マキタは、米倉主演の人気ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)に出演中。医療センターの外科副部長役として、TKO・木下隆行と同じ“西の派閥”に所属。硬派ドラマのなかで、小気味いい笑いのテンポを刻んでいる。
さらには、関ジャニ∞・丸山隆平主演の『地獄先生ぬ〜べ〜』(日本テレビ系)にも出演中。こちらでは、モデルの山本美月演じる霊媒師と結託する、寺の和尚に扮している。両ドラマともで多くのセリフを与えられているあたりに、彼の評価の高さがうかがえる。
本職が俳優であっても、同じクールで人気ドラマを掛け持ちできるのは、文字通り選ばれし者。前クールでは、初のレギュラー冠番組『東京マキタスポーツ』(テレビ東京系列)を開始されており、40歳を過ぎた今、まさに遅咲きの乱れ咲き状態といえよう。
そして、今クールで地味に台風の目となっているのは、バカリズム。彼は、竹野内豊がタクシーの運転手に扮している『素敵な選TAXI』(フジテレビ系)で、連続ドラマ初の脚本を担当。初回(14日OA)は、あの『あまちゃん』(NHK総合)を生んだ大人気脚本家・宮藤官九郎が担当した『ごめんね青春!』(TBS系)を超えるという、嬉しい誤算を生んでいる。
“ごめんね”は、関ジャニ∞・錦戸亮が教師役、生徒役のひとりにジャニーズWEST・重岡大毅も出演しているが、“TAXI”はノージャニーズ。内容重視でクドカンに勝ったと、いえなくもない。そして今期はもうひとり、芸人が脚本を書いている。東京03・角田晃広だ。
角田は、Kis-My-Ft2から派生した舞祭組の初主演ドラマ『平成舞祭組男』(日テレ系)で、脚本家に名を連ねている。厳密には、東京03のコントネタが毎話どこで挿入されており、角田がドラマ仕様に手を加えているのだ。
マキタのにじみ出る演技力。バカリズムの特異な性格から放出される笑いの熱。今クールでこの偉才は、どんな進化を遂げるのか。(伊藤由華)