山口敏太郎が某所より手に入れた頭蓋骨の標本は、現在お台場デックス東京ビーチにある「山口敏太郎の妖怪博物館」にて展示されている。某所で実際に標本として使用されていたことは間違いないのだが、果たしてこの標本の人物誰なのだろうか?
そして、展示していることによる祟りや、何か不吉なことが起きたりは しないのだろうか?
この標本について、霊能者でもある風水師のあーりん氏が鑑定した所、興味深い結果が得られた。
この頭蓋骨を霊視した結果、まず出てきたのが「リトアニア」そして「二枚のコイン」のイメージが浮かんできたという。
あーりん氏の霊視の結果、頭蓋骨の主は女性だという。まだ若い年齢ではあるものの髪や肌は荒れ、実際の年齢よりも上に見えるそうだ。もしかすると貧困や病気で苦しんでいた人なのかもしれない、とのことだ。
彼女は自分の現状に対して、恨みなどは抱いていないようだ。しかし、自分の故郷とは全く違う環境に連れて来られて、困惑している状況なのだという。
彼女は自分が亡くなっていることも把握しているそうだ。そこで「今彼女に必要なのは、周りの人が供養して見送ってあげることではないでしょうか」とあーりん氏は語る。
あーりん氏が頭蓋骨の主を霊視して思い浮かんだ「二枚のコイン」だが、欧州の古い風習に「亡くなった人の瞼の上にコインを置く」という、日本の六文銭のようなものが存在する。彼女もまた、古来の風習に則って弔ってもらう事を望んでいるのだろう。
「女性ですので、お花やレースなどで飾って、お供えとしてパンとワインを供えて弔ってあげるのが一番だと思います。作法よりも、彼女を弔い、送ってあげる気持ちが一番重要なのです」と、あーりん氏は語る。
現在妖怪博物館では、今週の金曜日(11月27日)にこの頭蓋骨の主に対するお別れの会を行う予定である。その後も博物館で展示は続けられるが、気になる方は金曜日に彼女に会いに行ってみてはいかがだろうか。
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所