一夜にして大人気テレビタレントになり、“M-1”終了時から今なお休日なし。活動拠点はまだ地元・関西のままで、レギュラー番組も継続させているため、毎日が新幹線移動。まさに、東奔西走の日々である。
この銀シャリが王者になったことによってぼっ発したのが、先の“米騒動”。“M-1”では、第1シーズンの最後となった10年大会で、笑い飯が優勝。『キングオブコント2016』では、ライスが優勝している。これによって飯、ライス、シャリがそろったため、“米”がフィーチャーされたのだ。
しかし、銀シャリ以外の2組は、テレビタレントとして開花したとはいいがたい。笑い飯は、漫才は折り紙つきだが、トーク面では仲間でライバルの千鳥に後塵を拝している。同じく、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが運営する劇場では、その高い能力を発揮しているものの、テレビでは同期のしずるに水をあけられているのが、ライス。ともに、突出した何かに欠けている現状がある。なにより、悲しいかな、“お笑い米騒動”は、世間にまったくといっていいほど浸透していない。銀シャリだけが、群を抜いた露出度を誇っている実情だ。
おそらく、この“騒動“は今後、大きな波風を立てることなく収束の方向に向かっていくだろう。腕のある3組だけに、群れを成す必要がないという証拠かもしれないが…。
そういえばかつて、“M-1”には準優勝のほうが売れるというジンクスがあった。08年はオードリー、10年はスリムクラブ。そして、昨年大会は和牛が準優勝。これは2017年、おかずが米をしのぐ予兆だったりして!?