滝沢は父親がウクライナ人、母親が日本人のハーフタレント。日本生まれの日本育ちながら“ちぐはぐな日本語”がウケて、現在、バラエティ番組にひっぱりだことなっている。そんな彼女の得意芸が、四字熟語あだ名である。
元SMAPの中居正広を「支配抜群」、今田耕司を「独身番長」、IKKOを「美容怪獣」と特徴を的確に表現することから、スピードワゴンの小沢一敬が「天才現る」と評するなど、お笑い芸人からもそのセンスに一目置かれている。
滝沢はこの日も、各出演者の四字熟語あだ名を命名した。アンジャッシュの渡部建を「芸風過多」、宮迫博之を「男前意識」、俳優の遠藤憲一を「存在強烈」など、的確な言葉を次々と発しスタジオを沸かせた。そして、フットボールアワーの後藤輝基をはじめ、誰もが「ドンピシャ」と絶賛したあだ名が、東野幸治の「薄情大王」である。
「東野幸治は、かねてより『人間味がなく冷たい人物』と言われています。娘が飼っている亀が死んだのでゴミ箱に捨てようとした、番組ロケで訪れたインドでコーディネーターの自宅に招かれカレーがふるまわれると『こんなもの食わんがな。腹壊すわ』と拒否した、といったエピソードには事欠きません。協調性がまったくないので当初は『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)のレギュラーに入れてもらえなかった話もありますね」(放送作家)
この日の特集は「普段は絶対に泣かない私があの時だけは泣きましたSP」としてゲストの感動エピソードが語られた。出演者の宮迫、東野、渡部、後藤は8月に放送される『24時間テレビ』のスペシャルサポーターを務めるため、本番への地ならしといったところだろう。ところが東野は過去の『24時間テレビ』でも「薄情大王」ぶりを発揮している。
「若手時代に出演した『24時間テレビ』で、当時セットで売り出されていた今田耕司と出演した大阪の心斎橋二丁目劇場からの中継で何とかして目立とうと、その場にいた女芸人を頭から抱えてお湯の張ったドラム缶に何度もつける暴走を行ったそうです。今回の『24時間テレビ』でもそうした闇の部分がイジられるのは必至でしょうね」(前出・同)
はからずも東野幸治の本質を突いた滝沢カレンの四字熟語あだ名は、かつて一世を風靡した有吉弘行の毒舌あだ名を超えるブームとなりそうだ。