フジテレビでは昨年3月、昼の長寿バラエティー番組『笑っていいとも!』が終了した。しかし、『みなさん』は『いいとも』より以前から打ち切りの噂が飛び交っていたのである。
「『みなさん』1本の制作費は、2000万円〜3000万円。そのうち、とんねるずへのギャラが1000万円と言われている。その高さで一ケタ台の視聴率では、打ち切りになっても仕方ありません。それがいまだに続いているのは、石橋貴明のバックに日枝会長が付いているからです」(フジテレビ関係者)
2人の関係は、石橋がフジテレビの『夕やけニャンニャン』に出演していた頃からだとされ、約30年近い付き合いだという。
「食事やゴルフに行ったりと、親しい関係は今も続いています。昨年、フジテレビの新社長に就任した亀山千広氏が番組を打ち切りたくても、そんな2人の関係を知っているために大ナタを振るうことができない。しかも日枝会長は、広告収入減が響いて悪化するフジの再建のために、安倍首相とのパイプを最大限に使った“お台場カジノ構想”を推し進めてきた。それだけに、あれこれ口出しすることができなかったのです」(大手芸能プロ幹部)
ところが、昨年末に“横浜カジノ構想”が急浮上したのに加え、舛添都知事が東京へのカジノ誘致に消極的なこともあり“お台場カジノ構想”はとん挫。一方、本業も亀山社長による大幅な番組改編が実らず、低視聴率を連発。そのため6月25日に開かれたフジHDの株主総会では、日枝、亀山両氏の解任動議が出るのではと注目されていた。
「事なきを得たように見えた株主総会でしたが、昨年の総会の質疑で質問した16人の9人が社員株主だったという“ヤラセ”の内部資料の存在が指摘された。フジHDは回答を避けましたが、これで日枝会長の社内の求心力も一気に弱まったのです。これでは、もはや石橋など助けることはできない。その結果、ここへ来て『みなさん』の9月打ち切り説が出始めているのです」(芸能関係者)
蜜月関係解消が、フジを救う一歩なのかも。