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梶原劇画で伝承された「地下プロレス」が、この日本に存在した! 闇の闘いを伝える『EXIT』とは何か!?

 『空手バカ一代』に『カラテ地獄変』…昭和の劇画王・梶原一騎による数々の格闘ロマン大作によって、日本の格闘ファン、劇画ファンにその存在を伝えられた「地下プロレス」。ほとんどのファンが、それは虚構の世界であると信じきっていた。ところが、この21世紀の日本に、地下プロレスは存在していたのだ!

 その存在が明らかになったのが、2008年の7月21日。しかもその戦場として選ばれたのが、ゲイカルチャーのメッカ・新宿二丁目の『BAR EXIT』。その「非常口」を名乗るハコの中央に鎮座するリングは、漆黒のマットが張りめぐらされ、ロープの代わりに3本の鎖に囲まれていた…!
 プロレス、フルコンタクト空手、ムエタイ、バーリ・トゥード…。その暗黒のリングには、あらゆる格闘競技の猛者が集う。そこで繰り広げられる闘いは、「プロレス」の名を残しながらも、KO、ギブアップのみで雌雄を決する、時間無制限の「ノーフォールデスマッチ」。リングを取り囲む観客たちは、酒を呑みながら思い思いの歓声、怒号、罵声を飛ばす…。
 18世紀フランス地下社会に端を発し、以降禁酒法下のアメリカにも伝搬された…と、梶原一騎によって伝えられた「地下プロレス」は、確かに現代の日本に存在していたのだ。
 『EXIT』の名を冠されて、ほとんどのマスコミからその存在を黙殺されたまま繰り広げられる地下プロレス。この闘いを取り仕切るのが、フランスに存在する「地下組織」WUW(World Underground Wrestling)であり、その組織の長が、『空手バカ一代』にて、かのマス・オーヤマと死闘を演じたイワノフ・ロゴスキーの実息イワノフ・ロゴスキーJr.なのである。

 そしてその子である「ジャガー・ロゴフスキー」が現在、地下の闘いの頂点に君臨している。
 大阪・岸和田の彫刻家・松並義明の手によって精巧に造られた、木彫りの「地下世界王者」のベルトを腰に巻くジャガー・ロゴフスキー。この男の体躯は意外にも小さいが、その動きは俊敏にして奇想天外、打撃・寝技ともに抜群の技術を誇り、対戦相手を瞬く間に漆黒のマットに這いつくばらせる。SMチックな禁忌性を帯びたデザインのマスクで顔を覆い、口を開かぬ地下絶対王者は、今もなお、地下プロレス最大のミステリーなのである。

 現在の地下プロレスは、この絶対王者を中心として、その他にZERO-ONE退団後流転を続け、漂流するように地下マットに辿り着いた富豪2夢路(ふごふご・ゆめじ)、梶原劇画の傑作『紅の挑戦者』の主人公の名を冠し、キック・ムエタイ・ミャンマーラウェイと戦場を選ばずに闘いまくる「人間狂気」こと紅闘志也(くれない・としや)、極真空手の猛者にして「足技の魔術師」小笠原和彦など、多士済々の男たちが、アンダーグラウンドな闘い模様を彩っている。
 08年の7月に、新宿二丁目『BAR EXIT』に突如現出した地下プロレスの輪は、いつしかオーストラリア、タイ、ハワイと、ワールドワイドに拡散していった。そして国内での戦場も、二丁目を飛び越え、新宿歌舞伎町の地下戦士育成基地『CORE STADIUM』、日本プロレス草創期の聖地・銀座の『VILAX』、東京ドームの真裏に所在する「地下の総本山」こと『AJITO』と拡大。
 そして4月18日、「アメリカ橋」の袂(たもと)は恵比寿『BLACKPALACE bELGAMO』にて、2010年・春の本場所」として『EXIT-37 HIGHEST』が挙行される。
 リアルライブでは、メディアに登場しないアングラ格闘文化「地下プロレス」を今後も追究する。これからの地下プロレス記事に、是非ご期待いただきたい。

地下プロレス『EXIT』公式サイト
http://www7.plala.or.jp/EXIT/

(山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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