浅野ゆう子は70年代にアイドル歌手としてデビュー。その後80年代に入るとモデル活動を経て、多くのトレンディドラマに出演するようになる。同姓の浅野温子とならび“W浅野”とも称された。彼女には平野ノラもびっくりのガチなバブルエピソードが多い。
「浅野ゆう子はプライベートのファッションも、巻き上げた前髪に、シャネルを散りばめるようなファッションでした。さらに、モデル出身だけあり、足の長さを強調するようなボディコンスーツも愛用していました。バブルの時期はすでに20代の後半から30代にかけてでしたが、結婚を急がず自分らしさを楽しむといった新しいライフスタイルを象徴する存在でしたね」(芸能ライター)
美人ながら男運の悪い女性を演じた『男について』(1990年・TBS系)、破天荒な教師を演じた『学校へ行こう!』(1991年・フジテレビ系)、結婚後も仕事を続け家庭との板挟みになる女性を演じた『長男の嫁』(1994年・TBS系)など、彼女は幅広い役柄を演じた。さらに、あの名作映画の吹き替えも行っている。
「『プリティー・ウーマン』ですね。ビジネスの中心地、ニューヨークのウォール街のビジネスマンとコールガールの恋愛模様を描いたコメディ映画です。バブル絶頂期の1990年に日本で公開され、話題となりました。同映画が1995年にTBS系で放送された時、リチャード・ギアを石田純一、ジュリア・ロバーツを浅野ゆう子が吹き替えたことで話題となりました」(前出・同)
まさに、浅野ゆう子は一時代を築き上げた存在といえるだろう。彼女の結婚により、きらびやかな80年代〜90年代を思い出した人間も多そうだ。