「ただの嘘が上手なイケメンのおっさんに過ぎなかったショーンKのおかげで、各局は内々にテレビに出演させている芸能人や文化人らのキャリアを内々に調べなければいけないハメになったんです」(制作関係者)
特に問題視されているのが、公明正大な姿勢が問われる報道番組やワイドショーに出演する司会者やコメンテーターだという。
「男女を問わず、キャスティングする際は基本、所属事務所が開示する経歴をうのみにしてきたわけです。だが、ショーンのような悪意に満ちた例があることも判明した。結果、失礼を承知で出演者にこれまでの経歴に対し、嘘偽りがないのかと改めて確認することになってしまったのです」(テレビ事情通)
キャリアを確認するやり方として局上層部から提示されているのが、直接、番組プロデューサーが本人に確認するというもの。ところが…。
「某番組のキャスターに確認したら、いきなり不機嫌になってしまったようなんですよ。打ち合わせにも支障が出るようになった」(テレビ局関係者)
結果、番組は独自の出費でリサーチ会社に内々に調査を依頼する羽目になったというのだ。
「1人当たり、高くて数万円。海外ともなれば十数万円も掛かるんです。なんだかんだで1番組100万円くらいになります。一番、厄介なのが、キャリアに嘘が判明した時。各局の取り決めとして改編時に降板という形で手を打つそうです」(前出・テレビ事情通)
キャリアに疑問符が付いた出演者を抱える番組関係者は、ショーンK事件の二の舞にならないかとハラハラドキドキの日々を送っている。