午後7時過ぎ、黒のスーツとネクタイで湾岸署の正面玄関に姿を現した瀧被告は、報道陣に向かい言葉を述べ、30秒ほど深々と頭を下げ、迎えの車に乗り込んだが、注目されたのは保釈の時間だったという。
「同署といえば、いずれも薬物事件で逮捕された酒井法子、ASKAが勾留され保釈される際、瀧容疑者と同じように報道陣が集まった。しかし、酒井もASKAも各局のニュース番組の放送中に保釈されたため、生中継していた番組の視聴率は瞬間的に大きくはねあがった」(テレビ局関係者)
保釈申請が出されたのは今月3日。同日から同署の前には報道陣が集結し、各局の昼のワイドショーから生中継していたが保釈はなし。
そして、4日も各局が昼のワイドショー、そして、夕方のニュースでも生中継。しかし、各局のニュースが終了したのを見計らったかのように、午後7時過ぎの保釈。テレビ各局は“肩透かし”を食らってしまった形となった。
「先月、新井浩文被告が保釈された際は午後9時過ぎだった。今後、『有名人の保釈はテレビ各局のニュース番組が終了してから』という申し送りでもあるのではと思えるほど」(全国紙社会部記者)
その一方で、保釈の瞬間を見事にとらえたのが、YouTubeやニコニコ動画での生中継。
「瀧被告もしっかり声を張り、同署の配慮で、瀧被告の声をしっかりマイクが拾うような体制になっていたので、音声もバッチリ。やじ馬の声まで拾って臨場感があった」(現場にいた記者)
放送時間に制限のないネットメディアは得したようだ。