朝青龍といえば、相撲界の中でも歴史に残る横綱。数々の問題で世間を騒がせたことは事実だが、行動を批判した多くの相撲関係者の中でも実力は“天才”と認められる存在である。そんな朝青龍と腕相撲で引き分けとなれば、海老蔵もやはりただものではない。
ただ、そこで思い出して欲しいのが元阪神タイガースの選手であった赤星氏が披露するエピソード。飲食店で海老蔵は赤星に腕相撲を挑むも、赤星の代わりに迎え撃った鳥谷敬にあっさりやられたという話だ。朝青龍とは引き分けで、鳥谷に瞬殺ということであれば、「朝青龍VS鳥谷」という対決では、朝青龍は同じく鳥谷に瞬殺されるということになる。こうなっては“鳥谷最強”と阪神ファンでなくとも認めざるをえないだろう。
鳥谷は2003年のドラフト自由獲得枠で阪神タイガースに入団。遊撃手で史上唯一のシーズン100打点をクリアした選手だ。しかし、「二塁打や三塁打の多い中距離打者。一番打った時でもホームランは20本。決して本塁打を量産するバリバリのパワーヒッターというわけではない」(スポーツ紙記者)とのこと。
そう考えると、日本のプロ野球界にはホームランバッターと呼ばれる選手が何人かいるが、彼らがもし、大相撲に参戦すれば外国人力士が席巻する今の現状を変えることができるかもしれない…。それとも、素人に対して意外にも“大人な対応”ができる朝青龍の株が今更ながらあがるの結果となるのか…。果たしてどちらだろうか。