誠子は女芸人がキレイに変身する雑誌企画で、篠山紀信に撮影してもらうことになり「一流のメイクさんに一時間くらいかけて」仕上げてもらった。篠山に挨拶に向かうと「君はすっぴんだよね」と指摘され「誰かこの子にメイクしてあげて」と言われてしまったのだ。
相方の渚から「こいつの元の顔のポテンシャルがすごい(無い)んでしょうね」とサジを投げらると、明石家さんまも「メイク映えしない顔なのかな…」と同調した。その後、スタジオでは“女ほんこん”とも言われる誠子の顔の造形について、出演者のみちょぱ(池田美優)が「顔がでかいのに髪の毛が短いから余計目立つ」と指摘するなど、ネガティブな言葉が飛び交い、バイきんぐの小峠英二が「さっきから顔全部言われてるよ」とツッコみ笑いを誘った。
「番組では篠山紀信の発言は天然のように扱われていましたが、実際は計算で行われた可能性もありますね。篠山は写真について『ハプニングが起きたときに面白さが出る』『役者の撮影であれば、決め顔をつくる直前や直後、そのほんの一瞬の表情にこそ、撮る価値があると思っています。予定調和はつまらない』といった発言をしています。場を壊すために、誠子にあえて『すっぴんだよね』と訊ねたのかもしれません」(芸能ライター)
期せずして天才の思考の一端がかいま見えたエピソードとも言えるかもしれない。
こうしたぶっ飛んだ体験をした芸人はほかにもいる。
「もじゃもじゃの天然パーマ頭と、グジャグジャの歯並び(現在は矯正済)の奇抜なルックスで知られるエレキコミックやついいちろうは、水木しげるに『これは妖怪だ』と言われ、楳図かずおからも『君の事描いたことある』と言われたエピソードはよく知られています」(前出・同)
確かに“妖怪顔”ではあるが、大物漫画家に注目されるのはある意味では光栄なことだろう。一方で、見た目がアダとなるケースもある。
「ハリセンボンの箕輪はるかは、ロケでアメリカを訪れた時、日本の偽造パスポートで不法入国を試みるメキシコ人の男性と間違われたそうです。ひょろりとしたルックスは確かに性別不詳ではありますね。取調室に連行され日本語が少し話せる職員に『本当のこと言わないとあなた二度と日本に帰れないよ!』と言われたそうですから、ジョークではなく、かなり強い疑いがかけられていたとわかります」(前出・同)
とんだとばっちりではある。だが特徴的な見た目は時として“笑いのエピソード”を生み出すきっかけとなり、お笑い芸人にとっては強みにもなりそうだ。
※写真・尼神インター 誠子 (@seiko1204) | Twitterより