じゅんいちの他に決勝戦に進出したのは、ゆりやんレトリィバァ、あばれる君、とにかく明るい安村、COWCOW善し、厚切りジェイソン、エハラマサヒロ、アジアン馬場園、マツモトクラブ、NON STYLE石田、やまもとまさみ、ヒューマン中村という顔ぶれだった。
中でも注目したい芸人はオンナ芸人だ。過去に決勝戦に進出したのはだいたひかる、友近、鳥居みゆき、いとうあさこ、キンタロー。、田上よしえのわずか6名。優勝経験者にいたっては、だいたひかるのみ。しかし、だいたが優勝を果たした2002年の第一回大会は、現行のルールとは異なっており、優勝者は審査員の協議による選出方法だった。つまり、審査員の得点方式が導入されてからは、オンナ芸人は一人もチャンピオンに輝いていない。
「R-1ぐらんぷり」の歴史の中で、女性が同時に2名決勝に進出したのは今大会と、2013年の第11回大会のみ(キンタロー。と田上よしえ)。今まで審査方式が何度か変更されており単純な比較はできないが、ゆりやんレトリィバァは今大会で決勝戦のファイナルステージに進出し、3位にランクイン。だいたの優勝を除くと、女性としては過去最高の記録となり、もっとも優勝に近かったオンナ芸人であった。ゆりやんレトリィバァは世間的には知名度は低いが、実は「NSC大ライブ2013」で優勝し、NSCを主席で卒業。フジテレビ「笑っていいとも!」に大注目若手芸人として出演したこともある逸材だった。
今ではオンナ芸人の人数も増え、徐々にオンナ芸人もレベルが上がっている。来年、再来年には10数年来の「R-1ぐらんぷり」女王が誕生する可能性もあるはず。男性芸人もうかうかしていられないだろう。