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受難だったエイベックス

 一緒に合成麻薬を服用して容体が急変した女性を放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死など4罪に問われている元俳優の押尾学被告の公判が、連日東京地裁で開かれているが、6日は押尾被告が事件当時所属していた大手レコード会社・エイベックスの元チーフマネージャーと元マネージャーが証人として出廷した。

 「2人とも被害者の女性が死亡した六本木ヒルズレジデンスの部屋にかけつけていた。元チーフマネージャーは事件後、各方面に頭を下げて回り、元マネージャーは被害者女性の携帯電話を捨てたとして証拠隠滅の疑いで逮捕されクビになり、略式起訴の処分を受けた」(芸能記者)
 元チーフマネージャーは押尾被告が「仕事がなくなる」、「子供に会えなくなる」など身勝手な理由で救急車を呼ぶのをためらったうえに元マネージャーに罪をかぶせようとしたことを、元マネージャーは「一生面倒見る」と押尾被告の罪を着るように懇願されたことをそれぞれ赤裸々に証言したが、受難だったのは散々押尾被告に振り回されたエイベックスだ。

 「押尾被告は元妻の矢田亜希子との交際や度重なったトラブルで05年12月にデビュー以来所属していた大手プロから独立、というか事実上の解雇。08年5月に海外進出を視野に入れて、という理由でエイベックス入りした。というのは表向きで、前所属事務所の幹部がろくに仕事もせずふらふらしている押尾被告を見るに見かねて、エイベックスの上層部に『なんとかしてほしい』とねじ込んだ」(芸能プロ幹部)
 エイベックス入りしたものの、押尾被告は海外進出どころか、不倫相手の女性とドラッグセックスにハマっていたことが公判で明らかになるなど、ほとんど稼働せず。逆に同社に多大なる損害を与えた。

 「社員の人生まで狂わせられて、エイベックスは押尾被告に損害賠償を請求してもおかしくない」(同)というが、ドラッグセックスの快感が押尾被告の仕事に対する意欲を確実に奪っていったようだ。

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