2017年は19時〜だったが、今年は18時よりスタート。時間帯も2時間半に拡大される。気になるパーソナリティーは、ココリコ、オリエンタルラジオ・中田敦彦、中川家、よゐこの4組。昨年は、気志團・綾小路翔や藤井フミヤ、鴻上尚史など様々な人物が担ったが、今回はすべての曜日でお笑い芸人が担当することに。18時スタートという時間もあってか、知名度抜群の面々がそろった。
ネットでは、このラインアップについて「ヤバい。テンション上がる」「ニッポン放送やりますね」「楽しみ!」と上々の反応。レーティング(個人聴取率調査)も期待できそうだ。
8月末から1週間行われた「お笑いラジオスターウィーク」では、深夜のレギュラー放送を取りやめてまでも、実力派芸人から若手までを投入し、“お笑いファン”の心を掴んだ。なぜ、近年ここまで芸人にフィーチャーするのだろうか?
「オールナイトニッポンのチーフディレクターである石井玄氏が、お笑い好きであることも要因のひとつでしょう。彼は、三四郎やアルコ&ピースなど、さまざまな芸人とタッグを組んで人気番組に押し上げています。石井氏の“芸人愛”がキャスティングにも反映されたと考えられます」(エンタメライター)
そして、もう1つ考えられるのがTBSラジオで、オールナイトニッポンと同じ時間帯(25〜27時)に放送している『JUNK』枠への対抗だ。JUNKでは、バナナマンや爆笑問題など、全パーソナリティーが芸人であり、長らく交代もない。俳優や歌手など、さまざまな人物がパーソナリティーとなり入れ替わりも激しいオールナイトニッポンとは、何かと比較されがち。芸人を投入することで、オールナイトニッポンの意思表示をしたような格好だ。
と言っても、現在オールナイトニッポンでは、菅田将暉や星野源など、今をときめく俳優・歌手がパーソナリティーを務めていることから、彼らが卒業することはないだろう。何はともあれ、今回の新番組は、人気で結果も出していた芸人パーソナリティーを次々と切って行ったニッポン放送の“不信感”を拭うきっかけになるに違いない。