テレビ局を退社した女子アナは、フリーアナウンサーとして“声の仕事”を選ぶ者が大多数だ。だが、前田のようにまったく異なる進路を選ぶ女子アナもいる。
「1999年にフジテレビに入社し、アイドル的な人気を獲得した大橋マキは、2001年退社後、現在は主にアロマテラピストとして活躍しています。もともと、背骨が曲がる脊柱側弯症の持病があり、アナウンサー時代からコルセットを着用して出演するなど、健康に不安があったことから、癒やしの職業を選んだといえるでしょう」(芸能ライター)
ほかにもフジテレビ出身の女子アナは、アナウンサーとは異なる仕事につく人間が多い。
「1995年入社の菊間千乃は、『めざましテレビ』の生放送中に転落事故を起こし、一時は下半身不随の可能性もありました。その後、2005年に未成年アイドルとの飲酒問題が発覚し、謹慎を余儀なくされます。すでに法科大学院(ロースクール)へ入学しており、2007年、新司法試験受験勉強専念のため同社を退社。1日15時間のハードな勉強をこなしながら、2010年に2度目の試験で合格。現在は弁護士として活躍しています。1997年入社の宇田麻衣子は、2001年の退社後、ビジネススクール(MBA)を経て、現在は投資顧問会社勤務で知られますね」(前出・同)
いずれも20代後半から30代の前半にかけての転身である。テレビ不況でフリーアナウンサーは飽和状態の今、今後も異業種転身女子アナは増えていきそうだ。