事件は今年3月27日、堺市内にある朱美容疑者の実家兼会社事務所の2階で起きた。
「朱美容疑者の弟で建築会社社長の足立聖光さん(40)の妻宛てに、朱美容疑者から呼び出しの電話が入った。そこへ妻が駆け付け、トイレの中で倒れている聖光さんを発見、搬送先の病院で死亡が確認されたのです」(社会部記者)
その際、トイレには燻った練炭が残され、ドアは接着剤で目張りがされていたという。
「部屋のテーブルにはプリントされた遺書があったことから、当初は自殺と見られていた。しかし、疑いを持った聖光さんの妻が再三にわたり警察に問い合わせ、解剖をして調べ直したところ、睡眠導入剤の成分が発見された。しかも、その薬は朱美容疑者が処方されていたものと成分が一致。遺書と思われていた文面のデータの痕跡が朱美容疑者のパソコンの中から見つかったことなどから、逮捕に至ったのです」(同)
一方で、今年1月20日と1月26日には、姉弟の父親が多量のインスリン摂取による低血糖で病院へ搬送され、今も意識不明の状態が続いている。
「足立家の親族関係者によれば、この父親は昨年に癌を患っていることが分かっており、以後、姉弟の間では揉め事が絶えなかったという。もともと朱美容疑者と聖光さんの会社どうしは受注面で競合し、父親が経営する会社の資産と債務の扱いを巡っても対立していた。しかも、父親は2度目に倒れる直前、朱美容疑者が作った甘酒を飲んでおり、弟のみならず父親の件についても朱美容疑者の関与が疑われているのです」(地元記者)
聖光さんの死亡後、4月には、朱美容疑者の事件の関与を否定する内容の“怪文書”が、周辺一帯にバラ撒かれていたという。
「朱美容疑者は前夫との間にできた長男と2人で住んでいるが、その実家兼事務所には仕事関連の男性が数多く出入りしている。近隣住民の間では、そのうちの1人との深い仲と同時に、事件の動機との関係性まで噂されているのです」(同)
女社長の口から真実は語られるのか。