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根岸S ワイルドワンダーが優勝

 降雪で1日延期、仕切り直しとなった「第22回根岸S」(GIII 東京ダ1400m 4日)は、1番人気のワイルドワンダーが豪快な差し切りを決め、GI・フェブラリーSへ名乗りを挙げた。重賞は3勝目。勝ちタイムの1分22秒7(不良)だった。
 「こんな馬場だから、前半はある程度ついて行こうと思った」という岩田騎手はワイルドワンダーを中団のインへ入れた。勝つときはすべてがうまくいくもの。3コーナー手前で好位を追走していたトウショウギアが故障を発症し、逸走するアクシデント。外を通った馬は不利を受けたが、ワンダーは終始、内でスムーズに流れに乗った。直線でゴーサインが出ると力強い差し脚を繰り出し、一気に突き抜けた。

 「理想的な展開。直線はひと呼吸おいて外へ出せたし、もともと千四から千六がベスト。この馬の力がフルに出せた」と岩田騎手は会心の騎乗に胸を張れば、久保田師も「いつもあと一歩、捕らえきれなかったが、ゴール前できっちりつかまえたあたりが成長でしょう。完勝だったね」と笑顔を見せた。
 いよいよ次は大一番のフェブラリーS。「勝って本番へ行きたかったから、いい結果を出せて良かった。距離が長かったJCダートでも底力を見せてくれたし、マイルくらいが合う馬だからね。叩き2戦目でいい状態で迎えられるよう、頑張ります」と師は力強く締めくくった。

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