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歌謡(うた)のマドンナ 第2回 山口かおる 芸名の名付け親は長嶋茂雄氏! 吐息混じりのハスキーボイス

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提供:週刊実話

 ドレス姿で情熱的に歌う山口かおる。キリッとした表情の奥に、時折妖艶な表情を見せる。吐息混じりのセクシーなハスキーボイスが特徴だ。よく「どこの国の方ですか?」と尋ねられることがあるという。
 「韓国の歌手だと思われるみたいで、その度に『私はメイドインジャパンです』と言ってます(笑)。生まれも育ちも東京葛飾で、今も実家に住んでいます」

 しかし、デビューしたばかりの頃は今のような歌い方ではなかったという。
 「最初、レコード会社の『コロムビア新人歌手オーディション』を受けた時に歌ったのが桂銀淑さんの『大阪暮色』。ディレクターに『キミ、声が変わってるね』と言われて合格して、そこから一年間、演歌の勉強をしてきました」

 そして、1993年に本名の青木香織として日本コロムビアからデビュー。
 「あえてハスキーボイスは封印していました。当時は桂銀淑さんの人気が全盛期で、同じような歌手は2人はいらないと言われたからです。基本的にはロングドレスを着て、こぶしの入った、軽くリズムのある感じの演歌を歌っていました」

 軌道に乗ったかに見えた歌手活動だが、2001年、思わぬアクシデントに見舞われる。当時の所属事務所であったコロムビアミュージックプロダクションが業務を終了することになったのだ。
 「ある日突然『一年後にこのプロダクションは閉鎖します』と言われてビックリ。所属事務所はレコード会社のグループ会社だったため、レコード会社との契約まで終了してしまったんです」

 どこのレコード会社とも契約できないまま、知人の紹介などでステージの仕事をもらいつつ、個人で歌手活動を続ける日々が続いた。その頃に意外な有名人と知り合うことになる。なんと、巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏だ。
 「知人に、長嶋茂雄さんとすごく親しい方がいらして。『一度、長嶋茂雄さんと会って元気をいただきなさいよ』と、お食事会にお誘いくださったのが最初でした。毎月、十数人が集まって長嶋さんを囲む食事会が開かれていたんです。“本当にご本人が来るの?”“そっくりさんじゃないの?”と思いながら行ってみたら、本当に長嶋茂雄さんがいらして。私はお隣に座らせていただいたんですが、すごく緊張して食事ものどを通らない感じでした」

 それをきっかけに、毎月食事会に呼ばれるようになり、長嶋氏とも少しずつ親しくなっていったという。
 「いつも着物を着て行きました。カラオケの機械が置いてあって、みんなで食事しながらカラオケも歌って…という会でしたから、私も『私は青木香織という歌手で…』と前置きして自分の持ち歌を歌ったりしました。でも席に戻ったら長嶋さんは『いやー、いい歌ですねえ。誰の歌ですか?』って。ああ長嶋さんらしいな、と(笑)。いつもそんな感じの楽しい方でした。長嶋さんご自身も歌がお上手で、よく青木光一さんの『柿の木坂の家』を歌っていらっしゃいましたし、一緒に『銀座の恋の物語』をデュエットさせていただきました」

 ある日思い切って、新しい芸名を考えてもらえないかと長嶋氏に相談したところ、快く引き受けてくれたという。
 「約3カ月後に『いい名前できたよ!』と持ってきてくださったのが、山口かおるという名前です。この芸能界で成功できるようにという願いを込めて、きちんと字画数とかも調べて考えてくださったそうです。でも、その3日後に長嶋さんは脳梗塞で倒れられて…。だから当時は、『名付け親が長嶋茂雄さんなんです!』とあまり大っぴらに言えませんでした」

 その後、日本クラウンに移籍が決まり、'04年に再デビュー。以来、ハスキーボイスを活かした都会派の歌謡曲を発表し続けており、カラオケ愛好家からの人気は高い。色っぽく聞かせるコツとかあるのだろうか?
 「いえいえ。本質が男っぽい性格なので、色気がないって言われます。でも歌う時は、主人公になりきるためになるべく色っぽく歌おうかなとは思っています」

 昨年11月に発売した新曲『アモーレ・ミオ』は、情熱的なラテン調のリズム歌謡曲だ。
 「『私の愛する人よ』という意味。私はのびのびと自然体で歌っているので、皆さんにも楽しみながら歌っていただけたら嬉しいです。腕を上げたり、ターンしたりする振り付けがあるんですが、『朝の健康体操』とか言われたりしてます(笑)。両A面として収録されているのが、演歌調の『はぐれ花』。藤圭子さんの歌のような世界だとよく言われます。私はこぶしを回す演歌はあまり得意ではなかったんですけど、好評をいただいています。演歌のお好きな方にお勧めの一曲ですね」

 そんな山口に、好きな男性のタイプを聞いてみた。
 「私は歌い手として、女性として1人で強く生きているので、そんな私をぐいぐい引っ張っていってくれるような男らしくて尊敬できる人が理想です。でも実際は、私も面倒見がいいところがあるので、『この人、私がいなきゃダメなのかしら?』というような男性にも惹かれちゃうかも(笑)。好きになった人が一番ですよ。何より、歌い手はずっと続けていきたいので、そんな私の活動を理解してくれて一緒に仕事も手伝ってくれるような、支えてくれる人がいいですね」

 彼女は、地元でカラオケ教室も運営しているほか、ファンを増やすための人脈作りにも余念がない。
 「一度ステージを見てくださった方が、次の時にはお友達を誘って来てくださる。そうやって人が人を呼んでくれるのが大きいと思います。私もできるだけ人の輪を広げるようにしています。そこで役立てているのが、大好きなゴルフ。時間があると、コンペにご一緒させていただきます。そこにタレントの方がいらしていたり、私も飛び入りでゴルフに参加させてもらったり、歌わせていただいたり。そこからまた輪が広がるんです。私のゴルフのスコアですか? いえいえ、練習してるわけでもないですし、参加することに意義があるので!(笑)」

山口かおる
7月5日生まれ。東京都葛飾区柴又出身。10代の頃から数々の歌謡コンテストで受賞し、1993年5月に本名の青木香織として日本コロムビアから「速達」でデビュー。2004年に山口かおるに改名し、日本クラウンへ移籍。3月2日には7年ぶりのアルバム『山口かおる歌謡曲集2〜アモーレ・ミオ〜』を発売する。6月12日『アモーレ・ミオ』『はぐれ花』を課題曲とした全国カラオケコンテストの決勝大会を東京・亀有『リリオホール』で開催。詳しくはCD同封の歌詞チラシにて。『アモーレ・ミオ/はぐれ花』2015年11月4日発売/日本クラウン。

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