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鬼記者(2)廣海輝明 社会部遊軍魂でいまも現役

 「内外の記者でよかったと思うのは、第一に良い先輩にめぐり合えたこと。第二に自由に記者活動させていただいたこと。そして第三に、こんな怠け者をよくクビにしないで我慢してくれたことですね(笑)」
 “社会部の鬼”廣海輝明記者は物腰が柔らかく上品な言葉で話す。やさぐれ記者が多い社会部では異色のOBだ。取材した喫茶店では数分でコーヒーフロートをぺロリ。「甘いものが大好きなんですよ」とイチゴケーキを追加注文した。おいしそうに食べながらゆっくり入社当時を振り返る。
 「入社試験の成績がよく大学4年の10月に前倒し入社したんですよ。学習院大学で応援団をやっていたせいか『おまえは頑丈そうだ』と社会部のサツ回り担当でした。駆け出しのころは夜討ち朝駆けでデカ(刑事)さんのところへ行ってもネタが拾えなくてね。文章は得意なんだけどネタ取りが下手だったんですよ」と弱点をさらけ出す。

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