芸能人だけでなく、経営者やホステスも占いを参考にしながら事業を行う方がたくさんいます。洗脳するような占い師は問題外と思いますが、昔から占いは人々の生活に密着していたものですし、うまく活用することで人生も豊かになるでしょう。
ですが占いを信じすぎてしまい、あまりに恐ろしい行動に出てしまう人も中にはいるのです。今回は、占いを信じすぎた恐ろしいホステスのお話です。
以前勤めていたクラブには、私より二歳年上のチーママがいました。彼女にはたくさんのお客様がついており、連日彼女を訪ねてくるお客様は途切れません。その大勢のお客様の中に、Nさんという男性がいました。
このNさんは、チーママと以前付き合っていた噂があり、さらに新人ホステスを口説きすぎるという点では問題視されているお客様でした。
ある日、Nさんがチーママではなく別の新人ホステスを手を繋いで街を歩いているところを別のホステスが偶然発見してしまいました。そのことをあろうことかチーママに告げ口をしてしまったのです。
「知っているわ、そんなこと。まぁでも、いずれ私のところへ必ず戻ってくるから」告げ口されたチーママはこう言ったそうです。
事実、三か月ほど経ったころにはNさんは毎日お店に訪れチーママに対してお金をどんどん落としていきました。そのころ、手を繋いでいた新人ホステスは、体調が悪くなったと言ってお店を辞めてしまいました。
告げ口したホステスは「すごいですね、チーママの言った通り。占い師みたい」とチーママをおだてたそうです。するとチーママは、驚きの発言をしました。
「私には、ずっと何年も視てもらっている占い師がいるの。Nさんと彼女が付き合っていることも知っていたし、だからNさんが元通りになるように占い師に頼んでちょっと細工してもらったのよ」
「細工って何ですか?」と尋ねると、「ちょっとしたおまじないのような、魔術よ」と不敵な笑みと共に返事が返ってきたということでした。
新人ホステスをNさんから引き離し、Nさんが再び自分のところへ戻ってくるようにチーママは占い師に頼んで魔術をかけていたというのです。
その効果が発揮されたのかどうかは確かめることができませんが、こんな恐ろしいホステスもいるんだな、と私も驚いてしまいました。なんとなくお店にひっぱられるような気がしているあなた…もしかしたら、もしかするかも。
ライター:西田ひより(竹内レイから改名)
1986年生まれ 愛知県在住
元キャバクラ嬢の経験を生かした恋愛テクニックが得意
http://ameblo.jp/rei-takeuchi/