滝川と言えば、2013年のIOC総会での「2020年東京オリンピック」へ向けてのプレゼンテーションで発した「おもてなし」も話題になった。フランス人の父と日本人の母を持ち、日本語のほか英語、フランス語に堪能と才色兼備な女性である。ただ、彼女は隠れた苦労人であることはあまり知られていない。
滝川の代名詞と言えば、『ニュースJAPAN』(フジテレビ系)における、斜め45度からのカットであろう。7年にわたって夜の顔を務めてきたが、実は彼女はフジテレビアナウンサーではない。
「滝川は、青山学院大学在学中の2000年にフジテレビアナウンサーの入社試験を受けますが、最終選考で不合格となります。そして、フジテレビと関わりの深い制作会社である共同テレビ所属アナウンサーとなります。キー局と制作会社ならば、給与体系もまるで違うため、新人時代の滝川の年収は300~400万円程度だったと言われています」(芸能関係者)
それでも、滝川は実質的にフジテレビアナウンサーと同じ仕事をしていた。同じ仕事でも給料が違うのはなかなか大変であろう。さらに、フジ女子アナの伝統であるバラエティ番組出演も果たしている。
「『笑っていいとも!』に、テレフォンショッキングアナウンサーとして登場したほか、爆笑問題がねずみに扮する『ポンキッキーズ』の『爆チュー問題』コーナーに、“滝川クリスチュル”として出演していました。太田光は滝川の結婚を受けて、ラジオ番組『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ系)で、『黒歴史を暴露する』と豪語していましたね」(前出・同)
彼女はキー局女子アナウンサーとして恵まれた立場にはなかった。隠れた苦労人であり、最終的に政治家の妻となるまでのルートはまさに成り上がりとも言えそうだ。