ところが、2012年8〜9月にかけて、尼崎市の女性(59歳)が他人の年金を盗んだとして逮捕・起訴される事件が起きると、「遺体が埋まっている」などの情報が寄せられるようになり、10月に民家から3人の遺体が発見。さらに「まだ死んだ人がいる」「捨てられた死体はまだある」などの証言が次々に飛び出した。これを受けて警察が捜査を進めた結果、関係者の証言通り、10月下旬には岡山県の海からドラム缶に詰められた54歳男性の遺体が、12月3日には高松市で民家の床下から88歳の女性の遺体が、それぞれ発見された。いずれも親戚か親類、または何らかの関係者たちであった。
これら一連の事件の首謀者または主犯は、すべて美代子であると考えられた。関係者たちの証言によれば、美代子は恐怖と暴力によって関係者を支配し、金品を奪っていたという。遺体は暴行による衰弱死などで、殺害された者はほかに何人もいるとの証言もあった。
しかし、2012年12月12日、美代子は兵庫県警の留置場内で自殺。事件の真相は闇の中に葬られた。