ちなみに2010年の新監督は広島・野村謙二郎、横浜・尾花高夫、楽天・ブラウン、ロッテ・西村博文、オリックス・岡田彰布の5人。アンケート結果は順に、横浜・尾花44%、広島・野村22%、オリックス・岡田17%、ロッテ・西村10%、楽天・ブラウン7%と、横浜・尾花監督が、2位の広島・野村監督に倍の差をつけての1位。2年連続ダントツ最下位の横浜だけに、投手コーチとして有能な尾花新監督の手腕にプロ野球ファンも大いに期待しているようで「打線はいいだけに、投手陣を立て直せば優勝を狙える」という意見が多かったようだ。中には、「ここまでの低迷はもう飽きた。優勝時とまではいかなくても、もう一度横浜の街を盛り上げて欲しい」という他球団のファンからのエール(?)まであった。
意外に期待度が低いのが、2009年まで広島の監督だった楽天・ブラウン監督。2009年終盤、広島にもAクラス入りのチャンスがあったが結局は5位に終わり、就任以来Bクラス続き。楽天前監督の野村克也氏が、すっきりしない退団劇もあって世間から同情されているだけに、今期大躍進した楽天の監督にブラウン氏が就任しても、存在感が霞んでしまったのだろうか。
それにしても、このオフは例年にない補強を続け、他球団関係者も驚いているといわれる横浜ベイスターズ。親会社のTBSはとっくに球団経営の熱意をなくしていると囁かれているが、期待の新監督を迎え、ここ数年のツケを取り返すような補強策を進めた。オバマ大統領ではないが、ようやく「イエス、ウィ、キャン!」の精神に目覚めたか。もっとも、強くなったとたん身売りして「チェンジ!」なんてことはしないで欲しいが…。
(横浜六太 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou