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芸能 2015年11月04日 19時20分
エビちゃん 男児を出産を報告「味わったことのない幸せな気持ち」
モデルの蛯原友里が自身のブログで、男児を出産したことを報告した。 「皆様へご報告」と更新された同ブログで蛯原は、「皆様へ。先日、無事に男の子を出産致しました」と発表。そして、「お腹にいた赤ちゃんが私の胸の中ですやすや眠っている寝顔を見ているととても愛おしく味わったことのない幸せな気持ちに包まれたり大きな泣き声にびっくりしたり毎日感動しています」と発表した。 蛯原友里は09年にヒップホップグループ「RIP SLYME」のILMARI(40)と結婚しており、今年6月には自身のブログで妊娠を報告していた。
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スポーツ 2015年11月04日 16時00分
野球賭博の余波 プロ野球界は不祥事を根絶できるのか(前編)
日本野球機構(NPB)の調査委員会が、巨人・福田聡志(32)以外にも賭博行為を行っていたとし、チームメイトの笠原将生(24)と松本竜也(22)の名前を挙げたのは、10月21日だった。「これで(調査が)おしまいだと思うなよ。今回は一歩も二歩も遅れて(原稿を)書いたほうがいい」 プロ野球関係者は、そうクギをさしてきた。 福田の賭博関与が報じられ、NPBが調査委員会を立ち上げたころの話である。その後、福田に賭博を持ち掛けたとされるA氏との仲を取り持った笠原も、実際に賭けをやっていたという。また、松本の名前も新たに報じられた。松本が“疑惑の対象”となったことは、巨人首脳陣にも衝撃を与えた。松本は2011年ドラフト1位投手である。しかし、関係者の「これでおしまいではない」の言葉は、疑惑対象の選手数が増えることを指していたのではなかった。 「いや、NPBだけの話ではないんだ(NPB内で解決できる話ではないという意味で)。今は言えない」 10月27日、テキサスレンジャーズのダルビッシュ有(29)の実弟、ダルビッシュセファット・ファルボッド翔容疑者(26)が大阪府警に逮捕された。警察発表によれば、スマートフォンの無料通話アプリを使い、1口1万円で勝敗を予想させていたとし、掛け金は1週間で約1900万円。ダルビッシュセファット容疑者らは、そのうちの10%を胴元の取り分として得ていたそうだ。 「今年5月、ダルビッシュセファット容疑者たちは44試合の賭博をしていたとされ、うち16試合がメジャーリーグの試合です。実兄のダルビッシュ有は今年3月に右肘のトミー・ジョン手術を受けています。弟が兄貴の投げる試合を賭けていたなんてことになっていたら、大ごとですよ」(大阪社会部記者) 実弟逮捕のニュースはアメリカでも伝えられたが、ダルビッシュ有との関連性はどこも報じていない。 プロ野球関連の不祥事は東京五輪の追加競技としての復活を目指す野球・ソフトボールの競技そのものにも影響を与えかねない。また、現実性はともかく、政界はスポーツ事業振興の資金集めとして、サッカーのtoto、Bigのような内容での『野球くじ』の導入も検討していた。 NPBは「1か月以内に処分を決める」とも伝えていたが、もうひと波乱起こるかもしれない。ベテラン記者がこう続ける。 「NPBは徹底調査するとしており、警察当局とも連絡を取り合っていると見るべきです。その調査に巨人も全面協力するようですし、厳しい処分が下されるでしょう。NPB、巨人ともに『再発防止に全力を注ぐ』ともしていた」 プロ野球の社会的影響の大きさを考えれば、当然である。 今回の事件が未然に防ぐことができなかったのが悔やまれる。まして、プロ野球界には1969年発覚の『黒い霧事件』を経験している。永久追放を含む19人の選手を処分した八百長事件だ。しかし、こうも考えられなくはないか…。OBを含む大多数のプロ野球関係者はマジメに暮らしている。聖人君子とは言わないが、暴力団関係者との接触には十分注意するよう教育されており、新人選手を対象とした研修会も行ってきた。 前出の球界関係者が『NPB新人選手研修会』について、こう説明する。 「新人選手が必ず受けなければならない講習会です。学校授業の関係などこの研修会に出られなかった選手は、次年度以降必ず受けることになっています」 昨年ドラフト指名された新人を対象としたその研修会の中身を見てみると、『アンチドーピング活動について』、『税の意義と役割』、『薬物乱用防止について』、『暴力団の実態と手口』、『話し方、インタビューへの対応』、『先輩プロ野球選手からプロ野球の後輩へ』の6つの講義が行われていた。午前中には野球殿堂博物館の見学も行われていた。 「社会人として最低限のマナーを教えています。ドーピング、税金のこと、暴力団の手口についてはそれなりに時間を割いていますが」(前出・関係者) 一般企業に就職した学生も社会人研修を受けている。企業組織の一員としての仕事内容も教えられる。企業によってその研修期間はさまざまだが、「たった1日の研修」でNPBが「成すべきことはやった」としているのだとしたら、大間違いだろう。プロ野球選手は“個人事業主”であり、最終的な責任は個人となるが、球団の組織人でもある。NPBと球団が社会人、組織人としての常識を徹底させなければならない。 今年の新人研修でのこと。『先輩プロ野球選手からプロ野球の後輩へ』の講義を行ったのは、山本浩二氏だった。山本氏は現役時代にともに切磋琢磨し、ライバルでもあった衣笠祥雄氏の話を切り出した。しかし、反応が薄かった。山本氏は「皆は若いから知らないかもしれないが…」と言って話を続けたが、本当に知らなかったとしたら、これから自分が働く業界のことを全く勉強していないのも同然だ。また、巨人は球団独自の新人講習も行ったが、チーム創立者であり、プロ野球の父とも称された正力松太郎氏のことを「知らない」「漢字で書けない」といったありさまだった。講師役の大森剛氏が声を荒げたが、プロ野球選手は職業意識が薄く、自分がこれから務める企業、業界の勉強をしようとしない。 スポーツ教育とは心身を鍛えることであり、礼儀作法が重要視される。今回の不祥事は学生球界を含めた野球界全体の問題なのかもしれない。(一部敬称略、スポーツライター・飯山満)*写真イメージ
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スポーツ 2015年11月04日 16時00分
引退・亀田興毅 ジム経営の国内ライセンス資格回復は前途多難
米シカゴでWBA世界Sフライ級王者・河野公平に判定で敗れた元3階級王者で亀田三兄弟の長男・興毅(28)が、試合後に引退を表明した(10月17日)。 「大波乱の試合でした。王者ペースで試合が運ばれ、亀田がブチ切れてラフファイトの応酬となり、レフェリーがいったん試合を止めて立会人と(試合続行を)協議する場面がありました」(TV局スポーツ部員) 亀田兄弟といえば、相手選手への度を越した挑発や、ラフファイトでも有名だった。「亀田らしい最後」とも言えるが、気になるのは“引退後のステージ”だ。 「すでに都内で飲食店を経営しているので、しばらくは何もしないのでは。ただ、将来的にボクシングジムを経営したいとは聞いています」(同) しかし、ジム経営の夢は現時点では叶いそうもない。亀田兄弟は国内選手ライセンスを剥奪されているからだ。昨年2月、三兄弟の拠点だった『亀田ジム』は、度重なる不手際で日本ボクシングコミッション(JBC)が業を煮やし、ジムの会長が持つクラブオーナーとプロモーションのライセンスを剥奪された。これがジム経営にも障壁になるとみられており、その後、亀田側は新会長を申請するなどしてJBC側に処分取り消しを訴えたが、すべて退けられている。 「父・史朗氏との確執と言えます。好き嫌いはともかく、亀田家はボクシングの話題を提供し続けたわけですが、そのボクシング界から除外されてしまった。今後、国内でボクシングに関する活動をしていくのは厳しい」(専門誌記者) 米国に拠点を移した後、史朗氏は息子たちが再起した後、東京ドームで三兄弟のタイトルを打つ大構想も抱いていたという。だが、次男・大毅も無冠状態で、三男・和毅も9月に行われたWBA世界バンタム級タイトルマッチに敗れてしまった。 興毅の引退は亀田家の終焉とも言える。 史朗氏は「ボロボロになるまでやらんほうがええ」と強がっていたが、第2の人生は「勝手気まま」とは行きそうにない。
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芸能 2015年11月04日 15時30分
高部あい 麻薬使用容疑で再逮捕
先月に麻薬取締法違反(所持)容疑で逮捕されていたタレントとして活動している高部あい(本名・中山あい)容疑者が、4日に同法違反(使用)容疑で再逮捕されたことがわかった。 高部は、10月15日ごろ、コカインを使用したとして、容疑も認めているという。
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レジャー 2015年11月04日 15時30分
キャバ嬢が生まれる瞬間(69)〜上京後にキャバ嬢になった女〜
堺由紀子(仮名・23歳) 私はモデルになるために、高校を卒業後、青森から上京した。元々、東京への憧れがとても強くて、周りの友達にもずっと「東京は自由なんだよ! 私は東京で絶対有名になるから」って言い続けてきたんだよね。中学の頃から男子にはモテたし、容姿には自信があった。身長も高い方だったからモデルになれると信じて疑わなかった。 そして親を説得して、18歳で上京したはいいものの、モデルのオーディションは何度受けても、すべて落選。唯一、聞いたこともないファッション雑誌に、路上スナップ写真が1度載ったことがあるぐらいで、あとは目立つような活動は何もない。このまったく結果の出せない日々に、私はいつしか地元の友達と連絡を取らなくなり、メールや電話があっても一方的にブロックするようになっていた。連絡をとったら絶対にモデルのことを聞かれるからね。それだけは我慢できない。嘘はつきたくないから絶交するしかない。 上京して数年は、オーディションを受けながら、居酒屋やカラオケ屋でバイトしていた。でも段々とオーディションも受けなくなり、東京の友達に誘われるがまま、キャバクラで働くことになった。私は田舎で、もてはやされて育ってきたから東京でどこまで行けるか試したいという気持ちが、モデルへの夢を抱かせたんだよね。それで結果は全然ダメだったわけだけど、今度はキャバクラの世界でどこまで上に行けるのかを試してみたい。 モデルは険しい道だったけど、キャバクラだったらけっこういい所まで行けると思うんだよね。まだ始めたばかりだけど、とりあえずキャバクラで自信を付けてから、今度は女優の道でも目指してみようかな。(取材/構成・篠田エレナ)
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ミステリー 2015年11月04日 15時00分
オーソン・ウェルズの宇宙戦争は本当にパニックを引き起こしたのか?(3)
映画史に名を刻んだ傑作「市民ケーン」の監督兼主演を務めた天才オーソン・ウェルズが、その数年前にハロウィン特番として制作、放送したラジオドラマ「宇宙戦争」は、そのニュースを模した演出が真に迫っていたことなどから社会を混乱させたと非難された。放送から80年近く経った現在でもメディアパニックの事例として取り上げられる、有名な「宇宙戦争ラジオ放送事件」である。 パニックそのものについては放送翌日の新聞報道と、後にプリンストン大学のキャントリル教授が著書『火星からの侵入』で推計した影響などをもとにした記事やコラムが、現在もなお繰り返し様々な媒体に掲載、配信されている。だが、ウェルズが「宇宙戦争」を放送した番組そのものや、その背景について解説した文章は極めて少ないので、事件の背景を理解する助けとしてごく簡単に説明する。 オーソン・ウェルズは1930年代に米政府の演劇振興事業「連邦劇場計画」を通じて大きな成功を収め、また後に映画や演劇プロデューサとして全米に名を轟かせるジョン・ハウスマンと交流を深めた。ウェルズはハウスマンと組んで劇団「マーキュリー劇場」を主宰し、特に当時22歳のウェルズは「ブロードウェイ最年少の青年座長」として注目を集めている。そして「マーキュリー劇場」は原作を斬新に解釈した脚本や実験的な演出などで高く評価された他、興行的にもおおきな成功を収めた。 やがて「マーキュリー劇場」はラジオドラマ化され、ウェルズは「マーキュリー劇場放送」として劇場と同様に実験的な演出や音響効果、斬新な脚本で番組制作に臨んだ。ところが、番組は批評家などから高く評価されたものの、大衆からの反響は薄く、聴取率も低いとみなされた。当時の「マーキュリー劇場」はスポンサーの付かない局制作番組だったので、ウェルズはかなり自由にやらせてもらえたらしく、特に音響効果や演出については最先端のアイディアが盛り込まれていたという。 そのような背景のもと、問題の「宇宙戦争」が放送されて大きな騒動へ発展する。新聞報道などにより、いわゆる「炎上」してしまったことから、ウェルズは謝罪会見を余儀なくされるわけだが、番組自体は全米の注目を集め、多くの熱心な聴取者を獲得するきっかけとなった。さらに、缶スープで知られるキャンベルがスポンサーとして名乗りを上げ、事件から数週間で「キャンベル・プレイハウス」と名を変えている。 また、ウェルズ自身も「宇宙戦争」で高く評価され、事件をきっかけに映画製作へ進出して名作「市民ケーン」を手掛け、そして今度は本当に干されることとなるのだが、それはまた別の物語であろう。(続く)
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芸能 2015年11月04日 14時40分
M-1グランプリ 決勝は12月6日
5年ぶりの開催となる漫才ナンバーワンを決定する「M-1グランプリ2015」(朝日放送、よしもとクリエイティブ・エージェンシー主催)の決勝日が12月6日に決まった。 決勝は東京のテレビ朝日のスタジオで行われ、午後6時半から朝日放送・テレビ朝日系で生中継される。
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芸能 2015年11月04日 14時30分
フジモン&ユッキーナに第2子が誕生「顔はでかくありません」
お笑いコンビ「FUJIWARA」の藤本敏史とタレントの木下優樹菜夫妻に第2子となる二女が3日午後0時3分に誕生したことがわかった。 木下は自身のブログを、「みんなー」とのタイトルで更新。「11月3日午前0時過ぎ、2798グラムの元気な女の子が産まれました。顔はでかくありません」と発表。「母子共に元気です。長女同様、愛情をたくさん注いで育てていきたいと思いますので、温かく見守っていただけたら幸いです」とも綴っている。
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芸能 2015年11月04日 14時30分
突如“ぶっちゃけキャラ”に転身した華原朋美
歌手の華原朋美が、かつて交際していた音楽プロデューサーの小室哲哉との関係などを“ネタ”にし始め、賛否両論の声があがっている。 華原は1日放送の日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」にゲスト出演し、ゲストが作ったオリジナルカルタをガキ使メンバーが取り合う人気企画に参加。名前こそ出さなかったものの、「あの人と離れて すべてが変わった」という札を読んだ。 松本人志が「それは、われわれが思っている人ですよね?」と聞くと、華原は「そうですね」と即答し小室を指していることは明らか。浜田雅功から「『別れよう』って言ったのは、どっちなの?」と聞かれると、華原は「それもないです。急に消えました。急にいなくなったんですよ、私の前から」と激白。 浜田は当時、小室とユニット「H Jungle with t」を結成し活動。小室と密にやりとりしていたこともあってか、華原から「(小室が)家に帰って来ない」、「浜田さん、何とかしてください!」などと相談されたことを明かした。 「これまで、華原はほとんど小室との過去について触れてこなかった。このところ、明治天皇の玄孫で、大学講師だった竹田恒泰氏や、プロレスラーの本間朋晃と浮名を流すも、結局は不発。そこで、苦し紛れに小室の名前をぶっちゃけ始めたが、小室は妻のKEIKOが闘病中なだけに、ネット上では『よくぞ言った』という声などとともに、『KEIKOへの配慮に欠ける』など批判の声も飛び交っている」(芸能記者) 華原は2日、レギュラーを務める日本テレビ系「PON!」に生出演。その際は「待ってろよって感じです」と過去の恋人たちに暴露することを“公開通告”。 本業の歌手業はまったく不調。生き残るために“ぶっちゃけキャラ”に転身したようだが、暴露本でひと山当てるか?
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社会 2015年11月04日 14時00分
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第148回 中国経済失速と資源国の政治
中国経済の失速、特に「輸入の落ち込み」は、世界経済に大きな影響を与えつつある。2015年9月の中国の「輸入」は、何と対前年比で20%も減少してしまった。 '14年4月に不動産バブルが崩壊を始めるまで、中国は鉄鉱石などの資源の「買い手」として、世界経済に大きな影響力を振るっていた。鉄鉱石の輸入市場において、何と中国一国が占めるシェアは64%に達していたのである。 ところが、不動産バブル崩壊を受け、中国の粗鋼生産能力は年間4億5千万トンも過剰になってしまっている。しかも、新華社通信ですら、中国国内の鋼材需要は「減少する」という見通しを報じているのだ。不動産バブルが終わった以上、当たり前なのだが。 中国の鉄鋼の輸入が増大する見込みは、今後しばらくはない。中国の需要縮小を受け、世界の鉄鉱石の価格が下落してしまっている。鉄鉱石価格の下落は'14年春に始まったが、まさに中国の不動産バブルの崩壊とタイミングが全く同じである。 '11年にはトン当たり170ドルを上回っていた鉄鉱石の価格が、今や56ドル('15年9月)なのである。トン単価が3分の1未満に落ち込んだわけで、当然ながら鉄鉱石を輸出している新興経済諸国やアフリカ諸国などの経済は一気に悪化する。 また、中国は原油の買い手としても存在感を増していた。OPEC(石油輸出国機構)によると、'14年の中国の原油輸入はアメリカに次いで世界第2位であった。'14年春にバブル崩壊が始まり、中国経済は失速していった。同じタイミングで、WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイトの略。アメリカ合衆国南部のテキサス州とニューメキシコ州を中心に産出される原油の総称)原油価格指数は値を下げ始め、'15年9月はバレル単価45.5ドルにまで落ち込んでしまった。 原油価格の下落は、当然ながらサウジアラビアなどの中東諸国や、ロシア、インドネシア、アフリカ諸国などを直撃することになる。結果、各国の「政治」に変化をもたらしている。 例えば、インドネシアは経済成長率の鈍化が顕著になり、ジョコ大統領の支持率が下がっている。しかも、資源価格下落による経済不振で、インドネシアルピアの為替レートが下落し、'15年9月のルピアの為替レートは、何とアジア通貨危機以来の水準にまで落ちてしまった。ルピアの下落は輸入物価を押し上げ、インドネシア国民の生活を苦しくする。 本来であれば、ルピアの下落は「資源輸出の拡大」ということで、インドネシア経済にとっては僥倖のはずだ。ところが、現在は世界的な外需(輸出入)縮小期であり、為替レートの下落が輸出拡大に結び付かない。日本や中国同様に、インドネシアまでもが「通貨が下がっても、輸出が増えない」という現象に苦しめられているわけだ。 民間の調査機関『インド・バロメーター』によると、'15年3月時点でジョコ大統領に「満足」と答えたのは57.5%と、過半数を超えていた。ところが、'15年9月には「満足」が46%と過半数を割り込み、「満足していない」(51.1%)が逆転してしまった。 無論、資源価格下落の影響を受けるのは、新興経済諸国や後進国に限らない。中国の需要縮小と資源価格の下落は、先進国であるカナダの政治にまで決定的な影響を与えた。 '15年10月19日に総選挙が行われたカナダでは、野党の自由党が過半数を獲得し、10年ぶりに政権交代が起きることとなった。カナダの自由党に勝利をもたらしたのは、実は中国の需要縮小、資源価格下落を原因とした「不況」である。 カナダ経済は現在、リセッション(景気後退)の最中にある。'15年1〜3月期、4〜6月期と、2期連続で実質GDPが対前年比でマイナスになり、7〜9月期も期待できる状況にはない。何しろ、カナダの主要輸出品である原油の価格は低迷し、資源エネルギー関連の投資が大きく落ち込んでいるわけだ。 現在のカナダ経済は、定義的にもリセッションというわけで、自由党は、 「公共投資によるインフラ整備」 「財政赤字拡大を3年間容認」 「富裕層増税と、中間層減税」 という、至極まっとうな政策を訴え、有権者の心をつかんだのである。 ちなみにカナダでは、最大の産業都市の一つバンクーバーなどにおいて、中国からやってきた富裕層の移民が市内の高級物件などを買いあさり、住宅価格が高騰してしまっている。結果的に、マイホームを購入できなくなってしまった若い世代が猛反発するという事態を招いている。 何しろ、バンクーバーで一戸建て住宅を購入しようとすると、平均価格は223万カナダドル(約2億650万円)にも達するわけだから、半端ない。一般のカナダ人にとって、マイホームが「届かぬ夢」と化してしまったのだ。カナダの自由党政権が「中国移民問題」にまで手を突っ込むのか、注目している。 結局のところ、世界の多くの国々が「中国は永続的に成長する」という、甘い幻想を抱いてしまっていたわけだ。 とはいえ、不動産、株式、そして設備投資という「3つのバブル」に支えられ、肝心の「個人消費中心の経済」への転換に失敗した中国経済の成長が、長続きするはずもなかった。 もっとも、'15年10月19日に中国共産党が発表した7〜9月期の経済成長率は、対前年比で6.9%だった。「失笑モノ」という言葉がこれほど似合う国は、世界に類例を見ない。みつはし たかあき(経済評論家・作家)1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、分かりやすい経済評論が人気を集めている。
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