search
とじる
トップ > スポーツ > 在京インディー団体の週1回興行は英断なのか? それとも無謀なのか? ガッツワールドプロレスリングの新ブランド「Truth」に、その真価が問われる!

在京インディー団体の週1回興行は英断なのか? それとも無謀なのか? ガッツワールドプロレスリングの新ブランド「Truth」に、その真価が問われる!

 関東地方ではほとんど毎日といっていいほど、プロレスの興行が行われている。

 メジャーといわれている団体、中堅団体、女子団体、インディー団体と、好みが分かれてしまうのも確か。各団体とも観客の争奪戦が今日も行われている。
 そんな中、都内を中心に興行を行っている一つのインディー団体が、週に1回の興行を行い始めた。
 団体の名前はガッツワールドプロレスリング。学生プロレス出身のガッツ石島、ダイスケを中心にして、2004年12月に旗揚げされた団体である。
 団体の活性化、若手選手の底上げを果たすために、2010年8月より毎週火曜日に行い始めた興行『Truth〜真実〜』。
 第1回の『Truth#1』が行われた8月10日は、新宿と新木場で他団体の興行が開催されていたため、観客動員数は想像以上に伸びなかったのが現実となってしまった。
 しかし、応援してくれている観客を裏切る訳にはいかない。しっかりした第1試合、ドラマ性を持たせたタッグマッチ、現エースのダイスケと次期エース候補の吉野達彦(よしのたつひこ)によって行われたシングルマッチと、全3試合ともにファンを満足させる試合となった。

 第2回となる『Truth#2』が8月17日、台風明けで猛暑が戻ってきた蕨・イサミレッスル武闘館にて行われた。前回に比べて少々観客動員数は増えたものの、現実は厳しいという実情を知ったものである。

 エースのダイスケが第1試合に出場、草プロレス団体nkwのカジャー・アンナカと対戦した。
 プロのリングに上がるということもあって、アンナカはハイテンション。非凡なプロレスのセンスを見せたがダイスケは終始余裕の表情。最後はアンナカに敬意を表したか、自身の必殺技であるスライディングDを炸裂させて3カウントを奪う。
 ロックミュージシャンというもう一つの顔を持つガッツワールドの山本SANは、異色の覆面レスラーであるマスクドミステリーとのシングルマッチ。体調不良から復帰して間もないミステリーが、持ち前のパワー殺法を繰り出すが、山本のハイキックの前にカウント3を奪われる。
 悪の軍団デビルワールドの選手でありながら、ガッツワールド社長である梁和平(りゃん・うーぴん)と何度も本隊を裏切り、悪くて仕方がないが代表であるガッツ石島がタッグを結成。前回の大会で、「プロレスが趣味」という素人であるCHANGO君とそのAMIGO(友達)の鈴木君が、石島と角刈海坊主のデビルワールドと対戦。素人の前にピンフォール負けを喫したデビルワールド。黙ってはいられないデビルワールドは社長&代表の重鎮コンビでの再戦を申し出る。素人コンビの「勝ったら社長と代表の座を貰う」という発言に乗った重鎮コンビだったが、またもや素人コンビの前にフォール負け。哀れ元社長と代表は、雑用係として様々な仕事を言い渡される羽目に…。

 メインで行われた「吉野達彦次期エースへの道100番勝負」の第2戦として行われたのは、吉野達彦とSTYLE-Eの看板レスラーである田村和宏(たむらかずひろ)とのシングルマッチ。前回大会で現エースのダイスケにいいところなく敗れている吉野は、雪辱を胸に田村と意地のチョップ合戦を繰り広げ、必殺のアスリートジャーマンを繰り出すが、百戦錬磨の田村が逆十字固めを極めると吉野はギブアップ。100番勝負は2戦とはいえ未だ白星がない吉野…。
 2度目の大会とはいえ、前回以上の内容を見せたTruth。8月のみならず、9月、10月と毎週火曜日の興行を続けることを宣言したガッツワールドは、芯の部分を見せて世間に出ようとしている。
 在京インディー団体の週1回興行という新しい企画は考慮できるが、あとは会場付近への貢献が問題であろう。プロレスファンのみならず、地元住民へのアピールを強く行えば、観客で満員になる大会も夢ではないだろう。試行錯誤を繰り返し、新しいステップに前進してほしいものである。(Office S.A.D. 果野巌(はたしの・いわお))

◆『Truth#2』
2010年8月17日(火)
会場:埼玉・蕨「イサミレッスル武闘館」(観客50人)

<メインイベント 吉野達彦エースへの道100番勝負第2戦 20分1本勝負>
○田村和宏【STYLE-E】(9分47秒 飛びつき腕ひしぎ逆十字固め)●吉野達彦 ※吉野通算0勝2敗

<セミファイナル ガッツワールド社長権&代表権争奪タッグマッチ 30分1本勝負>
○CHANGO君&AMIGOの鈴木君(7分10秒 ジャングルクラッチ)●梁和平&ガッツ石島
※CHANGO君がガッツワールド社長に、鈴木君がガッツワールド代表になる。

<第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○山本SAN(5分05秒 片エビ固め)●マスクドミステリー ※右ハイキック

<第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○ダイスケ(7分16秒 体固め)●カジャー・アンナカ【nkw】 ※スライディングD

◆Truth#3
2010年8月24日(火)開場:19:00/開始:19:30
会場:埼玉・蕨「イサミレッスル武闘館」(京浜東北線「蕨」駅下車徒歩13分)

【入場料金】前売2000円(当日500円増し)
【決定カード】

<メインイベント 吉野達彦エースへの道100番勝負第3戦 20分1本勝負>
吉野達彦 vs. HARASHIMA【DDT】

<セミファイナル ガッツワールド相談役ミスター雁之助指定タッグマッチ 30分1本勝負>
梁和平&ガッツ石島 vs. GENTARO【FREEDOMS】&ブルー・バイセクル

<第1試合 シングルマッチ20分1本勝負>
ダイスケ vs. 山本SAN

 『Truth#3』会場内の売店にて、9月のTruth四大会分チケットを販売開始。ならびに9月分の月間パスポートの予約が開始される。9月の月間パスポートでは指定席パスポートが追加され、月間四大会が指定席で観戦できるようになる。

【『Truth』9月開催スケジュール】
9月7日(火)『Truth#5』
9月14日(火)『Truth#6』
9月21日(火)『Truth#7』
9月28日(火)『Truth#8』

【各大会チケット料金】
各2000円(全席自由 当日は500円増し)、月間パスポート(四大会有効)6000円、指定席パスポート(四大会指定席)7000円

お問い合わせ ガッツワールドプロレスリング事務局

関連記事

関連画像

もっと見る


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ