問題となっているのは、中田が4月26日にアップした「イスラム教を分かりやすく解説してみた」という動画。その中で中田はイスラム教について解説。そもそもの宗教の分類や、イスラム教の成り立ちや、イメージと実際のギャップを説明していた。
しかし、これに対し、今月13日になってイスラム思想研究者・飯山陽氏がツイッターで「実に酷かった」と苦言。さらに、「デマです」「イスラム教はイメージと違って厳しくない、怖くないと主張するために、ユダヤ教とキリスト教を極端に冒瀆しています」と指摘した。具体的な箇所について飯山氏は、「宗教には大きく分けて二種類ありまして、それが多神教と一神教」という中田の説明に対し、「それは宗教の一分類にすぎず、全宗教がそのどちらかに該当するわけではない」とし、また、「ユダヤ教をもとにキリスト教を作って、それをもとにイスラム教を作ったという、ちょっと兄弟分的な宗教」という説明については、「三者はそれぞれ預言者の受けた神の啓示に立脚して生まれた宗教であり、人間がユダヤ教をもとにキリスト教を作ったわけでも、キリスト教をもとにイスラム教を作ったわけでもない」と訂正していた。
中田は、今年春にチャンネル開設して以降、さまざまな分野について解説してきたが、今回の騒動にネットからは、「またか…」「人気取りでいい加減な事を流布するのは危険すぎる」「専門家じゃないのに解説ってやっぱ怖いね」という声が集まっている。
「中田と言えば、“毎日更新”を謳い、これまで宗教や、偉人、日韓関係などさまざまな分野について解説してきましたが、『デマ』と指摘されることもたびたびあり、その信憑性を疑われている状態。しかし、ファンからは『これが勉強の入り口になれば、例えあっちゃんの言うことが間違ってても自分で気づけるんじゃないか?』『少しくらい解釈違いがあってもほかにこんなに分かりやすい人いないからしょうがない』という擁護の声も。炎上のたびに賛否が集まっています」(芸能ライター)
とは言え、動画について寄せられる指摘のほとんどをスルーし、それもまた問題視されている中田。「毎日動画投稿よりも、正しい知識を発信してほしい」という声も挙がっているが、果たして今度中田が姿勢を変えることはあるのだろうか――。
記事内の引用について
中田敦彦公式ユーチューブチャンネルより https://www.youtube.com/channel/UCFo4kqllbcQ4nV83WCyraiw
飯山陽公式ツイッターより https://twitter.com/IiyamaAkari