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NHKマイルC 血統ビーム・亀谷敬正はハイソサエティーから

 NHKマイルCはダート、芝兼用血統馬、あるいは自身は芝を走るダート血統馬が走る。血統イメージは「欧州風味の米国型」を狙いたい。
 本レースではキングマンボ産駒がキングカメハメハ、エルコンドルパサーで2勝を挙げており、エルコンドルパサー産駒のアイルラヴァゲインも3着に走っているが、キングマンボの父は米国の代表血統ミスタープロスペクターながら、産駒は欧州の芝中長距離で強い産駒を出すという、米国風味の欧州血統だ。
 また、02年のNHKマイルCを勝ったのはクロフネだが、同馬はご存じの通り、その後、JCダートで圧倒的なパフォーマンスを見せた馬。同年のNHKマイルCで13人気ながら2着に激走したのはクロフネと同じフレンチデピュティ産駒のグラスエイコウオーだ。クロフネはもちろん、2着のグラスエイコウオーもそうだが、フレンチデピュティ産駒には、芝でもダートでも同じようなパフォーマンスを出せる馬が多い。と同時に、クラシック戦線ではトライアルに異常に強い特徴もある。
 キングカメハメハがダービーへの軽い足慣らしとして使われたように、本レースは名義上はGIレースだが、GIIぐらいのイメージで予想した方がいいレースともいえる。別の言い方をすれば、マイル戦線で走っていた馬よりも、中距離のGIIで走れそうな馬を買えばいいレースだ。
 本命はフレンチデピュティ産駒のハイソサエティー。この馬の母方は欧州の芝中長距離血統で構成されている。フレンチデピュティは米国指向の強い血統なので、母方は欧州の芝指向が強いと米国+芝中距離的に仕上がり、本レースに最適な配合となる。
 先週の青葉賞では、同じくフレンチデピュティ産駒のトーセンマーチが15人気で2着。これも母父はSSで母母父が欧州のニジンスキー系。また、今の東京芝の路面にフレンチデピュティが向いていることも証明してくれている。
 対抗はイクスキューズ。米国血統馬でハイソサエティーと同じヴァイスリージェントの血を持つ。自身は芝の中距離で高いパフォーマンスを発揮しており、芝の中距離に対応する米国血統という、本レースのテーマに合致する。

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