テレビ界が躍起になる視聴率狙いの“清原獲り”

　東京地裁は覚醒剤取締法違反の罪に問われた元プロ野球選手・清原和博(48)に懲役2年6カ月、執行猶予4年を宣告した。清原は控訴せず、現在は治療とリハビリの日々を過ごしているという。

　この堕ちた球界のヒーローで、一儲けを企んでいるのがテレビ界だ。
　「実はいまだ清原は自分の口で謝罪はおろか、事件について何も語ってはいないんです。世間の関心があることは間違いない。しかも、テレビ局にしてみれば高視聴率は約束されたも同然です。オファーしない理由がない」(民放編成関係者)

　現在、清原を出演させようと水面下で動いているのがテレビ朝日とTBS、フジテレビの3局だという。
　「テレ朝は『しくじり先生　俺みたいになるな!!』でオファーしている。同番組はスキャンダルや事件で失敗した芸能人や文化人が自ら先生となって教壇に立ち、授業形式で己の過ちを懺悔する内容。覚醒剤はダメということを全面に出した演出なら清原にも利はある」(制作関係者)

　テレ朝と並んで猛烈オファーを掛けているのが、あのベッキーにも謝罪の場を提供した『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』。そもそも薬物疑惑が報じられて以降、仕事がなくなった清原を最初にテレビに出演させたのが同番組だった。
　「清原は、番組スタッフや中居とも深い絆でつながっている。心情的に一番近いのが、この番組です」(芸能プロ関係者)

　先行する2局に対し、タレントの個人的人脈を使って引っ張り出そうとしているのがフジテレビだという。
　「とんねるずの2人とは非常に仲がいい。特に石橋貴明を兄貴と呼んで慕っていた。『とんねるずのみなさんのおかげでした』に出演したのもこの関係からなんです。今、同番組スタッフが結集して清原のドキュメント番組をオファーしているらしい」(テレビ関係者)

　当然、気になるのは清原のギャラだ。かつては、尺に関係なく1本100万円が基本だったが…。
　「おそらくギャラは限りなく0円に近い金額になるでしょう。局も清原を出演させれば様々なリスクを背負い込むことになる。清原も復活を賭けてテレビ出演を承諾するはずなんです」(前出・民放編成関係者)

　清原に完全復活の日は本当に訪れるのか…。