全ブロックのトップバッターで登場したレイザーラモンRG。スティーブ・ジョブズのモノマネで磁気ボードを新作iPadと紹介し、布袋寅泰の楽曲「スリル」で“iPadあるある”の歌を披露。会場は爆笑に包まれ、審査では11ポイントを獲得し、最終決戦へ進出した。おそらく、一瞬の爆笑力で言えば、RGのネタが今大会で一番だった。
しかし、最終決戦では審査ポイントが入らなかった。最大の理由はネタが大きく変化しなかったこと。Aブロックで紹介した新作iPadが磁気ボードから海苔へ、さらに“iPadあるある”の歌が「スリル」から、B'zの「LOVE PHANTOM」に変わっただけで、ネタの構成や展開はAブロックで披露した時とほぼ一緒だった。ネタの無変化が審査員から評価されなかったことの裏付けとして、審査員の桂文枝が優勝したやまもとまさみに「ネタの雰囲気が変わったこと」を理由に挙げている。やまもとまさみはBブロックと最終決戦では違うネタを披露していた。つまり、ネタだけで純粋に採点していないということになる。
RGは大会前に「今回、自分のネタに隙がないと思っています」と語っていただけに、ジョブスネタに相当自信を持っていたはず。そのため、最終決戦でもジョブズネタを披露したのだろう。Aブロックでの爆笑量を考えると、もし、「R-1ぐらんぷり2014」が一発勝負だったら、RGが優勝していたに違いない。