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まだまだ実在する東西ジゴロ芸人

 草食男子の増加が叫ばれるなか、バリバリの肉食系芸人がいた。テレビ露出はゼロに等しい、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の、てのりタイガー・村潤之介だ。イマドキファッションに身を包む、ジャニーズアイドルさながらのナイスガイ。よしもとの若手イケメン芸人で結成している「L.A.F.U.」にも籍を置いている。

 愛称は、ムラジュン。いちばんの趣味は「女の子」とはばかることなく口にする、見上げたタマだ。彼は、複数の女性から貢いでもらっているヒモ芸人で、収入がないにもかかわらず、食うに困らない生活を送っている。暇な時間はすべてナンパに充て、1日1人と連絡先を交換するまでは帰宅しないという徹底ぶり。プロのジゴロだ。

 ある日の1日は、4年前に出会った22歳の女性とセレクトショップなどに向かい、バッグなど総額40万円の買い物。その後は新宿に移動して、外資系企業に勤める女性と焼肉店で黒毛和牛を堪能。女性には彼氏がいるが、ムラジュンは聞き上手のテクニックで“接客”する。これらの支払いは当然、全額女性だ。帰宅するのは、友だちの女性宅という徹底ぶりだ。

 いっぽう、ヒモ芸人から見事に結婚にこぎつけた漫才師がいる。昨年の『第37回ABCお笑いグランプリ』で優勝したよしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の、セルライトスパ・肥後裕之だ。賞金100万円を獲得した彼だが、昨年4月、関西屈指の高級住宅街である兵庫県の夙川に住む社長令嬢と結婚。「嫁の家族に金銭面でかなり援助してもらっている」と、堂々とカミングアウトをしている。

 新婚生活を送っているのは、家賃10万円の借家。まだ駆け出しで、月収10万円を超えることがめったにない肥後は、4万円の負担が精いっぱい。事務員として働く妻も4万円を出し、残りの2万円は義母からの援助だ。そのうえ、独身時代に抱えた50万円の借金も、義母が返済。なかなかのクズっぷりだ。

 芸能界という華やかな世界では、良きブレーンや頼りになるスポンサーが必要。芸人の場合は、それも芸の肥やしとして、口に出すことが許される。ネタにはなるが、人気芸人になれた前例はほぼないため、誰かが突破口を開いてほしいものだが…。

*写真イメージ

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