◎ウインマーレライ
3連覇を狙うダイワファルコンの取捨が微妙。昨年は、57.5キロを背負いながらも得意のこの舞台で一変。それまでの二桁着順から見事に巻き返しレコードを更新する快走でV2を果たした。今年は、夏場を北海道で休養し、ここを目標に調整されてきた。毎日王冠をひと叩きしての臨戦も予定通りであり、状態面は確実に上向いている。近走、負け過ぎの感はあるものの、好感の持てる臨戦過程、そして計り知れないコース適性があるだけに一応のマークは必要か。おさえの1頭には入れておきたい。
◎は54キロのウインマーレライ。今夏のラジオNIKKEI賞で重賞初勝利を挙げたように、ダイワに劣らぬ福島巧者の可能性を秘める。初の古馬との対戦となった前走・毎日王冠では11着と見せ場なく終わったが、休み明けの上、苦手な瞬発力勝負となっては仕方のないところ。それでも勝ち馬と0.6秒差だったことを考えれば善戦とみるべきだろう。前走に比べて斤量、相手関係ともに随分と楽になり条件は好転。負け知らずの福島コースなら古馬相手でも十二分にやれるはずだ。
福島巧者の観点からならムーンリットレイクも負けてはいない。春の福島民報杯2着、夏の福島テレビオープン勝ちとこのコースの中距離戦には滅法強い。間隔は開いたが、この中間の動きは絶好。デキの良さを生かせれば圏内だろう。
七夕賞Vをはじめ平坦小回りコースなら崩れないメイショウナルトも外せない存在だが、ひと息入って本来の調子には今ひとつの感。他馬との斤量差を考えると連下までか。逆に前出馬をまとめて負かす魅力があるのが、初の福島遠征となるナカヤマナイトと距離延長で新味を見い出す可能性のあるミトラの2頭。ナカヤマは、中山で重賞2勝を挙げるなど小回りは得意。大舞台での経験値などから実績は一枚も二枚も上。ローカル重賞できっかけを掴みたい。ミトラも京成杯AH、富士Sのマイル重賞で僅差のレースをしており力量は互角。先行力もありコーナーリングさえ無難にこなせばアッと言わせるシーンがあっても不思議でない。
馬連 流し
(15)-(1)(3)(4)(6)(8)(10)
3連複 軸1頭流し
(15)-(1)(3)(4)(6)(8)(10)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。