もう1人は女優の黒木華(くろき・はる)で、1990年3月14日生まれの28歳だ。
「今年の大河ドラマ『西郷どん』にも出演していますし、一昨年の『真田丸』にも出ていました。その他、朝の連続テレビ小説、連ドラ等々……NHKには、なくてはならない存在です。そういえば、畠山と黒木の2人、雰囲気がよく似ていますね」(前出・芸能レポーター)
その黒木、主演映画『日日是好日』(東京テアトル・10月13日〜)で“初めての体験”をしたという。
「今まで色々な役を演じてきた黒木でしたが、今回のテーマの茶道は初めて。ということで、表千家に1カ月通ったそうです。足がしびれて動けない経験も、しっかりやったそうです」(トーク番組関係者)
もちろん、着物姿での出番も多く、こんな裏話も。
「下着のラインが見えてはいけないということで、スタッフには内緒で、“ノーパン”で撮影に臨んだようです。黒木の女優としての矜持を感じさせるエピソードだと思います」(芸能関係者)
この他にも、『散り椿』(東宝・9月28日〜)、『億男』(東宝・10月19日〜)、『ビブリア古書堂の事件手帖』(20世紀フォックス映画・KADOKAWA・11月1日〜)と、映画に出まくる黒木だが、なんと秋ドラマにも出演しているのだから恐れ入る。
「『獣になれない私たち』(日本テレビ系・10月10日〜)で、ヒロインは新垣結衣。黒木はヒロインのストレスの原因となる謎の女を演じています」(ドラマ制作スタッフ)
もし女優になれなかったら、幼稚園の先生になりたいと思っていた黒木。
「“華”は本名。両親が“華やかな人生を送るように”と付けました」(映画製作関係者)
演劇が盛んな高校を経て京都造形芸術大学映画学科俳優コースに進学した黒木は、劇作家の野田秀樹氏と出会う。
「2年生の時、野田氏が大阪で開いたワークショップ(劇団や公演とは関係なく俳優やスタッフが集まり、自由な形と発想で演劇の稽古をする催し)に参加。ひと目で、野田氏に気に入られたのです」(演劇ライター)
野田氏は黒木を「色がないという色。色のない女優です」と絶賛した。
「公だけでなく、かつて私生活でも親密だった大竹しのぶと黒木がオーバーラップしたようです」(舞台関係者)
そして、2010年6月の舞台『ザ・キャラクター』(野田秀樹作・演出)でデビューした。
その後、NHK朝の連続テレビ小説『純と愛』、連ドラ『リーガルハイ』(フジテレビ系)、映画『舟を編む』などに出演。一気に知名度を上げた。
「吉高由里子がヒロインを務めたNHKの朝ドラ『花子とアン』にも出ていたし、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を2年連続で受賞したりもしました。2年連続は、他に余貴美子しかいません。2人だけです。優秀主演女優賞も受賞済みです」(映画ライター)