中森明菜が紅白サプライズ出演へ NHKは松田聖子との競演で四苦八苦

　今年のNHK『紅白歌合戦』のサプライズゲストとして、中森明菜(49)が、出演することになりそうだ。

　紅白にはすでに、サザンオールスターズの桑田佳祐(58)と、映画『アナと雪の女王』の主題歌『Let It Go』を歌ったイディナ・メンゼル(43)がサプライズ出演することが決まっている。『アナと雪の女王』の日本語版主題歌を歌った松たか子(37)が妊娠6カ月ということもあり、代わりにメンデルがニューヨークから中継することになった。
　しかし、一番の目玉が中森明菜という事になる。過去の出演回数は7回。2002年に『飾りじゃないのよ涙は』で出演を果たしたが、それを最後に翌年から11年間の空白があった。その明菜が再び戻ってくるとしたら、視聴率にも関わってくる。

　今年9月、明菜は『オールタイム・ベスト　-オリジナル-』と『オールタイム・ベスト　-歌姫-』という2枚のCDを発売した。新曲『SWEET RAIN』と、カバー曲の『恋の奴隷』、『男と女のお話』が収録されたこれらのアルバムは、25万枚を越えるのヒットになった。そして、1月21日に4年3カ月ぶりの新曲を発売する。すでに、米国と日本で収録も済んでいるという。
　実は、このアルバムの発売からNHKの戦略は開始されていたのだ。このアルバムには特典として、09年にNHKが放送した『SONGS』の『中森明菜・歌姫スペシャル』のDVDが特典として付けられていた。そして、NHKは11月15に『SONGS』を再放送した。現在の明菜の出演がなかったにも関わらず、通常時に3%前後の視聴率は5.7%を記録した。

　さらに、この明菜の紅白出演の話には布石があった。早々に伝えられた松田聖子(52)の大トリの件である。「なぜいまさら松田聖子」という声が聞こえたこともあったが、これは明菜のサプライズを聖子に納得させるためだったらしい。
　確かに、聖子と明菜はデビューからのライバル。二人は、同じの男性アイドル歌手をめぐって恋の火花を散らしたこともあった。NHKはそんな両者を紅白で同時起用する計画を立てた。聖子にも明菜にも遠慮しながらの出演交渉だったようだ。
　「明菜が出演するにしても(聖子)と同じステージは無いと思うな。何処まで関係が回復しているか知らないが、生出演は難しいだろう。でも、フィナーレで一緒に、というのは考えられる。凄い演出だよ」(芸能リポーター)

　今年の紅白は往年のファンにとって最高に盛り上がるのは違いない。明菜のサプライズに、プライドの高い聖子を納得させるための大トリ。波乱がありそうで面白い。