じしない性格だったようだが、『必要なら脱ぐ』という姿勢は売れる女優の条件。NHK的にも『マッサン』の放送が終了しているので問題はないだろう」(映画関係者) マッサンのヒロインを射止め、まさに“ジャパニーズドリーム”をつかんだシャーロットだが、今年10月には米ブロードウェーで上演される「CHICAGO」で堂々主役を演じ、12月には日本公演も予定。 国内では「イオングループ」のCMに出演中で、29日発売の「ゴンドラの唄」で歌手デビューが決定するなど、本人が日本を拠点にしての活動を希望しているだけに、今後もオファーが殺到しそうだ。
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社会 2015年04月29日 14時00分
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第123回 おカネと経済力(前編)
長期にわたるデフレーションが続き、日本国民はすっかり「おカネ至上主義」に陥ってしまった。 実は、経営(ビジネス)はともかく、国民「経済」においておカネの優先順位はそれほど高くないのだが、誰もそうは考えなくなってしまった。 おカネこそすべて。おカネが大事。そう思っているからこそ、日本国民は財務省から垂れ流される「国の借金プロパガンダ」に騙され、真の意味の「日本の経済力」がデフレで痛めつけられていくのを放置し、自らも貧困化しているわけである。 というわけで、今回は「おカネの正体」「経済力の正体」について書いてみたい。まずは、おカネとは何なのだろうか。 ハッキリ言うと、おカネとは「債務と債権の記録」なのである。読者がおカネを保有しているとは、もちろん「債権がある」という話だ。 とはいえ、読者がおカネという「債権」を持っているということは、反対側に必ず読者に「債務」がある誰かがいることになる。 読者の財布に入っている現金紙幣(1万円札など)という債権(資産)は、日本銀行の債務(負債)である。実際、日本銀行のバランスシート(貸借対照表)を見ると、左ページの図(本誌参照)の通り約98兆円の現金が「負債」として計上されている。 さて、読者が近所の店舗で1万円の商品を購入したとしよう。代金を支払う前、つまりは1万円の商品を読者が受け取った“瞬間”は、 「店舗が読者に1万円の債権を保有している」 「読者は店舗に1万円の債務がある」 という関係が成り立つことになる。 というわけで、読者は財布の中から「読者の債権=日本銀行の債務」である1万円札を取り出し、代金を支払う。 つまりは、 「読者が店舗に対する1万円の債務を、日本銀行に対する債権で弁済した」 というプロセスが進んだことになる。 元々は読者が保有していた「対日本銀行の債権(=1万円札)」は、今度は「店舗が日本銀行に保有する債権」となった。 イギリスのエコノミストであるフェリックス・マーティンは、自著『21世紀の貨幣論』において、おカネとは「貨幣単位」「記録システム」「譲渡可能性」という三つの基本要素からなる社会的な技術と結論づけている。 先の例でいえば、「円という貨幣単位」「債務債権を記録するシステム」そして「日本銀行への債権が譲渡可能であること」と、マーティンのおカネの基本要素が全て満たされていることがわかる。 逆に言えば、それら三つの基本要素が満たされているならば、現金紙幣以外もおカネになりうるのだ。というよりも、実際に我々は現金紙幣以外のおカネを大量に使っている。 例えば、銀行預金だ。銀行預金とは、読者にとっては「銀行に対する債権」になる。 当然、銀行にとっては「読者に対する債務」でもあるわけだ。債権者が存在した時、反対側に必ず債務者がいる。 読者が、同じ店舗で5万円の買い物をしたとしよう。5万円分の商品を受けとった瞬間は、「店舗が読者に5万円の債権があり、読者が店舗に5万円の債務がある」という状態になる。 読者はデビットカードを使い、銀行預金から代金を支払った。 読者が銀行に保有する5万円分の債権で、店舗に対する5万円分の債務を弁済したわけだ。読者の銀行に対する5万円の債権(預金)は、店舗の債権へと姿を転じる。 これらを理解すると、「支払手形」もまた、譲渡性があるならば“おカネ”の役割を果たし得ることに気が付くだろう。 例えば、読者が「1年後に10万円を支払う手形(支払手形)」で10万円分の買い物をしたとする。読者の債務が、人々の買い物の支払いに使用され、つまりは「債務が譲渡」されていった場合、これは普通に“おカネ”の条件を満たしてしまうのだ。 ところで、おカネとは債務と債権の組み合わせである以上、「債務を生み出さない形で、債権(おカネ)を生み出す」ことは、本来は不可能である。 だが、この世には一つだけ、「債務発生」なしでおカネを生み出すことができる存在があるのだ。もちろん、独自通貨国の「政府」である。 実際、日本政府は現時点で自らの債務にならない形で“おカネ”を発行している。すなわち、読者の財布に入っている「硬貨(コイン)」である。 1円玉、10円玉などの硬貨は、保有者の債権ではあるものの、誰の債務でもない。 資産としてバランスシートの借方(左側)に計上されている硬貨と「対」になる貸方(右側)の債務は存在しない。借方の硬貨と「対」になる貸方は、政府の純資産なのである。 バランスシート上の「純資産」とは、これは企業会計でも同じだが、損益計算書上の「最終利益」が蓄積されたものだ。政府はおカネを発行することで、無から利益を発生させ、バランスシートの純資産として積み上げることが可能な存在なのである。 おカネの発行利益のことを、シニョリッジ(通貨発行益)と呼ぶ。シニョリッジとは、フランス語で「封建領主」を意味するシニョールに由来する。 さて、まとめるが、おカネの正体は「債務と債権の記録」であり、かつ政府は「債務」にならない形でおカネを発行することができる。これらを理解すれば、「経済力」と「おカネの量」が必ずしもイコールにならないことがわかるだろう。 経済力とは、何なのだろうか。次週、明らかにする。三橋貴明(経済評論家・作家)1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、わかりやすい経済評論が人気を集めている。
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アイドル 2015年04月29日 14時00分
X21 アルバム発売イベントで夢は「ドームツアー」と語る
28日、アイドルユニットのX21がファーストアルバム『少女X』の発売イベントを都内で行った。 今回のアルバム発売に関してメンバーの籠谷さくらは、「アップテンポな曲だったり、初めての失恋ソングなどいろんなX21が見られるアルバムになっています」とコメント。また、今後の目標については泉川実穂が、「全国ドームツアーを将来的にやってみたい」と大きな夢を語った。 デビューから早くも2年目となり、最近のメンバー間の関係について山木コハルは「仲良くするだけではなく、最近は意見をはっきり言えるようになった」と語った。最近は個々での活動も目立つということで、リーダーの吉本実憂は「私たちもデビュー2年目。今年は特徴を生かし、個々の仕事も増えるので活動の幅を広げていきたい」とさらなる躍進を誓った。 そんな吉本は、メンバー中最年長でありながら、他のメンバーから「妹って感じ」とイジられていた。しかし、この関係性がなんでも言い合い、成長しあえる環境を提供しているようで、最年少メンバーの井頭愛海は、「年を意識することは全然ないです。皆(全日本国民的美少女コンテストの)同期なので」と話し、他のメンバーも「(上下関係)ないない!」と口を揃えていた。(斎藤雅道)
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芸能 2015年04月29日 13時50分
柳沢慎吾 会見中に“ぎっくり腰”再発、座って会見
タレントの柳沢慎吾が28日、都内で行われた『レゴシティ トラックキャラバン』記者発表会に出席。 ブロック玩具のレゴジャパンが、ポリスや消防士など、身近なヒーローが活躍する街をテーマにした「レゴシティ」シリーズの新キャンペーン。ポリスの格好をした柳沢は取材陣のカメラの前に登場し、前説トークを行ってから改めて『レゴシティ トラックキャラバン』4tトラックの荷台ステージから登場した。 登場早々ハイテンションの柳沢は、警察24時や、電車の通過音、カーレースの音など持ちネタを惜しみなく披露。イベント後の会見でも変わらずハイテンションの柳沢は、腰に付けた手錠を落とし拾おうとした時に、「あいたた!」と叫び座り込んだ。1週間前にぎっくり腰になり、針治療をしたと話し、「ほとんど治りかけなんだよ」と悔しがるが、その後は再発したぎっくり腰のため座っての会見となった。 最後は、「子供、そして大人も楽しめるレゴシティ。これで遊んで、いい夢見ろよ! また会う日までアバヨ!」と締めくくった。
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レジャー 2015年04月29日 13時30分
キャバ嬢が生まれる瞬間(42)〜もう一度、キャバの世界に戻った由良〜
木崎由良(仮名・23歳) 私は高校の頃、某ギャル系ファッション雑誌を愛読してた。その中には『メガ盛り』や『ペガサスMIX盛り』とかインパクトのある髪型がいっぱい掲載されていて、クラスの子と写真を見ながら盛り上がってた。その本はキャバクラ嬢のバイブルって言われてたぐらいで、いつしか私もキャバ嬢になろうという夢が生まれたんだよね。雑誌に載ってるモデルさんみたいに華やかな世界で稼いで、綺麗になり、ブランドものをいっぱい身に付けたいって。 それで私はキャバクラ嬢になったのだけど、そんなフレッシュな気持ちは半年で消えてしまった。指名もあまり取れず、ナンバー1にはほど遠い。お客さんのグチを聞くのも大変で想像していた生活とは違った。それでもがんばれたのは、あのギャル雑誌があったからかも。でも去年、その雑誌は廃刊になった。その他にも様々な歴史あるギャル雑誌がなくなって、2014年はギャル文化の終焉だなんて言われてたっけ。その停滞した空気に私も押されてしまって夜の世界からフェードアウトした。 とはいえその後の昼の仕事はやっぱ続かなかったよ。飲食店で働いても、ずっと立っているのがダルイし、大きな声を出すのも疲れる。ほかにパソコン事務の打ち込み作業もやったけど目と首が痛くなるしね。これならまだキャバクラの方がマシだったなと思った。 そんな時に私の好きだったギャル雑誌の復活ニュースが飛び込んできた。復刊イベントに登場したさくりなちゃんとか大好きなモデルさんを見ていたら、やっぱり私ももう一度、キャバの世界でがんばってみようと思ったんだよね。確かに、今はナチュラルメイクが主流だし、キャバ嬢もメガ盛りな髪型をマネする人は少ないかもしれない。でも不況の今、文字と写真でムーブメントを作ろうとしている人たちを応援したいし、私もキャバという現場の中から、雑誌を楽しみたい。だからもう少しキャバでがんばっていきます。(取材/構成・篠田エレナ)
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スポーツ 2015年04月29日 13時00分
プロ野球くじ導入に隠された「巨人包囲網」全内幕
超党派の国会議員による『スポーツ議員連盟』は4月14日、スポーツ振興くじの対象競技を見直し、サッカーに続いてプロ野球を軸に他の競技の導入を検討することを決めた。プロジェクトチーム(座長=自民党・遠藤利明衆院議員)を設置して議論を煮詰め、関連法を改正するという。 totoは昨年度、1107億円を売り上げ、153億円をスポーツ施設の改修費用などに充てている。対象競技を拡大するのは、2020年東京五輪・パラリンピックでメーン会場となる新たな国立競技場の改修費などの財源を確保するためで、併せて現行では売り上げの5%を建設費に充てられることになっている法律を改正し、10%まで引き上げる方針も打ち出している。 「これまではどちらかと言うと、2019年にW杯が日本で開催されるラグビーや、川淵三郎氏を新会長に迎えたバスケットボールへの導入が先行していた。プロ野球では過去に賭博が八百長につながった“黒い霧事件”が1969年に起きており、反対する声が強かったからです。しかし、事前にコンピューターが無作為に勝敗を予想したくじを購入してもらう方式を採用することで、八百長が入り込む隙が消えた。全て運任せだからです。ラグビー、バスケにするよりファンが比較にならないくらい多いプロ野球に導入しよう、という流れになったのです。新国立競技場建設のためという大義もあり、法整備は決まったも同然。カジノ法案の成立が進んでいないことも追い風になっています」(全国紙政治部記者) 球界ではtoto参戦賛成派が大勢を占めている。ヤクルトの真中満監督は「野球界が注目されるのはいいこと」と歓迎し、千葉ロッテの山室晋也球団社長なども「野球の裾野を広げるという意味でも有意義。現時点で反対する理由はない」と語っている。プロ野球の視聴率低下に頭を抱える各テレビ局も「これでお茶の間にプロ野球ファンが戻ってくる」と大歓迎だ。 totoのプロ野球導入には、実はもう一つ大きな思惑が秘められている。球界の盟主として大戦力をほしいままにする巨人、そして財力を背景に球界の新盟主になりつつあるソフトバンクへの抑止である 「今回の降って湧いたtoto導入の真の狙いは、12球団の戦力均衡にある。くじの性格上、八百長防止のため、コンピューターが無作為に勝敗を選ぶ『非予想系くじ』とする。この方式が最も有効に働くのはチーム間の戦力の均衡。差が少ないほど楽しみが拡大し、購入者が増える。どんなくじを引いても当たる予感を感じさせるからです。そこに巨人以外の各球団が導入に積極的な理由がある。これを機に本来のプロ野球の姿を取り戻そうというのです」(スポーツ紙デスク) 推進派がtoto導入と引き換えに取り組もうとしているのが、ドラフト制度の改革だ。現在の入札抽選制度を改め、前年度最下位球団から順番に指名するウエーバー制度に戻す。これが実現すれば、10年経てば自然と戦力は均等になる。 「全国に本拠地が分散したことで人気が分散し、パ・リーグ球団の観客数が増えた。ただ、いまだに戦力面では巨人との差はある。しかし、ドラフトが完全ウエーバー方式に戻れば、お金を掛けずして戦力差が縮まる。無駄な競争が姿を消し、契約金の高騰も抑えられる。上限1億円などと強調しておきながら、あれやこれや上乗せをしている球団がほとんどで、これが球団赤字の一因にもなっている…。toto参入はもってこいの球界改革、粛正の転機。ジャイアンツ以外の全球団が一致団結して巨人包囲網を敷こうとしているのです」(パ球団幹部) FA制度にもメスを入れる。現行ではFA制度で恩恵を受けることができるのは、巨人と阪神、資金力のあるソフトバンク、オリックスなどに限られる。 「職業選択の自由がある以上、選手が希望球団を選べないドラフト制度とセットで、好きな球団に移れるFAの権利は認められるべきです。ただ、その場合、利益を享受した側は何らかの損出を被ってしかるべき。そこで検討されているのが、FA選手を獲得した球団はバーターとして、送り出した球団にドラフト1位、または2位の指名権を譲渡する。そうすれば、自然と12球団の戦力は均等になるし、安易なFAも姿を消す。もっともこの方式は米メジャーで採用されているFA制度で、MLBのルールで野球規則を作っているNPBが、これまで頬かぶりしていただけのこと。読売ジャイアンツに遠慮していたのでしょうが、こちらもtoto参戦で見直しが本格的に始まる。これもまた巨人包囲網です」(セ球団OBの野球解説者) 戦力均衡は球界が「フェアプレーの精神」に基づき、真摯さをアピール、五輪での実施競技復帰を目指そうとしていることも背景にある。しかし、本来なら後押しして当然の労組組織、プロ野球選手会は、失策、勝敗の責任投手などの記録が残ることからtoto参加を危惧しており、慎重な姿勢。巨人擁護という歪な構図となっている。 2020年東京五輪の影響で、10代の運動能力の高い子どもたちは野球より五輪競技志向が高い。これだけでも巨人には痛手だが、toto導入がさらに追い打ちをかける。 どこの誰が仕掛けたのかはわからないが、究極の巨人包囲網が整いつつあるのは確かなようだ。
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スポーツ 2015年04月29日 12時00分
【甦るリング】第5回・日本プロレス界の歴史を変えた藤波辰爾
還暦を過ぎても、なおリングに上がり続ける藤波辰爾(61)。その藤波は3月には、世界最大のプロレス団体WWE(旧名=WWWF→WWF)から、日本人ではアントニオ猪木以来2人目となる殿堂入りを果たし、同29日(現地時間)には、米カリフォルニア州サンノゼで行われたWWE殿堂記念式典「ホール・オブ・フェーム」に出席。改めて、ワールドワイドなプロレスラーであることを再認識させられた。 藤波といえば、新日本プロレス創業者であり、絶対的なエースであった猪木の正統的な後継者であり、その座をライバル・長州力と争った。長州が遅咲きだったため、藤波がエリートで、長州は雑草とやゆされることもあった。だが、実際のところ、藤波は叩き上げから這い上がった選手であり、逆にミュンヘン五輪出場の実績を引っ提げて、新日本に入団した長州はエリートだったのだ。 大分県東国東郡武蔵町(現・国東市)出身の藤波は熱狂的なプロレス少年で、猪木に憧れていた。中学卒業後、いったんは地元の自動車整備工場に就職するも、プロレスラーになる夢をあきらめ切れず、同郷のプロレスラー・北沢幹之(魁勝司)に直談判。なかばもぐりこむような形で、1970年6月、日本プロレス入りした。 プロレスラーとしては、決して体が大きくない藤波は、現在公称しているプロフィールで身長183センチ、体重105キロ。当時まだ16歳だった藤波は体も小さく、なにかスポーツで実績があったわけでもなく、よく入門が許可されたものである。 あこがれの的だった猪木の付き人となった藤波は、71年5月9日にデビューを果たす。ところが、直後に猪木のクーデター事件がぼっ発し、同年12月に日プロを追放された。猪木は新日本を旗揚げし、藤波は行動をともにする。 メキメキと力を付けた藤波は74年12月、若手の登竜門である「第1回カール・ゴッチ杯」を制し、75年1月に海外武者修行に出発。西ドイツ遠征を皮切りに、米国に渡ってゴッチのもとで修業を積み、米国、メキシコでファイトした。そして、藤波の運命を変えたのが、78年1月23日、“WWWFの聖地”米ニューヨーク州MSG(マジソン・スクエア・ガーデン)で開催された定期戦。藤波はWWWFジュニア・ヘビー級王者のカルロス・ホセ・エストラーダに挑戦し、ドラゴン・スープレックスで見事勝利し、王座を奪取した。この実績がWWE殿堂入りに当たって、評価されたのはいうまでもない。 同年3月、勇躍凱旋帰国を果たした藤波は、ブリッジの効いたドラゴン・スープレックス、ドラゴンロケットと称された空中殺法を武器に、王座防衛を積み重ねた。ビルドアップされた見事な体は誰も見ても、カッコよく、大人の男性ファンのみならず、女性、子どものファンのハートを射止め、ドラゴンブームを巻き起こした。 それまで、日本プロレス界において、軽量級は浸透しなかった。しかし、藤波がチャボ・ゲレロ、エル・カネック、ダイナマイト・キッド、木村健吾、剛竜馬らのライバルと名勝負を繰り広げたことで、日本プロレス界に「ジュニア・ヘビー級」を確立させた。 ヘビー級にこだわったオポジションの全日本プロレスも、ジュニア・ヘビー級の導入をせざるを得なくなり、後にこの階級は日本プロレス界において、なくてはならないものになった。その意味で、藤波は日本プロレス界の歴史を変えた大功労者なのだ。 80年2月には、NWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座も奪取し、ジュニア2冠王者となった藤波だが、81年10月にヘビー級転向のため、ジュニア・ヘビー級王座を返上。82年8月には、再び、MSGでジノ・ブリットを破り、WWFインターナショナル・ヘビー級王座を奪取した。同年10月には、藤波に反旗を翻した長州力との一連の抗争がスタート。2人の闘いは、このベルトを巡る闘いでもあった。 ただ、ヘビー級転向後の藤波は決して順風満帆とはいかなかった。トップに君臨する猪木の壁はなかなか切り崩せなかったが、85年12月、IWGPタッグリーグ戦決勝戦(猪木&坂口征二対藤波&木村)で、タッグながら、初めて猪木からピンフォールを奪い、世代交代の予感を感じさせたのだった。しかし、後にも先にも藤波が師・猪木をフォールしたのは、この1度だけで、シングルではついぞ、猪木超えは果たせなかった。 88年4月、控室で自ら前髪を切るパフォーマンスで猪木に現状改革をアピール、これは「飛龍革命」と称された。直後の同年5月、空位となっていたIWGPヘビー級王座決定戦でビッグバン・ベイダーを破り初戴冠。同年8月8日、神奈川・横浜文化体育館で挑戦者となった猪木と闘い、60分時間切れドローで防衛。試合後には猪木が藤波の腰にベルトを巻いてやり、両者ともに涙を流す感動の一幕があった。この伝説に残る一戦が、事実上新日本の世代交代となった試合だった。 この後、新日本は藤波エース路線を敷いたが、好事魔多し。89年6月、藤波は椎間板ヘルニアを発症し、1年3カ月にわたる長期欠場となり、長州がエースの座に就く。藤波は90年9月の復帰を機に、リングネームを本名の辰巳から辰爾に改名。同年12月にはIWGP王座を奪還するなどしたが、武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也の闘魂三銃士の台頭もあり、じょじょに影が薄くなっていく。99年6月に坂口社長が退任し、後を引き継ぐと第一線から退くようになり、引退カウントダウンが始まる。折しも、橋本がZERO−ONEを旗揚げ、長州、佐々木健介らは新団体WJプロレスに参加、武藤は全日本に転じるなど、主力選手の離脱が相次ぎ、新日本は苦境に陥る。そんななか、藤波の発言は一貫性がなく、猪木が何か言うと前言を翻すなどしたため、“風見鶏”と称されることもあった。 04年6月に社長を退任した藤波は引退カウントダウンを撤回し、06年6月に新日本を退団し、無我ワールド(現ドラディション)を旗揚げ。現在はドラディション、初代タイガーマスク(佐山聡)主宰のリアル・ジャパン・プロレス、レジェンド・ザ・プロレスリングなどでファイトしている。リングを降りたら、極めて温厚な紳士で、ファンを大事にする藤波だが、新日本という業界最大手の社長職には向いていなかったようだ。 また、「飛龍革命」もそうだったが、部屋別制度を唱えて結成した「ドラゴン・ボンバーズ」や、新日本から独立した興行「無我」など、どこか中途半端に終わることが多かった。 ジャンボ鶴田(全日本)がジャイアント馬場を倒さない形でエースの座に就いたように、藤波もまた猪木を力でねじ伏せて団体のトップに立ったわけではないだけに、ファンにとっては、いまひとつ説得力に欠ける世代交代だったかもしれない。リング上や、その発言においても人の良さが見え隠れする藤波だが、それもまたキャラクター。リングに立っただけで絵になるプロレスラーは、そうそういない。現役を続ける以上、1年でも長く、元気な姿を見せてほしいものだ。(ミカエル・コバタ=毎週水曜日に掲載)
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社会 2015年04月29日 12時00分
局内も疑心暗鬼の上重アナがスキャンダル連続で総スカン
ABCマートの元会長から利益供与を受けていた問題で大ヒンシュクを買っている日本テレビの上重聡アナウンサー(34)。当初、日テレとしてはキャスターを務める『スッキリ!!』を続投させる方向で考えていたが、ここに来て風向きが大きく変わり始めたという。 「日テレサイドが上重続投にこだわった理由は、4月という時期の悪さと、週刊誌に屈したくないというつまらないプライドです。さらに究極の理由はABCマートに対する配慮。上重アナを気に入っている元会長の顔を立てている訳です」(関係者) ところが、相次ぐ上重アナのスキャンダルに日テレ上層部もサジを投げたというのだ。つい最近も『週刊文春』(4月23日号)で上重アナがソフトバンク・松坂大輔投手から'06年WBC優勝時に譲り受けたサインボールを横流ししたと報じられた。もっとも、この一件に関しては日テレ広報・IR部は「事実無根」と完全否定。「法的措置も検討する」とのコメントを発表している。 「確かに、この一件は上重サイドに分があるようですが、上重に関する醜聞は他にもまだあると言われています。日テレ上層部も上重アナに対し、他に何かあるのではと疑心暗鬼になり始めているんです」(事情通) さらに、ABCマート以外のスポンサーも怒り始めている。 「最近の視聴者は出稿しているスポンサーに対し直接クレームを付ける。この事態に不慣れなスポンサーが撤退を考え始めているんです」(広告代理店関係者) CM出稿の取りやめを検討している企業は10数社に及ぶという。 「金額にして10数億円。ABCマート一社ではとても賄えません。最終的には上重アナを切る方向で調整するしかない」(事情通) いよいよ崖っぷち。
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芸能 2015年04月29日 11時45分
次クル芸人 〜新時代に輝くホープたち〜 (Vol39 うしろシティ)
コントに定評がある。単独ライブも大の人気だ。うしろシティほど、“次代のコント職人”という言葉がシックリくる芸人はいない。しかし、なぜか“結成間近”なんだという。なんかヘン!?(伊藤雅奈子) −−そもそも、おふたりが組んだきっかけは? 阿諏訪「別々のコンビだったんです。意識してたとか、なく」 金子「僕は、ヘンなヤツいるなぁと思ってました。お笑いライブでみんなが集まってるときでも、ひとりで離れて、携帯(電話を)イジったりしてて。そういうヤツって、よくコントのネタにするんで、コントを見るような目で見てました。そんなヘンなヤツが、ヘンな設定のコントをやる。変わってますよね、もともとヘンなのに(笑)。組みたいとは思わなかったですね、当時は。っていうか、組んでんのかなぁ、今…(笑)」 阿諏訪「ウッフッフ(笑)。こういう取材って、ホント申し訳ないんですよ。僕らって、ドラマティックとか、そういうのがないから」 金子「まだ組んでないかもしれないから、“結成間近”って書いておいてください(笑)」 −−わかりました(笑)。では、お互いを評価してください。 阿諏訪「組む前からそうなんですけど、良くも悪くも、初対面の人にも距離を詰めてくる。あんま、そういう人いないじゃないですか。僕は暗いんで、ガッと(心に)入ってくる人はいないんですけど、こいつは最初からガッと入ってきた」 金子「大事じゃないですか、この仕事してると」 阿諏訪「でも、それで偉い人に怒られたり」 金子「行かないときは行かないほうがいいって、最近分かってきたんで。阿諏訪はね、ずっと変わんない。あっ、でも、知りあう人が増えたり、こうやってインタビューされることが、(『キングオブコント2012』決勝戦に進出した)3年前から増えたんで、挨拶とか、明るくしゃべるように努めたり、そういう努力を感じる。元を知ってる僕は、微笑ましい」 阿諏訪「挨拶が大事だって、最近気づいたのよ」 金子「ずっと裸だったのに、挨拶をするっていう服を着るようになったから、それがちょっとおもしろい。けど、僕には裸で来てるから、挨拶しないけどね。昨日もシカトされたし(笑)。でも、最近は衣替えまで覚えて(笑)」 阿諏訪「何も考えてないんですけど」 −−最後に、今年下半期にむけた目標を聞かせてください。 阿諏訪「持ってないいろんな服を(着て)、どこでも挨拶できるように、ですね、服を増やします」 金子「まぁ、無理だろうね。32(歳)にもなって、人間としてのところを言ってるからね。僕は、個人的に調子がなってるって感じるので、このまま1年間続けて、もうちょっといい感じになれたらな。これが自転車的なもので、1回乗り方を覚えたら忘れないものなのか、ちょっと乗らなかったら忘れるものなのか、まだわからないんで」 −−ライブツアーも控えていますし。 阿諏訪「定期的に単独ライブはやってきたんですけど、今回は、いちばん規模がデカイんですね。福岡は初めてですし」 金子「今年は4都市ですからね。やらせてもらえるのはありがたいですけど、終わったときに、おいしいものをおいしく食べれるように、ウケたいですね。僕らがすべると、スタッフさんが気使うじゃないですか。その心配をさせないために、打ち上げでおいしく飲んでもらうために、僕らがウケることが必要でしょうね」【プロフィール】金子学(左) '81年3月月生まれ、新潟県出身。阿諏訪泰義 '83年1月生まれ、神奈川県出身。松竹芸能所属。2009年結成。第6回単独ライブ『〜すごいじゃん〜』が開催。6月20日&21日、大阪・道頓堀角座、6月27日&28日、東京・新宿シアターサンモール、7月2日、愛知・東別院ホール、7月3日、福岡・レソラホールhttp://www.shochikugeino.co.jp/events/2015/06/20150620ushiro.html。(次回は15年5月最終週に更新)
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芸能 2015年04月28日 16時00分
ディズニー映画の新作がトップに立った今週の映画ランキング
4月25日、26日の映画興行収入ランキング(興行通信社発表)が発表され、ディズニーの新作映画「シンデレラ」が初登場首位を獲得した。 同作は521スクリーンで公開され、2日間で動員41万9796人、興収約5.6億円をあげ、今年公開の洋画では第1位のオープニング成績を記録。「昨年ブームを巻き起こした『アナと雪の女王』のその後を描いた短編アニメ『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』が同時上映。それが集客に絶大な効果をもたらしている。このままいけば、今年の洋画でナンバー1の興収を記録しそう」(映画ライター) 2週連続で2位となったのは、劇場版シリーズ19作目となる「名探偵コナン 業火の向日葵」で、3位は先週1位だった「ドラゴンボールZ 復活の『F』」。とはいえ、「コナン」は349スクリーン、「ドラゴンボール」は653スクリーンでの公開だけに、「ドラゴンボール」の集客がかなり落ち込んでしまったようだ。 注目の邦画3作品は初登場でトップ10入り。人気コミックを実写映画化した2部作の後編「寄生獣 完結編」は6位で、全国422スクリーンで公開され、興収約2.7億円。7位は全国246スクリーンで公開された北野武監督最新作「龍三と七人の子分たち」で興収約1.8億円。8位は浅田次郎氏原作の同名ベストセラー小説を水谷豊主演で映画化した「王妃の館」で、全国258スクリーンで公開され興収約5000万円だった。 「7位と8位の差がかなり大きいが、水谷の作品は主演の人気ドラマシリーズ『相棒』シリーズがあるテレビ朝日などで宣伝しまくったにもかかわらず伸び悩んだ。このままコケることはほぼ間違いない」(同) GW真っただ中の5月1日は、ハリウッドスターのウィル・スミスの最新主演作「フォーカス」、有村架純主演の「映画 ビリギャル」などが公開される。
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
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2025年07月21日 12時00分
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豊ノ島“ライバル”琴奨菊との思い明かす 業界には「いい物は残し、時代に併せて変わっていけば」と期待
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2025年07月20日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
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2025年07月14日 17時00分
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2025年04月28日 19時03分