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脱原発新党へアクセル全開 小泉元総理「1カ月で自民党をぶっ壊す!」オフレコ肉声(1)

 11月12日、東京・千代田区にある『日本記者クラブ』は、黒山の記者とテレビクルーで溢れ返っていた。
 それもそのはず。今夏から随所で「原発ゼロ」を唱え続けてきた小泉純一郎元総理がついにこの日、その真意を語るべく、記者会見に臨んだからだ。
 政治部記者がこう語る。
 「いやぁ、凄い熱気でした。会場には満員の記者とテレビカメラ10数台が詰めかけ、その賑わいは安倍総理の会見以上。まるで、小泉新党の立ち上げかと見紛うばかりのありさまだったのです。しかも席上、小泉元総理は『今すぐ原発を停止すべき!』と現政権に怒りの刃を突きつけた。この物言いに、官邸筋は震え上がったといわれているのです」

 実際、小泉氏のこうした発言は、石破茂幹事長も「(原発ゼロの)具体論がなければスローガンに過ぎない」と警戒してはいるものの、その立ち位置は「評論家に過ぎない」というのが、大方の見方となっている。
 ところが、本誌は小泉元総理に極めて近い人物から、同氏の本音を入手した。それによれば、小泉氏の狙いは政界復帰−−“総理への再登板”だというのである。

 この関係者によれば、以前、小泉氏が漏らした発言は概ね以下のようなものだったという。
 「進次郎が政界中枢で大きな発言力を持つまでには後10年はかかる。それまでにエネルギー政策を軌道修正しておかないと、日本の政治はニッチもサッチもいかなくなる。今のままの原発政策では日本は完全に行き詰まるし、滅びかねない。もう一度日本の道筋を軌道修正するためにも、俺が政界復帰、ポスト安倍で動くしか道はないだろう」

 '05年の郵政民営化選挙時に小泉氏は反対派を「抵抗勢力」として気勢を上げて大勝したが、まさにこの肉声はその再演ともいえるもの。それだけに、にわかには信じがたいが、本人の決意は相当なものなのだ。
 同関係者がこう続ける。
 「小泉氏は、さらに安倍総理やポスト安倍を狙う麻生副総理などには、任せられないとも語っていましたね。彼らは、脱原発では日本経済がエネルギー不足で失速すると言っている。だが、本音は面倒なことを先延ばしにしているだけだ。それでは(最終処分場という)トイレのないマンションで、やがて日本は滅びることになる。麻生氏までが再登板を狙うなら、オレがもう一度出ても不思議はないだろうと笑っていましたよ」

 まさに、一流の“小泉節”で、総理再就任の野望を明かしたわけだが、小泉元総理は現在71歳。対する麻生副総理は73歳で、これを考えれば「自らが再登板するのも当然」という認識を持っているのだ。
 だがなぜ今になって小泉元総理は、こうした考えに至ったのか。そこには、二つの転換点があったといわれているのである。
 「もともと、小泉氏は'09年に二男の進次郎に全てを託して政界を引退した。ただ、その後に東日本大震災と原発事故が起きたことが契機となったのです。というのも、小泉氏は総理時代から原発推進派だったが、原発事故で首都機能が一時麻痺、東日本全体に放射能汚染の恐怖が蔓延し、これが原因で、原発への認識を一から改めた。フィンランド視察時に行った発言は、まさにその決意の表れだったのです」(前出・関係者)

 小泉氏が同国にある世界初の放射性廃棄物実験処理施設『オンカロ』を視察したのは今年8月。その際に「現役に戻るとすれば、原発推進でまとめるのは無理」「ゼロならまとめられる自信を得た!」と発言し、周囲をあ然とさせたことは有名だが、これが比喩ではなかったというわけだ。
 また、自民党消息筋は二つ目のターニングポイントをこう指摘する。
 「小泉氏は安倍総理に対して弟子という感覚が強い。自分の推薦で森内閣の副官房長官に就任、さらに小泉内閣で幹事長に抜擢した経緯があるからだ。ところが、その弟子が10月末のテレビ番組で、『今の段階で原発ゼロを約束するのは無責任』と反発。さらに小泉氏を無視するように、トルコを訪問して原発受注の調印にこぎつけた。これに小泉氏は相当頭にきているのです。『ならば、やってやろう』と政界復帰の腹をくくったと見られているのです」

 つまり、安倍総理の発言が、寝た子を起こしてしまった可能性が高いのだが、気になるのは小泉氏が今後どんな動きを見せるのかという点だろう。実は、これには思わぬ展開が予測されているのである。

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