第10話では次回の最終話につながる展開がメインに。弁護士・甲斐(織田裕二)の検事時代を振り返るシーンがあったほか、大輔(中島裕翔)の経歴詐称をチカ(鈴木保奈美)が知り、甲斐と言い争う展開となった。
本作のファンからは、「視聴率がもっと上がってもいい仕上がりだと思う」「めっちゃ見応えある!」「久しぶりに豪華な月9って感じ」と絶賛する声が聞かれたものの、「仲間うちでも駆け引きありきの関係性ばかりで嫌になる」「単純に絵柄もセリフも安っぽい。日本人はなじめない設定がいっぱいある」と嘆く声も聞かれている。
「現クールでは弁護士が登場するドラマとして『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(テレビ朝日系)もあります。11日時点での全話平均視聴率は15.4%。一方、『SUITS』は第10話までの平均視聴率10.6%と『リーガルV』に遠く及びません。アメリカナイズされている『SUITS』と、コメディな要素とシリアスさを融合させた『リーガルV』とでは作品のテイストが異なります。ネットでは、『リーガルVのほうが毎回スカッとできていいね』『リーガルVの方が単純に面白く見られる』といった声が集まっています」(ドラマライター)
その理由は、ドラマの設定を活かしきれていないところにあるという。
「これまでも数回聞かれていたのが、『大輔の能力設定はどこに行ったの?』という声。大輔には完全記憶能力があるにもかかわらず、全くその能力を使わないまま話が終わることも何度かありました。また、これまでのストーリーの中での人間関係の衝突が次話以降で活かされていないこともしばしば。忙しい社会人にとって、前話を見なくてもストーリーが分かるのはうれしいかもしれませんが、ドラマファンにとってはいまいちハマりきれないようです」(同)
とはいえ、ドラマの舞台となっている弁護士事務所の名前『幸村・上杉法律事務所』の「上杉」の正体がいったい誰なのか、なぜ甲斐はかたくなに大輔を守ろうとするのかなど、まだ本編で明かされていない謎は多々ある。果たして視聴者が望む続編・映画化は実現するのだろうか――。