朱戸アオによる同名漫画が原作の本作は、天才科学者の紐倉哲(山下)が仲間の高家春馬(濱田岳)と牧野巴(菜々緒)と共に、数々の難事件を解決していくというストーリーだ。しかし、放送開始当時から、山下智久の滑舌の悪さや、ボソボソとした話し方、福山雅治主演のドラマ『ガリレオ』(フジテレビ)との類似性を非難する声が挙がっていた。
さらに、視聴者からは原作との相違点に対する不満の声が増えてきている。第7話では、実は牧野には娘がいたというドラマオリジナルの展開が描かれ、原作ファンの視聴者からは「牧野に子供とかありえない。この設定違和感ありすぎ」「ほかのキャラクターでも成り立つ設定を、あえて牧野に付け加えた意味が分からない」と批判の声が挙がった。
また、第1話の原作となる「インハンド プロローグ1 ネメシスの杖」(講談社)の主人公、阿里玲が登場せず、代わりに牧野を同じポジションに配置したことから、「阿里と紐倉の絡みが好きなのに、登場しないとか悲しすぎる」「紐倉が阿里に義手の理由について語るシーン、見たかったのにな」との声も。
「漫画原作の本作ですが、ドラマ化するにあたって、変更されている点が多数あります。これは視聴者によりわかりやすく、ストーリーがより完結しやすいようにするためには必要なことなのです。しかし、小さな設定を変えるだけでも、物語の印象が大きく変わってしまうものです。原作ファンは、漫画ならではの世界観が崩れてしまうことに、不安を感じている部分が大きく、それが本作の批判へとつながっているのでしょう」(ドラマライター)
原作が完結していない中、本日放送の第10話から最終章に突入する本作。「今のところ、紐倉の変人アピールが強すぎるから、“これぞ天才!”っていう描写がほしいな」「高家の出番少なすぎる!山Pの出番減らしていいから、濱田岳の見せ場増やして!」「どうせオリジナル展開盛り込むなら、最終回は原作と全く違う方向でやってくれたほうが清々しいかな」と改善を求める原作ファンも多い。
本日放送の第10話では、エボラ出血熱疑惑の患者が登場し、さらに本作のカギを握る「裏切り者」の正体が明らかになるようだ。果たして、低迷気味の視聴率を上昇させることができるのだろうか?今後の展開に期待したい。